アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

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映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(Avengers: Infinity War)は、マーベルのスーパーヒーローが一堂に会する『アベンジャーズ』シリーズ第3作です。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想(ネタバレ注意)
マイティ・ソー バトルロイヤル』の直後、ソー(クリス・ヘムズワース)率いるアスガルドの民を乗せた宇宙船は新天地として地球に向かっていたが、その途上に何者かによって襲撃される。それは宇宙で最も恐れられるサノス(ジョシュ・ブローリン)たちだった。サノスは、6つすべて集めれば広大な宇宙を意のままにできるほどの莫大なパワーが得られるという“インフィニティ・ストーン”の入手を画策していた。サノスはソーを拷問し、彼らが持っているはずの四次元キューブをよこすよう要求。そのキューブの中には、インフィニティ・ストーンの1つ“スペース・ストーン”が収められているからだ。宇宙船に居合わせたハルクとロキ(トム・ヒドルストン)がサノスに攻撃を仕掛けるものの全く歯が立たない。ソーの腹心ヘイムダル(イドリス・エルバ)は最後の力を振り絞って“虹の橋・ビフレスト”の力を発動。ハルクに照射されてどこかへとワープさせる。その後ヘイムダルはサノスの右腕コーヴァス・グレイヴに殺害され、ロキもサノスに抵抗するがやられてしまう。ロキが隠し持っていたキューブを手にしたサノスは、それを粉々に破壊してスペース・ストーンを取り出し、自身の左手に装着しているガントレットに埋め込む。それからソーたちもろとも宇宙船を破壊してその場を立ち去る。
地球では、魔術師ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)と彼の盟友ウォン(ベネディクト・ウォン)のもとに空から何かが降ってきた。それは、虹の橋・ビフレストによって転送されたハルクことブルース・バナー(マーク・ラファロ)だった。バナーは、サノスがインフィニティ・ストーンを狙って地球に来ること、ソーたちがサノスにやられたことをストレンジに伝える。ストレンジはすぐさまニューヨークにいるアイアンマンことトニー・スターク( ロバート・ダウニー・Jr)のもとに行き、地球の危機を知らせる。しかし、ソコヴィア協定の件でトニーとキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)たちが袂を分かち、アベンジャーズは解散していた。そのこともあってか弱気なトニーは、ストレンジが持つインフィニティ・ストーンを手放すよう提案するが、アガモットの目(=“タイム・ストーン”)を守護する使命を帯びたストレンジはそれを拒否する。そんな中、サノスの配下の者たちが、タイム・ストーンを狙って来襲する。ドーナツ状の宇宙船がニューヨーク上空に出現するのだった…。

アベンジャーズ』ではロキに、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ではロナンに命じて“インフィニティ・ストーン”を奪い取ろうと裏から手を回していたサノス。いずれも失敗に終わり、自らストーンを集めていくことにして動き出しました。
インフィニティ・ストーンは、宇宙誕生以前に存在した6つの特異点が、大爆発によって宇宙が生まれた時に残骸となってエネルギーの結晶へと姿を変えたものです。「スペース(空間)」「リアリティ(現実)」「タイム(時間)」「パワー(力)」「ソウル(魂)」「マインド(精神)」の6つがあり、もしすべてのストーンを集めることができれば、全能の力が得られるとされています。
本作冒頭でサノスはすでにインフィニティ・ストーンのうちの1つ“パワー・ストーン”を持っていました。それは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の際に、スター・ロードことピーター・クイル(クリス・プラット)がロナンから奪取してノバ軍警察に引き渡し、ザンダー星のノバ軍保管庫に保管されているはずのオーブのことでした。それを奪い取ったサノスは、次に神の国アスガルドで保管されていた四次元キューブ(=“スペース・ストーン”)に着目。アスガルドの滅亡により飛び立った宇宙船を追いかけて襲撃し、ソーを拷問にかけることでロキからストーンを奪い取りました。その際にロキの取った行動が感動的でした。
地球には、ストレンジの持つアガモットの目(=“タイム・ストーン”)の他にもインフィニティ・ストーンがあることがわかっています。それは『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の際に、最終的に人工生命体ヴィジョン(ポール・ベタニー)の額に宿り、彼の生命エネルギーの源となっている“マインド・ストーン”です。ヴィジョンは、スカーレット・ウィッチことワンダ・マキシモフ(エリザベス・オルセン)と行動を共にしていて、2人の関係性も興味深かったです。それからヴィジョンのマインド・ストーンをサノスたちから守るためにスティーブとブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフ(スカーレット・ヨハンソン)、ファルコンことサム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)が合流し、さらにウォーマシンでお馴染みのジェームズ・”ローディ”・ローズ(ドン・チードル)とバナー、そしてブラックパンサーことティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)をはじめとするワカンダ人の戦士たち、ワカンダで保護されていたホワイトウルフことバッキー・バーンズ(セバスチャン・スタン)が加わります。
“リアリティ・ストーン”は『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』の際に、アスガルド人によって安全のために惑星ノーウェアにいるコレクター(ベニチオ・デル・トロ)に預けられたエーテルのことでした。傷つきながらもサノスの襲撃から生き延びて宇宙を漂っていたソーは、ピーター・クイル率いるはみ出し者集団ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーによって救助されます。ソーからサノスの動きを知らされたガーディアンズのメンバーは、二手に分かれて行動することにしました。ピーター・クイル、ガモーラ(ゾーイ・サルダナ)、ドラックス(デイヴ・バウティスタ)、マンティス(ポム・クレメンティエフ)は、サノスのストーン奪取を阻むために惑星ノーウェアへ。ソーはサノスを倒す最強の武器を作ってもらうために、ロケットとグルートと共に惑星ニダベリアへ向かいます。
謎の多い“ソウル・ストーン”のカギは、色々な意味でガモーラが握っていました。ガモーラと義妹ネビュラ(カレン・ギラン)の関係性、そしてサノスと養子ガモーラの関係性が浮き彫りになって興味深かったです。特筆すべきはソウル・ストーンがある場所に『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』に登場したある人物がいたことです。一言でいうと、恐るべし四次元キューブという感じで驚きました。
ストレンジの持つタイム・ストーンを狙うサノスに対しては、ストレンジ、アイアンマン、スパイダーマン(トム・ホランド)、後から合流したピーター・クイル、ドラックス、マンティスたちが迎え撃ちます。ここで浮き彫りとなるピーター・クイルとガモーラの関係性、ストレンジとトニーの関係性が印象深かったです。トニーの思うがままに形を変える、ナノマシンで構成されたアイアンマンの新スーツ“ブリーディング・エッジ・アーマー”もカッコよかったですし、背中から複数のアームが出るスパイダーマンの新スーツ“アイアン・スパイダー”も凄かったです。
サノスがただ無慈悲で恐ろしいだけの悪役ではないことにも感心しました。サノスは自身の悲しい過去の経験から、宇宙のバランスを完全に保つためには、全生命の半分を消し去る必要があるという信念、彼なりの正義を持っていました。娘ガモーラに対しても彼なりの愛情を持っていて、意外と人間味があって驚きました。
本作のラストには衝撃的な展開が待ち受けていました。これはもう続きが気になって仕方がないです。
おまけのシーンでは、ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)とマリア・ヒル(コビー・スマルダーズ)が登場しました。地球の異変を目の当たりにしたフューリーは、ある所に信号を送りました。その端末には赤と青の星の紋章が表示されていました。これは恐らく2019年公開予定の『キャプテン・マーベル』に繋がる伏線でしょう。ちなみに“マーベル・シネマティック・ユニバース(=MCU)”シリーズとしての次作は、日本では今年8月31日公開予定の『アントマン&ワスプ』です。