ドクターX5 (永山絢斗さん)

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永山絢斗さんは、テレビ朝日系列の毎週木曜夜9時枠にて放送されている連続ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~(第5シリーズ)』に西山直之 役で出演しています。
先日は第8話が放送されました。
●導入部のあらすじと感想(ネタバレ注意)
元大臣秘書官・八雲拓哉(林家正蔵さん)が記者会見を開き、成林大学病院の補助金不正使用を厚労省が長年にわたり隠ぺいし続けていたことを告発した。八雲は先日、肝外発育型肝細胞癌ですでに根治手術は不可能だと診断されたとのこと。そこで正義を置き去りにしたまま人生の幕を閉じるわけにはいかないと立ち上がったという。
後日、その八雲が東帝大学病院に入院してくる。病院長・蛭間重勝(西田敏行さん)が八雲を広告塔に仕立て上げようと目論んで手引きしたのだ。八雲のオペには最高レベルの技術が必要であり、新米外科医・西山直之(永山絢斗さん)が執刀医に立候補するものの、大門未知子(米倉涼子さん)も外科副部長の猪又孝(陣内孝則さん)・海老名敬(遠藤憲一さん)・鳥井高(段田安則さん)たちも西山には無理だと判断。恐ろしいほどスムーズに執刀医は未知子に決定する。
しかし、「日本医師倶楽部」会長・内神田景信(草刈正雄さん)が東帝大に乗り込んできたことにより事態は急変する。内神田は八雲が告発した人物たちと友人であり、自身も話されては困ることがあった。そこで蛭間に圧力をかけに来たのだ。それを受け蛭間は猪又・海老名・鳥井に対して「大門未知子にオペさせんな!」と命令。執刀医は海老名が担当することになる。未知子は、蛭間と海老名がいる目の前で、患者の八雲に自分にオペをやらせてくれるよう直接交渉する。当然のことながら未知子は追い払われ、しかも蛭間から「解雇」を言い渡される。
そんな中、西山は、患者を救うためなら手段は選ばないとして、驚きの行動に出るのだった…。
内神田は知りませんでしたが、西山は内神田の息子でした。昔、学部長の娘との縁談が進んで内神田に捨てられた看護師が、西山の母親だったようです。西山の母親は女手一つで西山を医学部に進ませてくれ、西山が医師免許を取ったその年に進行乳癌で亡くなったとのこと。西山は自身の身の上をマスコミにリークするのをやめる代わりに八雲のオペを自分にやらせてくれるよう内神田に直談判。未知子のような医者になりたいと思うようになった西山は、難易度の高いオペにトライしたかったのです。
一方、その要求を呑んだ内神田は、すぐさま蛭間に連絡し、未知子をそのオペに参加させるよう命令しました。それは、「一度の失敗が医者に大きな傷を残すこともある」ということを知っているから、息子・西山のことを思いやって取った行動のようです。八雲のオペは、やはり最終的には未知子の大活躍で成功しました。
「失敗しない医者になるために失敗することもある」と言い訳をする西山に対し、未知子が言った「失敗された患者に次は無いんだよ!あんたにはあっても…。だから医者は絶対に失敗しちゃいけないの!」という言葉が印象的でした。未知子がよく口にする「私、失敗しないので」という言葉の裏にはそんな信念があったんですね。なんだか感心しました。
「名医紹介所」の所長・神原晶(岸部一徳さん)の今回の請求先は内神田でした。今回の指示は息子のことを思ってのことだと言い当てる神原でしたが、内神田は「患者を救う最善の選択をしただけ」と否定しました。内神田と西山親子は結局和解することなく、西山は「何が組織だ。何が権力だ。くだらねえ!」と内神田に向かって吐き捨てるように言っていました。今回のことで内神田はますます未知子たちを敵視して排除に動き出すようになるのでしょうか。
告発の件ですが、八雲は手術成功記者会見において、すべて自分の記憶違いであったと言って謝罪しました。どうやら八雲は、長生きができると分かった途端に先の人生が惜しくなり、波風立てるのはやめて長いものに巻かれたようです。厚労省も天下りのポストを八雲用に1席用意したという噂まであります。
それにしても今回のオチも面白かったです。人としてペラッペラの薄すぎる海老名先生、最高でした。