- 2007年10月12日
坂口憲二さんは、毎週木曜夜10時フジテレビ系列にて放送されている連続ドラマ『医龍 Team Medical Dragon2』に朝田龍太郎 役で出演しています。
今週は第3話が放送されました。
●あらすじと感想
片岡一美(内田有紀さん)が明真大学付属病院のために朝田龍太郎(坂口憲二さん)に代わる医師として呼び寄せたのは、鬼頭笙子(夏木マリさん)でした。
シカゴ大学の客員教授の地位を蹴ってまで、明真の統括委員長兼、メイシンメディカルシティー推進実行委員となった鬼頭。彼女は、日本発信の世界最先端医療のトップを狙っているようです。
明真大学付属病院でクレーマー扱いされた患者・西沢孝文(牟田悌三さん)の体調不良は、手術時の止血ガーゼの取り忘れによる、ガーゼオーマが原因であると判明しました。
しかも、8年前、西沢の手術を執刀してガーゼを取り忘れたのは、野口と判明。前回、野口が必ずオペは失敗すると断言していたのは、西沢の今の体調不良の原因を知っていたからなんですね。それにしても、それを隠すために西沢をクレーマー呼ばわりして葬り去ろうとするとはなんとも悪質です。西沢の手術記録まで改ざんしていました。
しかし、朝田の驚異的な腕で手術は無事成功。態度が大きくて口の悪い外科医・外山誠二(高橋一生さん)と、教授との不倫がバレて医局を干されたとの噂が立っている麻酔医・小高七海(大塚寧々さん)が、なかなかのやり手であることも分かりました。
明真大学付属病院に残った荒瀬門次(阿部サダヲさん)も麻酔医・小高のことを知っているようで、「手術のチームは掛け算。ゼロが1人いれば全てゼロになる」と言う鬼頭に、「マイナスとマイナスかけたら、プラスになる」と意味深な発言をしました。
野口の医療ミスは、医療裁判にも進展する重大事。藤吉圭介(佐々木蔵之介さん)、伊集院登(小池徹平さん)、そして朝田がそのことを西沢に話そうとしたところ、片岡が先回りをして口封じのために手を打っていました。野口からの見舞金を一時は受け取る西沢でしたが、退院時に藤吉を通じてつき返しました。
西沢は、家から1人では出られなくなった妻を助けるために体を治したかっただけなのです。
「人はお金の前では驚くほど単純」「人は理念では動かない」と、野口と一緒にほくそ笑んでいた片岡は、つき返された見舞金の入った封筒を手に立ち尽くしました。何を思っていたのでしょうか。
「今、目の前の1人を救うより、10年後の1万人を救える医療を目指す」という鬼頭のセリフを聞くと、ともすれば、野口のメイシンメディカルシティー構想が正しいことのように感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、近ごろ次々と表面化している食品偽装問題をはじめとする企業のモラルが問われる事件について考えてみると、必ずしもそうではないように思います。金・地位・名誉にかられた野望に理念は存在しません。それゆえに暴走の一途をたどるような気がしてなりません。