マイティ・ソー (クリス・ヘムズワース)

chrishemsworth

映画『マイティ・ソー』(Thor)は、マーベル・コミックの同名作品を原作とするスーパーヒーロー映画です。
クリス・ヘムズワースは主人公・ソー役で出演しています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想
遠い昔、ミッドガルド(=地球)は、ラウフェイ(コルム・フィオール)率いるヨトゥンヘイムのフロスト・ジャイアントの侵略を受けるが、オーディン(アンソニー・ホプキンス)率いるアスガルドの軍団によって救われた。その時の戦闘は凄まじく、北欧神話として伝説となった。オーディンはフロスト・ジャイアントのパワーの源である“箱”を押収し、フロスト・ジャイアントとの和解のカギになればと、置き去りにされた赤ん坊を連れて帰る。
時は経ち現代、オーディンの息子のソー(クリス・ヘムズワース)がオーディンから王位を譲られる直前、フロスト・ジャイアントが“箱”を奪おうと王宮に侵入した。幸い“箱”は無事だったものの、ソーは報復を主張し、ついにはオーディンの制止を無視して、弟のロキ(トム・ヒドルストン)、幼馴染のシフ(ジェイミー・アレクサンダー)、ウォーリアーズ・スリーのヴォルスタッグ(レイ・スティーヴンソン)、ホーガン(浅野忠信さん)、ファンドラル(ジョシュア・ダラス)を引き連れ、ヨトゥンヘイムに攻め込んでしまう。激しい戦いの後にオーディンが介入して一同は退却するが、アスガルドとヨトゥンヘイムは開戦突入の危機となった。オーディンは暴慢なソーに対し、彼の力とムジョルニアを奪い、追放して地球へ突き落とした。
ソーはニューメキシコ州へと落下し、天文物理学者のジェーン・フォスター(ナタリー・ポートマン)やエリック・セルヴィグ博士(ステラン・スカルスガルド)たちに発見され病院へ運ばれる。同じころ、ムジョルニアもやや離れた場所へ落下し、後に特殊機関S.H.I.E.L.D.(=シールド)のエージェントのフィル・コールソン(クラーク・グレッグ)たちがやって来て、調査を始める。病院に運ばれたソーは野獣のごとく暴れ、怒り、偉ぶる。
一方、アスガルドでは、オーディンが突如、昏睡状態に陥り、ロキが王を名乗り始めるのだった…。
本作はマーベル・シネマティック・ユニバースに属するシリーズの第4作目で、これまでに公開された『アイアンマン』、『インクレディブル・ハルク』、『アイアンマン2』と同じ世界が舞台になっています。『アイアンマン2』ではエンドクレジット後にS.H.I.E.L.D.のエージェントのフィル・コールソンがニューメキシコ州の砂漠へ向かい、ソーのハンマーであるムジョルニアを発見するところで終わっていましたが、まさにその続きが本作で展開されているというわけです。本作でも、フィル・コールソンやニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)が登場し、会話の中だけですが、トニー・スターク(=アイアンマン)も登場したりして繋がりを感じさせてくれます。
ソーは北欧神話の雷神トールのことで、いわば神様です。さすが神様だけあって、伝説の武器・ムジョルニアを持つ時のソーは無敵そのものです。ソーがハンマーであるムジョルニアを振り回すアクションシーンは見応えがありました。また、ソーはその有り余る力ゆえか自己中心的で傲慢な性格なのですが、ジェーンをはじめとする人間との交流を深めることで自らの愚かさを知り、謙虚さや慈愛を学んでいきます。ソーが“人のために闘う”真のヒーローに成長していく展開は、父親と息子の絆の話もあいまって、シンプルながら感動的でした。
マーベル・コミックの中でも“ビッグ3”と呼ばれる人気ヒーローがこのソーと、アイアンマン、そしてキャプテン・アメリカです。キャプテン・アメリカの映画も日本では10月に公開予定です。さらにハルクも含めマーベル・コミックの映画化作品のヒーローが一挙に登場する『アベンジャーズ』(The Avengers)が2012年に公開予定です。今からとても待ち遠しいです。

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