SPEC スペック 最終回 (城田優さん)

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城田優さんは、TBS系列にて毎週金曜夜10時から放送されていた連続ドラマ『SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~』に地居聖 役で出演しました。
先週は癸の回(最終話)が放送されました。
●あらすじと感想
ニノマエ(神木隆之介さん)と、当麻紗綾(戸田恵梨香さん)&瀬文焚流(加瀬亮さん)の対戦は、当麻たちが勝ちました。当麻の指示で、捜査一課の馬場香(岡田浩暉さん)たちが毒を仕込んだ雪を降らていたからです。ニノマエのスペックは、当麻たちの数万倍のスピードでこの世界を動き回る能力です。そのことから当麻は、付着した毒が自分たちの数万倍のスピードでニノマエの肉体を蝕んでいくと考えたのです。当麻たち自身も毒の害を受けるという乱暴な賭けでしたが、ニノマエの方が毒にやられるスピードが速いという予想は当たり倒れました。
その状況を一番喜んだのは、記憶の削除・変更が出来るスペックを持つ人物です。その正体は、地居聖(城田優さん)でした。ニノマエや当麻は地居が書き換えた偽の記憶に踊らされていたのです。ニノマエは当麻の弟・陽太でした。7年前に起きた飛行機事故の際、陽太は、飛行機とともに炎上する両親を見て心の底から時間を止めたいと思ったからかスペックが芽生えて、自身は生き残ることができました。しかし、地居によって記憶を書き換えられて、自身が陽太であることを忘れてニノマエとして生きていました。しかもニノマエの中では両親は爆弾魔・当麻によって殺されたことになっていました。地居が姉弟対決なら面白いという理由でそういうシナリオにしたのです。そのうち地居は当麻の頭脳に好意を持ち、ストーカー行為を働き、本当に愛してしまったようです。地居は当麻の記憶を書き換えて、自分と付き合っているというシナリオにしました。瀬文を巻き込んだのは、ラブストーリーには恋敵が必要との考えからでした。
地居は、ニノマエと当麻の関係や自分の正体を当麻と瀬文の記憶から消し、サイコメトリー能力でそれらを突き止めた志村美鈴(福田沙紀さん)の記憶からも消し去りました。そして地居は当麻に再びプロポーズをしました。返事を保留にした当麻ですが、地居との関係にどうもしっくりきません。当麻は自分の脳、心、感覚、体全部に問いかけて記憶を取り戻しました。ニノマエとの対戦で毒を浴びて一時は意識不明となっていた瀬文も同じように思い出したようです。美鈴も再びサイコメトリーによって記憶を取り戻しました。
当麻は地居を教会に呼び出して、自分と地居が付き合っているという記憶や証拠は捏造したもので、写真だけは捏造しきれなかったのではないかと、どう見てもデート写真ではなくストーカー写真である現物を突きつけました。それを認めた地居は、自分のものになれば、人間がずっと苦しんできた煩悩から解放してあげられると言います。当麻はそれに対し、辛いことや悲しいことだって自分の大事な財産なのだと反発します。そして、地居に弟殺しの罪について言及されると、当麻は、罪を背負って生きていき、どんなに辛くてもその痛みから逃げないと宣言。さらに、人は痛みや苦しみを味わって苦しんで乗り越えて、それを優しさに変えていくのだと忠告しました。地居がそれを意に介するはずはありません。なにしろ、そろそろ戦争なんかも起こして、歴史上一番派手な時代として盛り上げてみたいと考える男です。当麻のことも、手に入らないならこの世にいない方がいいと思っています。
そこへ、毒で目が見えなくなってしまっている瀬文とそんな彼をサポートする美鈴が駆けつけました。しかし、地居は教会の周りに自分を味方するスペックホルダーたちを潜ませていたので、逆に瀬文や美鈴の命を盾に当麻を脅迫してきました。スペックホルダーたちから攻撃を受ける瀬文は気合いで全部止めると叫びますが、両手が折れています。それでも悪あがきで飛ばした差し歯が地居の額に刺さり、それを褒める当麻は自分が死ぬまで勝負は終わらないし、命ある限りすべてを変えられると、左手のギプスを外してその中に忍ばせてあった銃を地居に向けました。しかし、縫い付けたのであろうその左手は思うように動きません。その隙に地居も当麻たちに機関銃を向け、お互いに発砲します。その瞬間、時間が止まったようになり、一同が気が付いた時には、地居は自分の撃った弾で倒れていました。ニノマエの仕業かと思われましたが姿を現しません。ニノマエは当麻たちとの対戦後、生死の境をさまようも意識が戻ることはなく中毒死したことになっています。「まさか…」と呟く虫の息である地居の視線の先には、当麻が異様な雰囲気を漂わせながら立っていました。
エンドロール後、公安部公安零課の津田助広(椎名桔平さん)が登場し、「予定通り除去終了。帰還します」と携帯で話して、一瞬にして姿を消しました。

謎の残る終わり方でした。最後に地居が撃った弾を操作したのは、霊安室で野々村光太郎(竜雷太さん)が驚いたように、実はニノマエは生きていて、自分の姉である当麻を助けに来たのだという解釈。はたまた、ニノマエと当麻たちの対戦中に当麻の口元がにやりと動いたように、実は当麻にも弟と同じようなスペックがあって、最後の最後に完全に目覚めたのだという解釈。エンドロール後にあったように、実はニノマエと同じスペックを持つ者が別にいて、公安零課の津田として任務を果たしたのだという解釈。ニノマエが姉を助けたいという気持ちもあって公安部に寝返り、姿を変えてもらって公安零課の津田として生きていく道を選んだのだという解釈など、いろいろあると思います。エンドロールで当麻が持っていた紙には、亡くなった登場人物の名前は赤色で書かれていました。ニノマエの文字は赤色になったり黒色になったりして、生きていることをほのめかしていました。
歴史を裏で動かしてきた秘密結社のトップの老人(石橋蓮司さん)が、地居のことを「津田君」と呼んでいましたが、実は地居は何人もいる津田のうちの1人だったようです。ところが、地居は記憶の削除・変更が出来るスペックに目覚めたので、津田の顔を捨てて、そのスペックを活用してのし上がったのでしょう。
そういえば、野々村係長は、自称・老兵は死なないというスペックで生きていました。密かに司法修習生になっていた正汽雅(有村架純さん)に、弁護士になって妻から奪還すると宣言されていました。それにしても、野々村係長の妻も恋人も「雅」という名前の設定は面白いですが紛らわしいです。前の前の奥さんも銀座で「雅」を名乗っていたそうです。最終回では現妻で弁護士の雅(永田杏奈さん)が登場しました。
視聴率はいまいちでしたが、DVD等の売り上げによっては映画化も視野に入れているのかもしれません。個人的には、スペシャルドラマでの続編を希望します。

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