岸辺露伴 ルーヴルへ行く (高橋一生さん)

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映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』は、荒木飛呂彦さんの漫画「ジョジョの奇妙な冒険」「岸辺露伴は動かない」に登場する漫画家・岸辺露伴を主人公にしたドラマシリーズのスタッフが再集結し、同原作者のフルカラー読切作品を実写化した映画です。
高橋一生さんは岸辺露伴 役で出演しています。
先日、劇場に観に行きました。
物語は、特殊能力を持つ漫画家の岸辺露伴(高橋一生さん)が新作を執筆する過程で、青年時代にある女性から聞いた「この世で最も黒く、最も邪悪な絵」のことを思い出すところから始まります。露伴がその「黒い絵」の取材を進めたところ、ルーヴル美術館と関わりがあることが判明。担当編集者の泉京香(飯豊まりえさん)も密着取材と称して同行し、2人はフランス・パリにあるルーヴル美術館に行くのでした…。
本作は主に現代パート、過去パート、ルーヴル美術館パート、江戸時代パートから構成されていて見応えありました。
露伴が青年時代に淡い思いを抱いた女性・奈々瀬(木村文乃さん)が登場するなど、これまでテレビドラマでは描かれなかった、露伴の知られざる過去が明かされていて興味深かったです。京香の過去に触れる描写も感動的でした。
不思議なバディ感があるもののどこまで行っても変わらない距離感の露伴&京香コンビのやり取りも面白かったです。本作でも京香は何事にも動じない強さや鈍感力を発揮していて感心しました。
「この世で最も黒く、最も邪悪な絵」に秘められた真相も驚きました。原作漫画の本編「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズで描かれている血脈、運命、過去から未来へと続く時の流れも感じられましたし、同シリーズを貫くテーマともいえる“人間賛歌”、“黄金の精神”にも繋がっていると思いました。