ドクターX5 (田中圭さん)

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田中圭さんは、テレビ朝日系列の毎週木曜夜9時枠にて放送されている連続ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~(第5シリーズ)』に森本光 役で出演しています。
一昨日は第4話が放送されました。
●あらすじと感想(ネタバレ注意)
森本光(田中圭さん)は、原守(鈴木浩介さん)に誘われて一緒に婚活パーティーに参加する。後日、その婚活パーティーで出会った内神田四織(仲里依紗さん)が森本にあることを伝えるために「東帝大学病院」に来る。それは大人気の結婚式場を予約できたという話だった。そう、実は森本は四織と婚約する仲にまで発展していたのだ。その知らせを聞いた森本は大喜び。ところがその直後、四織は森本の目の前で倒れてしまう。その場に居合わせた大門未知子(米倉涼子さん)がすぐに駆け寄って処置に当たる。
検査の結果、四織は重篤な肝臓がんを患っていると判明する。未知子の見立てによると何もしなければ余命3カ月以内とのこと。四織の苗字を見た外科副部長・海老名敬(遠藤憲一さん)は、すぐさま病室の四織のところに行って質問する。「日本医師倶楽部」会長・内神田景信(草刈正雄さん)と同じ珍しい苗字なのは偶然かどうかだ。すると、四織は内神田の前妻の娘であることを告白した。でも新しい家庭がある内神田に迷惑がかかるといけないので、病気のことは秘密にしていてほしいとのこと。
海老名から報告を受けた院長・蛭間重勝(西田敏行さん)は、当然のことながら大慌て。会長に恩を売るチャンスだとして万全を期し、海老名と猪又孝(陣内孝則さん)、鳥井高(段田安則さん)の外科副部長3人のチームによるオペを指示する。ところが四織は「森本先生以外の手術は絶対受けません」と言う。森本が四織に話していた、未知子の経歴を盗用した嘘の自慢話を信じ込んでいたからだ。
自分の手に負えないオペであることを自覚している森本は、未知子を助手に指名する。しかし未知子は何度頼まれても「いたしません」の一点張り。未知子に説教された森本は、執刀する覚悟を決めるのだった…。
手術の開始時に突然現れて、結局第1助手として参加する未知子でしたが、海老名たちの指示や森本の頼みを突っぱねて断固として腫瘍切除には手出しをしませんでした。森本の腕では腫瘍は取りきれず、途中で閉腹することとなりました。
ところが1週間後、未知子は再び四織を手術。実は四織の肝臓がんを根治させるために二期的肝切除(ALPPS)を選択したのです。四織の場合、通常の切除方法だと残せる肝臓が20%を下回ってしまい、肝臓の自己再生は望めませんでした。そこで未知子は、1回目の手術で右門脈の結紮をおこなって、右の肝臓への栄養を遮断し萎縮させて、左の肝臓がそれを補おうとして増大するのを促進。さらに右肝動脈と右肝静脈を残して肝臓を2つに離断し、炎症反応によって再生がさらに促されるようにしました。その結果、1週間で残せる肝臓が2倍近くに増大したというわけです。術後20%以上の肝臓を確保するための選択でした。それを知った海老名の「あいつが育てようとしてたのは、森本じゃなくて肝臓…?」という言葉が面白かったです。
その後、森本も手術室に入って執刀を希望するものの未知子に断られて、助手としての参加を許されました。何はともあれ手術は成功し、四織の命は救われました。「名医紹介所」所長・神原晶(岸部一徳さん)は今回もちゃっかり高額な手術料金を請求。口止め料・森本先生への教育料及び内神田会長への報告料も含まれているからとのこと。
これで内神田会長に恩が売れて東帝大の未来は明るいと喜ぶ蛭間たちでしたが、そうは問屋はおろしませんでした。四織は内神田という自分の苗字を利用して会長の娘になりすまして、出世に目がくらんだ医師たちを騙す結婚詐欺師だったのです。四織が森本に言っていた「もし手術が成功したら、私ちゃんと生きようと思います」という言葉はそういう意味だったんですね…。ラストで“詐欺”という言葉に反応してショックで倒れる森本が、面白くもあり気の毒でもありました。