ブラックパンサー (チャドウィック・ボーズマン)

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映画『ブラックパンサー』(Black Panther)は、 マーベル・コミックの人気ヒーロー『ブラックパンサー』の実写映画化作品です。“マーベル・シネマティック・ユニバース(=MCU)”シリーズとしては第18作品目の映画となります。
チャドウィック・ボーズマンは、主人公・ブラックパンサーことティ・チャラ役で出演しています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想(ネタバレ注意)
遠い昔、驚異的な力を秘めた鉱物ヴィブラニウムからなる隕石がアフリカのワカンダに落下した。ヴィブラニウムのおかげもあって高度な科学技術を誇る未来国家へと発展したワカンダは、この価値ある資源が世界に知られると混乱を招くとして、その存在を隠すために国自体も熱帯雨林を映すホログラムによって隠し、外部の世界との交流を断った。だが武器商人をはじめ、ワカンダの秘密を狙う者もいるため、各国にスパイを派遣し、その動向を監視している。
ワカンダの国王のティ・チャカ(ジョン・カニ)が爆破テロに巻き込まれて死亡したことにより、息子のティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)が王位を継承し、“国王”と“ブラックパンサー”の2つの使命を引き継ぐことになる。ブラックパンサーとは、ワカンダのパンサー族の族長が持つ儀礼的な称号だが、“ワカンダ人”と総称される様々な部族の長とみなされることから、試練ともいえる王位継承の儀式を経なければ相続することはできない。ティ・チャラは、元恋人でワカンダのスパイとして世界各国で活動しているナキア(ルピタ・ニョンゴ)と共にワカンダに帰国する。
王位継承の儀式において、長い間ワカンダ王家とは距離を置いてきたジャバリ族のリーダーのエムバク(ウィンストン・デューク)がティ・チャラの王位継承に異議を唱えたことから、“挑戦の儀式”が行われることになる。苦戦を強いられるもののエムバクに見事勝利したティ・チャラは、ブラックパンサーの称号を授与される。そんな矢先、大英博物館に収蔵されていたワカンダの品が武器商人のユリシーズ・クロウ(アンディ・サーキス)たちによって盗まれたことを知ったティ・チャラは、クロウを捕まえてワカンダに連れて帰るという任務に早速着手するのだった…。

本作は、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に登場していたブラックパンサーの、満を持しての単独映画です。
武器商人のクロウは、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』にも登場していました。その際にウルトロンによって左腕を切断され、本作ではソニック砲を放つアームキャノンが内蔵された義手となっていました。そんなクロウと手を組んで、大英博物館に収蔵されていたヴィブラニウム製の鉱山用具を盗み出したのが、エリック・“キルモンガー”・スティーヴンス(マイケル・B・ジョーダン)です。キルモンガーは元アメリカ秘密工作員で、ある理由からワカンダの秘密を知る男です。ティ・チャラの王位を狙っていて、国王になることでワカンダのヴィブラニウムを意のままに扱い、世界に変革をもたらそうと画策していました。キルモンガーは、ある意味「ワカンダの秘密を死守していくのか」それとも「世界全体の平和のために立つべきか」という究極の選択をティ・チャラに迫っていて、色々と考えさせられました。
ティ・チャラ、キルモンガー、クロウはもちろんのこと、他の登場人物たちもいい味を出していました。シュリ(レティーシャ・ライト)はティ・チャラの妹で、天才科学者としてハイテク装置や武器を開発し、ブラックパンサーのスーツ開発にも携わっています。ナキアはティ・チャラの元恋人で、ティ・チャラがピンチに陥ってワカンダが危機に瀕した際に健闘してくれます。オコエ(ダナイ・グリラ)は歴代のワカンダ国王へ忠誠を尽くしてきた親衛隊ドーラ・ミラージュの現・隊長にして最強の戦士です。『エイジ・オブ・ウルトロン』にも登場したエヴェレット・ロス(マーティン・フリーマン)はクロウを追うCIA捜査官で、元アメリカ空軍パイロットという経歴を活かしてある局面で大活躍します。
エンドクレジット後には、ウィンター・ソルジャーことジェームズ・“バッキー”・バーンズ(セバスチャン・スタン)がシュリと一緒に登場しました。『シビル・ウォー』のラストで、自身の洗脳が完全に解けていないことを悟ったバッキーは、洗脳を解く方法が見つかるまで冷凍睡眠に戻ることを自ら選択しました。どうやらその後、シュリが治療に当たったようです。本編でクロウの追跡中に重傷を負ったロスがワカンダに連れてこられた際、シュリが「また白人を治療できる」と言っていたのはそのことを意味していたのでしょう。後から気付いて納得しました。来月4月27日には『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が公開されます。非常に楽しみです。