ジュラシック・ワールド (クリス・プラット)

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映画『ジュラシック・ワールド』(Jurassic World)は、『ジュラシック』シリーズ第4弾となる作品です。スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務めています。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』などのクリス・プラットが主演を務めています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想
イスラ・ヌブラル島で起こった「ジュラシック・パーク」の大惨事から22年。新たに事業を引き継いだマスラニ社は、遺伝子工学を駆使して恐竜を次々とつくり出す。そして恐竜の管理方法を進歩させて、ジュラシック・パーク以上に至近距離で恐竜たちと触れ合える高級リゾート「ジュラシック・ワールド」をオープン。生きた恐竜を一目見ようと世界中から毎日2万人もの観光客が押し寄せ、人気の観光施設として大変な賑わいをみせていた。
テーマパークの運営責任者であるクレア・ディアリング(ブライス・ダラス・ハワード)は、甥のザック(ニック・ロビンソン)とグレイ(タイ・シンプキンス)を施設に招待するが、構う時間もないほど忙しく、助手のザラ・ヤング(ケイティ・マクグラス)に世話を任せる。クレアは来場者をさらに増やすための新しいプロジェクトにかかりきりになっているのだ。それは遺伝子操作によって新たにつくられた、初のハイブリッド恐竜インドミナス・レックスのプロジェクトだ。
マスラニ社の社長サイモン・マスラニ(イルファーン・カーン)は、インドミナスを飼育するための防壁が適切かどうか、ヴェロキラプトルの調教師であるオーウェン・グラディ(クリス・プラット)にみてもらうよう、クレアに命じる。クレアと共にインドミナスの飼育エリアを訪れたオーウェンは、「動物を隔離して生活させるのは問題がある」と指摘。餌という概念しかないであろうインドミナスのことを考えて、嫌な予感がすると言う。
まもなくその予感は的中。凶暴で高い知性を持つインドミナスは、厳重な警戒をすり抜けて逃走してしまう。それをきっかけに恐竜たちがパーク内の観光客を次々と襲う大惨事に発展するのだった…。

本作のメガホンを取ったのは、コリン・トレボロウ監督です。長編映画2作目にして、スティーヴン・スピルバーグから直々にオファーを受けたそうです。さすがスピルバーグがその才能を認めただけあって、新人とは思えない卓越した演出力を発揮していました。
個人的に特に印象的だったのは、イルカショーのようにモササウルスが餌のホオジロザメに喰らい付くアトラクションシーン、オーウェンがヴェロキラプトルを引き連れてインドミナス捜索に乗り出すシーン、おびただしい翼竜ディモルフォドンの群れがパーク内に取り残された観光客を襲撃するシーン、そしてラストで繰り広げられる、インドミナスとティラノサウルス・レックスの対決シーンです。ちなみにティラノサウルスは1作目『ジュラシック・パーク』に登場した個体と同一のようで、首には1作目終盤のヴェロキラプトルとの戦いで付けられた傷跡が残っていました。それも相まって何だか言い知れぬ感動と興奮を覚えました。
物語やテーマもなかなか深みがあって興味深かったです。例えば、パークの安全と警備を担当するインジェン社のセキュリティ部門のリーダーであるヴィック・ホスキンス(ヴィンセント・ドノフリオ)は、オーウェンにヴェロキラプトルを兵器として利用する話を持ちかけます。「戦いは生き物の業だ」と語るヴィックに対し、オーウェンは「よくそこまで傲慢になれるな」と反論。それでもヴィックは「進歩は常に勝つ」という持論を展開し、オーウェンはそれに対して「一度は負けを知るべきだ」と吐き捨てるように言いました。オーウェンは、人間とヴェロキラプトルの関係性について、手なずける(=支配する)のではなく、友好関係を築くと表現していました。ある意味それはシリーズの一貫した裏テーマになっていると思いました。
利益のことばかり考え、家族の絆も軽視していたクレア。彼女は恐竜を“展示物”と表現し、オーウェンから「同じ動物として親しみを持ってもいいんじゃないか」と注意されました。ヴィックや1作目にも登場した遺伝子学者ヘンリー・ウー(B・D・ウォン)は、利益を求めるあまりに人としての道徳・モラルを失ってしまいましたが、クレアはオーウェンや甥っ子たちのおかげもあってか踏み止まりました。そんなクレアの成長物語としても興味深かったです。
本作では、廃墟と化したジュラシック・パークが登場し、あのジープが復活します。本作で初登場するジャイロスフィアという球状の乗り物とは別のベクトルで興奮しました。
本作はすでに2018年の夏の公開を目指して続編を製作することが正式に発表されました。気の早い話ですが、今から楽しみで仕方がありません。

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