ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー (クリス・プラット)

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映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(Guardians of the Galaxy)は、マーベル・コミックの同名作品を原作とするスーパーヒーロー映画です。『スーパー!』のジェームズ・ガン監督がメガホンを取っています。
クリス・プラットは、主人公のスター・ロードことピーター・クイル役で出演しています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想
1988年。少年のピーター・クイル(少年期:ワイアット・オレフ、青年期:クリス・プラット)は、母を病気で亡くして外で泣き崩れていた。そこへ宇宙船が降り立ってピーターは連れ去られてしまう。
それから26年後。ピーターは自らスター・ロードと名乗って、トレジャー・ハンターとして宇宙を駆け巡っていた。そんなある日、廃墟の惑星モラグで謎の球体“オーブ”を見つけ出して持ち去ろうとしたところ、同じくそれを狙うテロリストのロナン(リー・ペイス)の手下たちと遭遇する。宿敵ザンダー星人を根絶するために宇宙最強とも言われるサノスと共謀しているロナンは、オーブを手に入れるようサノスから指示されていたのだ。ピーターはロナンの手下たちにオーブを奪われそうになるが、なんとか逃げきってザンダー星に向かった。実はピーターは、窃盗・密輸団の長であり父親代わりでもあるヨンドゥ・ウドンタ(マイケル・ルーカー)を差し置いて取引するつもりだったのだ。ところが、話の流れでピーターがロナンという名前を口にした途端、かかわりたくないと恐れられて、取引は破談になってしまう。しかも店を出ると、オーブを狙う暗殺者のガモーラ(ゾーイ・サルダナ)に襲われる。さらに、ピーターの抜け駆けを知ったヨンドゥが懸賞金までかけてピーターを探していたため、賞金稼ぎ兼傭兵として活動する遺伝子改造されたアライグマのロケットとその相棒である樹木型ヒューマノイドのグルートも賞金首のピーター目当てで参戦。4者が入り乱れる戦いとなった。最終的には、4人ともザンダー星の治安を守るノバ軍に逮捕され、キルン刑務所へ収監される。
実はサノスの養女でありロナンのもとで働いていたガモーラ。刑務所にはロナンに家族を殺された囚人が多く、ガモーラは囚人たちの憎しみの標的にされてしまい、嫌がらせを受ける。中でも破壊王のドラックス・ザ・デストロイヤー(デビッド・バウティスタ)はロナンに妻子を殺されていて、その復讐心は尋常ではない。ドラックスがガモーラを殺そうとするが、ピーターはガモーラを生かしておけばロナンがいずれやって来ると言って思いとどまらせる。ガモーラはザンダー星のような惑星を破壊できる恐ろしい力を持つオーブをロナンたちの手に渡らせたくなくて、ロナンを裏切って売り払うつもりだったとのこと。40億で買い手にオーブを引き渡す予定だったことを知ったピーターは、ガモーラの目的を果たしてお金を山分けするとして、ロケット、グルートに刑務所脱走を持ちかける。ドラックスもロナン殺しのために協力するのだった…。
楽観的でプレイボーイのピーター、クールでミステリアスなガモーラ、口が悪くて過激なロケット、普段は温厚ながら怒ると凄いグルート、猪突猛進のドラックスから成るチーム“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(=銀河の守護者たち)”が個性的でよかったです。最初はいわば敵同士だった彼らが、共に戦いを重ねる中で共通の敵を前に結束していく展開はベタながら面白かったです。ガーディアンズの面々が自身の特技を活かしてチームプレイを発揮する様は興奮しました。
ピーターは母親の形見ともいえるカセットテープ「最強ミックスNo.1」を愛聴しています。デヴィッド・ボウイ、ジャクソン5、ザ・ランナウェイズなどの主に1970年代にヒットした楽曲が本編で流れ、懐かしい雰囲気や痛快なノリが物語に彩りを添えていました。
広大な宇宙を舞台に展開されるアクションも魅力的でした。ピーターやロケットが繰り広げる文字通り火花が散る銃撃戦、ガモーラやドラックスがみせてくれるアクロバティックな肉弾戦、さらには宇宙船を駆使して繰り広げられるシューティングバトルなど、全編にわたってアクションがあって見応えがありました。
本作は異星人たちが数多く登場するので、雰囲気からすると『アイアンマン』をはじめとするマーベル・シネマティック・ユニバースとは一見無関係のように見えますが、シリーズに属する作品です。例えば『アベンジャーズ』のエンドクレジット後に一瞬だけ登場したサノス、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』のクレジット中の場面で少しだけ登場したコレクターことタニリーア・ティバン(ベニチオ・デル・トロ)とその側近のカリーナ(オフィリア・ラヴィボンド)が、本作ではしっかりと物語に絡んでいます。
本作はすでに続編の製作が決定しているそうです。将来的にはアベンジャーズと共演することもあるのでしょうか。今後の展開も楽しみです。

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