ガリレオ (本上まなみさん)

honjomanami

本上まなみさんは、フジテレビ系列の毎週月曜夜9時枠にて放送されていた連続ドラマ『ガリレオ』の第9話・第10話に穂積京子 役でゲスト出演しました。
今週は第10話(最終回)が放送されました。
●あらすじと感想
〈事件の概要〉
・梅里尚彦(升毅さん)を殺したのは藤川雄一(坂本真さん)。理由は梅里の正体が武器商人で、自分たちの研究が核兵器の開発に使われるのを阻止するため。
・藤川雄一(坂本真さん)を殺したのは穂積京子(本上まなみさん)。藤川は木島征志郎(久米宏さん)の考えを正すため刺し違える覚悟で会いに行ったが口論になり、木島の秘書・京子に射殺される。京子は木島の研究に無条件に理解を示していた。
・穂積京子は研究を守る為に自殺。
〈謎の答え〉
・藤川の自宅アパートから、バイクで走り去ったのは、穂積京子。
・藤川の実家の留守番電話にあったメッセージは、サンプリングされた藤川の声を元に作り出された偽の声。
・龍仁湖の爆発は、原子炉の冷却材として研究されている合金・SUPER NaKによるもの。スーパーナックは、ナトリウムよりはるかに爆発の威力が強く、しかもナトリウムと同じで痕跡が何も残らない。
・藤川と梅里の被爆は、レッドマーキュリーの研究の際にプラント内部の設計に不備があったのが原因。
・木島と湯川学(福山雅治さん)の間にあった因縁はこのレッドマーキュリーの研究にまつわるもの。湯川も以前その研究チームの一員だった時期があったが、ある日、この危険な研究を告発した者がいて、木島は大学から突然解雇された。それを木島や栗林宏美(渡辺いっけいさん)は湯川の仕業だと思っていたのだ。実際に告発したのは、当時の木島の助手だった。
中性子を100%反射する幻の合金で、少量のプルトニウムでも立派な原子炉が作れるというレッドマーキュリー。木島のプランでは、核反応を制御するためのシステムが全く欠けていた。そのことに触れ、研究から生まれてくるものは、原子炉ではなく、小型核爆弾だと主張する湯川に木島は「使う人間の問題だ。科学者は、研究にのみ純粋であるべきだ」と答える。
このセリフは、前回、湯川が内海薫(柴咲コウさん)に言っていた「科学者は純粋なだけだ。そうでなければ劇的なインスピレーションは訪れない」というセリフを思い起こさせます。
湯川は木島が大学で研究をしている当時、木島の考え方を否定しながら、木島が全身全霊を賭けている研究をやめさせることができなかった。それは木島の気持ちが分かるとして、賛成しているのと同じことです。
しかし、今回の湯川は違いました。科学者として完全に失格だと木島に断言し、「責任を取れない人間は、科学者であってはならない!あなたに未来を創る資格は無い!」とまで言い切りました。
そして、全ての罪を湯川に被せるために木島が仕掛けた東京の半分は壊滅するというレッドマーキュリーの爆弾を解除することにより、湯川は自分自身が未来を創ることのできる科学者であることを実証しました。それに協力したのは薫の「刑事の勘」。湯川が木島のトラウマを克服して考え方を少なからず変えたのは、薫によるところが大きいのでしょう。そうでなければ、一世一代の局面で薫の勘に頼ることはないでしょう。湯川は、薫の好きな色・ピンクの導線を切って、最終的に爆弾を解除しました。
最後に是非とも触れておきたいのは、助手・栗林の存在。「湯川先生がああなっちゃった時はもう止まらない。手伝うしかないでしょ。私は湯川先生の助手なんだから」と、栃木県の龍仁湖にまで行って情報収集してきたフル装備の栗林さんは、本当に素敵でした。

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