アントマン&ワスプ (エヴァンジェリン・リリー)

evangelinelilly
映画『アントマン&ワスプ』(Ant-Man and the Wasp)は、『アントマン』の続編です。“マーベル・シネマティック・ユニバース(=MCU)”シリーズとしては第20作品目の映画となります。
エヴァンジェリン・リリーは、ワスプことホープ・ヴァン・ダイン役で出演しています。
昨日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想(ネタバレ注意)
1987年。初代アントマンのハンク・ピム博士(マイケル・ダグラス)と初代ワスプのジャネット・ヴァン・ダイン(ミシェル・ファイファー)は、アメリカを狙ったミサイルを食い止める任務に就く。ミサイルを解除するには内部に入り込むしかなく、ジャネットは原子より小さくなり、量子の世界へと入って消息不明になる。この事件はピム博士と娘のホープ・ヴァン・ダイン(エヴァンジェリン・リリー)に長い間暗い影を落とした。
そして現代。2代目アントマンとなったスコット・ラング(ポール・ラッド)は、量子の世界へと消えたのち、不可能だと思われていた帰還を果たした(『アントマン』)。そのことからピム親子は、ジャネットがまだ生きているかもしれないと考え、ジャネットを量子世界から救い出す研究に没頭する。
一方スコットは、ピム博士とホープに内緒でアントマンのスーツを持ち出し、アベンジャーズを二分した“シビル・ウォー”でキャプテン・アメリカに加担した(『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』)。その結果、ソコヴィア協定に違反したとして自宅に軟禁され、FBIの監視下に置かれることとなる。2年に及ぶ軟禁生活があと3日で終わるという頃、スコットは、量子世界へ行って自分がジャネットになったという夢を見る。ソコヴィア協定違反の件でピム親子がFBIに追われる立場になってしまい、合わせる顔がないスコットは2年間連絡を取っていなかったが、夢のことが気になって電話をして留守電でそのことを伝えた。
スコットの奇妙な夢とピム博士が量子世界へのトンネルの開通に成功したタイミングが同じだった。そこでホープは秘密裏にスコットを彼の自宅から連れ出してピム博士に会わせ、夢のことを確認する。スコットの夢の話を詳しく聞いたピム親子は、それがジャネットからのメッセージだと確信し、“量子もつれ”が起きているのだと推測する。この機会を逃したらジャネットを救い出せなくなってしまうと考えたピム親子は、量子トンネルの完成を急ぐのだった…。

ミクロ化して量子世界に消えた初代ワスプのジャネットを見つけ出す物語と、ピム博士の研究のすべてが詰まったラボ(=研究所)を巡る争奪戦等が描かれていました。ラボを狙うのは主に2人です。一人は、ブラックマーケットで暗躍する武器ディーラーのソニー・バーチ(ウォルトン・ゴギンズ)です。金儲けのためにピム博士のラボとその成果を狙っています。もう一人は、まるで幽霊の如く物質をすり抜ける能力を持つゴーストことエイヴァ・スター(ハナ・ジョン=カーメン)です。ある理由からピム博士のラボを必要とし、幾度となく襲撃を繰り返します。
FBIの監視下にあり、自宅謹慎を破ったら20年の刑務所暮らしになってしまうスコットは、最初は乗り気ではありませんでしたが、結局はジャネット救出に協力することとなります。そんなスコットと、しっかり者で優しくスコットのよき理解者でもある愛娘のキャシー・ラング(アビー・ライダー・フォートソン)との関係性も温かくてよかったです。スコットのかつての泥棒仲間で、現在はスコットと共に警備会社「エックス・コン・セキュリティ」を設立して社長業に勤しむルイス(マイケル・ペーニャ)もラボ争奪戦に巻き込まれ、前作同様いい味を出していました。特に彼独特の語り口、前置きの長さも健在で面白かったです。
アントマンならではのアクションも健在で見応えがありました。伸縮自在の身体を使ったトリッキーでアクロバティックなバトル、周囲の物質の大きさまで変化させながら繰り広げられるスピーディなアクションが凄かったです。本作では特にワスプが多彩な機能を使いこなして活躍して痛快でした。
スコットを監視するFBI捜査官で、真面目な反面、空回りしてしまうこともあるジミー・ウー(ランドール・パーク)、かつてS.H.I.E.L.D.でピムとジャネットの研究仲間だった過去を持ち、現在は大学で量子物理学の講義を行っているビル・フォスター博士(ローレンス・フィッシュバーン)などもいい味を出していました。
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』には、本作で描かれたように自宅で軟禁状態にあったために登場しなかったアントマン。でも本作におけるエンドロール後のおまけ映像で、アントマンたちにもインフィニティ・ウォーの悲劇が襲いかかります。2019年公開予定の『アベンジャーズ4』には量子世界も関係してくるのでしょうか。ちなみにMCUシリーズとしての次作は、2019年春公開予定の『キャプテン・マーベル』です。