医龍 Team Medical Dragon2 最終回 (夏木マリさん)

natsukimari

夏木マリさんは、毎週木曜夜10時フジテレビ系列にて放送されてた連続ドラマ『医龍 Team Medical Dragon2』に鬼頭笙子 役で出演しました。
今週は第11話(最終回)が放送されました。
●あらすじと感想
・朝田龍太郎(坂口憲二さん)のチームの日本初・心肝同時移植は、ドナー心臓に異変が起こるなどのアクシデントに見舞われるが無事成功。
・片岡一美(内田有紀さん)が自分の過去を語る。片岡の父は医者だったが無理がたたって虚血性の拡張型心筋症で倒れる。助かるためには心臓移植しかなかったが莫大な金がかかる。人の為に働いたのに人には助けてもらえず、世を恨み自分を恨んで死んでいった父。そんな姿を見た片岡は、当時、奨学金で医学部に通っていたが医学の道を捨てた。
しかし、そんな片岡にも印象的な思い出がある。それは、「目の前に苦しんでいる患者さんがいたら手を差し伸べる。それが医者なんだよ」との父の言葉。朝田も同じことを言っていたのだ。
・鬼頭笙子(夏木マリさん)のチームは、霧島軍司(北村一輝さん)に持ってきてもらった次世代型人工心臓で患者の命を救った。
・善田秀樹(志賀廣太郎さん)は地道に野口賢雄(岸部一徳さん)の悪行の証拠を集め、片岡は密かにゴールドバーグブラザーズと組んで債権譲渡の算段をつけていた。おかげで野口は失脚。片岡が明真のオーナーになる。
・オーナーになった片岡は経営方針を一新する。明真は最先端医療、北洋は地域医療とスケールメリットを生かした総合医療都市にするとのこと。
・野口は、失脚後、アメリカで暴漢に遭い救急車の中。「保険のない貧しい外国人なんてどこも引き取り手はないぞ。保険に入る金がなければ治療はできない…」と言われてしまう。
・藤吉圭介(佐々木蔵之介さん)、伊集院登(小池徹平さん)、荒瀬門次(阿部サダヲさん)、里原ミキ(水川あさみさん)、小高七海(大塚寧々さん)、松平幸太朗(佐藤二朗さん)、外山誠二(高橋一生さん)、野村博人(中村靖日さん)たちは、それぞれの場所で懸命な治療に励む。
・心臓移植のスペシャリストである朝田はアメリカに降り立つ。今日も目の前の患者を救うために…。
若干予定調和的な感覚が強かったものの、すべてに決着がつき納得の行く終わり方でした。
「目の前の患者を救いなさい」と朝田に言う鬼頭。鬼頭は以前「今、目の前の1人を救うより、10年後の1万人を救える医療を目指す」と言っていました。その考えに変わりはないでしょうけど、しっかり目の前の患者を次世代型人工心臓で救ってみせました。
朝田と鬼頭は衝突することなく、あたかも明真と北洋の関係のように住み分けがなされたようです。
相手の考え方・手法を認めつつも、自分の考え方・手法を貫く。そうでなければ、住み分けは成立しないでしょう。
朝田と霧島の関係もそうだと思いますが、切磋琢磨できる関係は、お互いが向上できていいですね。
金持ち対象の医療を目指した野口が、アメリカで金のない貧しい外国人と勘違いされて酷い扱いを受けるという末路も面白かったです。野口のことですから、あの後もまた医療経営に復帰して懲りずに同じことを繰り返すのでしょう。
国に働きかけ、医療政策を変えて、患者ではなく国からお金を取るようにすると言う片岡。やはり「信念」を持つことは素晴らしいと思いました。

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