アイアンマン3 (ロバート・ダウニー・Jr)

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ロバート・ダウニー・Jrは、映画『アイアンマン』シリーズにアイアンマンことアンソニー・”トニー”・スターク役で出演しています。
先日、『アイアンマン3』(Iron Man 3)を劇場で観ました。
●導入部のあらすじと感想
ヒーローたちの最強チーム「アベンジャーズ」の一員として戦い、地球と人類を滅亡の危機から救ったアイアンマンことアンソニー・”トニー”・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)。彼はその時に宇宙人、異次元という脅威を目の当たりにしたことにより、パニック障害を患い、危機はまた訪れるという恐怖から不眠症に陥っていた。
トニーはその不安や恐怖を紛らわすかのようにアーマーの開発に没頭。「マーク42」の遠隔操作のテストに着手していた。恋人であり今やスターク・インダストリーズの社長でもあるヴァージニア・”ペッパー”・ポッツ(グウィネス・パルトロー)はその気持ちが理解できず、スーツが趣味だとあきれていた。
一方、アメリカ政府は、爆破テロを行っては電波ジャックによる犯行声明を出すマンダリン(ベン・キングズレー)というテロリストに手を焼いていた。政府の対策といえば、ジェームズ・”ローディ”・ローズ(ドン・チードル)が装着しているウォーマシーンの塗り替えぐらいだと揶揄されるありさま。ローズは親友でもあるトニーに、爆破は公式では3件と発表されているが、実際は9件も起きていて深刻であることを伝える。
そんなある日、ペッパーの元に旧知の仲であるアルドリッチ・キリアン(ガイ・ピアース)が訪れてくる。ペッパーはキリアンの変貌ぶりに驚く。以前の彼は足が少し不自由で薄汚れた恰好をしていたのに、目の前の彼は全くの健常者で、身なりも立派だったからだ。科学者であるキリアンは、人間の脳とDNAを飛躍的に発展させる研究をしていて、その研究開発を共同でやらないかとペッパーに持ちかける。しかし、ペッパーは兵器化される可能性が高いことを指摘し、トニーも賛成しないであろうことを理由に断る。
色男の科学者・キリアンを不審に思ったスターク社警備主任のハッピー・ホーガン(ジョン・ファヴロー)は、トニーに連絡するとともに、キリアンと彼の同行者であるエリック・サヴィン(ジェームズ・バッジ・デール)を尾行する。サヴィンがスーツケースを男に渡す現場を押さえたハッピーは、中に入っている物を取り出して何かと尋ねる。するとサヴィンは驚くべき能力を発揮してハッピーを投げ飛ばす。一方、スーツケースに入っていた薬品を摂取した男は、高熱を発しながら爆発を起こす。周囲の人たちが巻き添えとなり、ハッピーも重傷を負って意識不明で病院に運ばれる。
トニーは病院を訪れ、ハッピーの好きなイギリスの人気ドラマをテレビで流しておく。その後、マンダリンの仕業であると騒ぎ立てるマスコミに囲まれたトニーは、カメラの前で「おまえ(=マンダリン)の死体を拾いに行く」と挑発し、自宅の住所の公表までしてしまう。自宅に戻ったトニーは、爆破事件の情報収集を始める。そこへ1999年のスイス・ベルンの学会の際に一夜を共にした植物学者のマヤ・ハンセン(レベッカ・ホール)が訪ねてくる。そのことでトニーとペッパーは言い争いになり、その最中にマスコミのヘリに偽装した攻撃ヘリに襲撃されるのだった…。

自宅もスーツも失った状態で、愛するペッパーからも数千キロ離れてしまったトニー。頼りの人工知能J.A.R.V.I.Sも一時停止してしまいます。そんな中ひょんなことから出会ったポテト銃を持つ少年と、整備士と名乗るトニーとの交流がよかったです。
本作では生身のトニーが大奮闘します。新薬「エクストリミス」で超人化した人を相手に、周りにある物を駆使して戦ったり、ホームセンターで買いそろえた物を駆使して警備兵を撃退しながら敵地に乗り込んだりと、体を張って動き回ります。少しの間だけですが、トニーとローズがドラマ『あぶない刑事』の鷹山と大下のようなコンビぶりを見せるところも面白かったです。
マンダリンの正体や、スーツの扱い、最終的な敵の倒し方には賛否両論あるところでしょう。個人的には意表を突かれて素直に面白かったです。「マーク42」も未完成だからこそ装着のシーンが引き立っていてよかったと思います。
アクションとしての見どころは、やはりラストの大統領とペッパーの救出劇でしょう。ウォーマシーン改めアイアン・パトリオットの活躍の場がなかったのは残念でしたが、アイアンマンの大群は見ごたえがありました。たくましくてバイオレンスなペッパーも見れて興奮しました。
人間としてのトニーの弱さに焦点を当てることによりドラマの深みが増していましたし、『アイアンマン』シリーズ共通といえるテーマもきちんと描かれていました。植物学者のハンセンは、「科学者は純粋だが、人間のエゴや欲望が絡む結果、道を間違える」と言います。科学者のキリアンは、トニーが「狂ってる」と指摘したのに対し、「理想家だよ」と主張しました。人は道を間違えると、しまいには目的地すら分からなくなることがあるようです。トニーがラストで「人は自ら悪魔を作る」と言っていたのが印象的でした。
最後、トニーは次のように述懐します。「アイアンマンスーツは、現実逃避でも趣味でもない。“繭”だった。私の自宅やスーツを奪えても、これだけは奪えない。私はアイアンマンだ」。“繭”という表現は、恐らく本作の物語の基となったコミック作品「エクストリミス」(『アイアンマン』の第4期シリーズ)に対するオマージュでもあるのでしょう。コミックの中でトニーが繭の中から目覚めるというシーンがあるようです。いろいろな意味にもとれますが、「トニー・スタークは帰ってくる」という字幕を素直に信じて待ちたいと思います。
恒例ともいえるエンドロール後のお楽しみもありました。残念ながら『アベンジャーズ2』絡みのお話ではありませんでしたが、ハルクことブルース・バナー博士(マーク・ラファロ)が登場し、トニーと愉快な会話を繰り広げていました。そして、その後に『マイティ・ソー』の続編である『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』の日本語字幕版予告映像も公開されました。日本での映画公開は2014年2月の予定です。気の早い話ですが、とても楽しみです。

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