ジャスティス・リーグ (バットマン)

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映画『ジャスティス・リーグ』(Justice League)は、DCコミックスの同名漫画の実写映画化作品です。“DCエクステンデッド・ユニバース(=DCEU)”シリーズとしては第5作品目の映画となります。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想(ネタバレ注意)
自らの命を犠牲にして地球の危機を救ったスーパーマン(ヘンリー・カヴィル)亡き後、世界各地で犯罪が急増。その上、宇宙から侵略の魔の手が迫っていた。バットマンことブルース・ウェイン(ベン・アフレック)は、世界滅亡の危機をいち早く察知し、超人的な能力を持った“メタヒューマン”たちを集めてチームを結成することを決意する。
一方、ワンダーウーマンことダイアナ・プリンス(ガル・ガドット)も人類を救う活動をしていた。反動主義のテロリスト部隊による銀行強盗を阻止し、その場に居合わせた人たちを爆弾から救う。
ブルースはアイスランドの漁村を訪ね、海の王アクアマンことアーサー・カリー(ジェイソン・モモア)に会う。チームを結成して世界を守りたいという話を持ちかけるが拒否されてしまう。
ブルースが次に向かったのは、セントラル・シティにいるフラッシュことバリー・アレン(エズラ・ミラー)のもとだ。アレンは、ブルースがバットマンと分かるや否や、待ってましたとばかりにチーム入りをあっさり承諾する。
ワンダーウーマンの故郷セミッシラでは、太古から何千年も眠り続けていた“マザーボックス”が起動し、邪悪な異星人ステッペンウルフ(キーラン・ハインズ)を召喚してしまう。ワンダーウーマンの母ヒッポリタ女王(コニー・ニールセン)率いるアマゾン族の戦士たちが迎え撃つものの、激戦の末にマザーボックスを奪い去られてしまう。
そのことを知ったワンダーウーマンはブルースと合流し、ステッペンウルフによる地球破壊を阻止するためにチーム結成に協力するのだった…。
地球上にはマザーボックスが3つあり、全部揃うと強大なパワーを発揮します。“破壊の使者”ステッペンウルフの目的は、そのパワーを使って地球を闇の世界に包むことでした。
ブルースはそれを阻止すべくチーム“ジャスティス・リーグ”を結成。そして『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』で一瞬だけ登場したフラッシュ、サイボーグ、アクアマンが本作で堂々お目見えしました。お調子者で最速の青年フラッシュ、元アメフト選手で人間デジタルデバイスのサイボーグ、海を支配する海底王国アトランティスの王であるアクアマン。そんな個性的な面々と、彼らをスカウトした、最新兵器を操る資産家バットマンとのやり取りも面白かったです。そこに愛と正義の美女戦士ワンダーウーマンも絡み、強さとユーモアが描かれていて楽しかったです。
メンバーたちの心理的背景がわずかながらも描かれていてよかったです。バットマンの老いに対する思いや人間としての劣等感、ワンダーウーマンの亡き人や故郷に対する愛、フラッシュの父を救いたいという思いと無力感、サイボーグのアイデンティティに対する葛藤、アクアマンの自身を捨てた母への恨みなど、それぞれが大切なものを脅かされ何かしらの感情を抱えていて魅力的でした。そしてそんなヒーローたちがぶつかり合いながらも団結し、共通の強敵に立ち向かうという展開は、ベタながらも盛り上がりがあって面白かったです。
アクション、特にメンバーたちの連係プレーも見応えありました。アクアマンがバットモービルから敵に向かってジャンプしたり、サイボーグが空中でアクアマンを武器のように投げ飛ばしたり、フラッシュが戦闘中のワンダーウーマンを超高速によってアシストしたりと、それぞれが自身の能力を発揮するだけではなく助け合うことで何倍もの効果を生み出していたところが感動的でした。
そして語らずにはいられないのは、終盤にかけてジャスティス・リーグに加わるあのヒーローの活躍でしょう。フラッシュやワンダーウーマンとの連係プレー、バットマンとの掛け合いが興味深かったです。ステッペンウルフとの戦いの決着の仕方は、正直に言えば消化不良に感じられました。とは言え、パラデーモンが群がる光景は異様でとても印象的でした。
エンドロール後には、『バットマン vs スーパーマン』で逮捕されたレックス・コープの社長レックス・ルーサーJr.(ジェシー・アイゼンバーグ)が登場しました。刑務所を脱獄し、暗殺者デスストロークことスレイド・ウィルソン(ジョー・マンガニエロ)にチーム結成を持ちかけていました。こちらも今後何か展開があるのでしょうか。DCEUの次作としては『アクアマン』が控えているようです。

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