医龍 Team Medical Dragon2 (大塚寧々さん)

ohtsukanene

大塚寧々さんは、毎週木曜夜10時フジテレビ系列にて放送されている連続ドラマ『医龍 Team Medical Dragon2』に小高七海 役で出演しています。
今週は第5話が放送されました。
●あらすじと感想
輸血が出来ないため、血液の循環を止めての手術。循環停止できるのは40分が限度とのことで、手に汗を握るオペが展開されました。
明真の医者が関わってたらまずいからすぐ帰りなさいと野口賢雄(岸部一徳さん)に電話で注意されていた木原毅彦(池田鉄洋さん)が、「明真にだって、医者はいるんだ!探そう!」と伊集院登(小池徹平さん)に言って、血液の確保のために奔走する場面が良かったです。長い物には巻かれろというタイプだと思っていた木原でしたが、今回は見直しました。
「目の前の1人の患者より、10年後の1万人を救う。それが今の明真の使命よ」と言う鬼頭笙子(夏木マリさん)に、「朝田なら両方救うかもしれねーぜ」と答える荒瀬門次(阿部サダヲさん)がカッコ良かったです。
困難を極める手術。片岡一美(内田有紀さん)は、小高七海(大塚寧々さん)にオペに参加するように説得する。片岡の「まだ17才よ!親の前で見殺しにしていいの!?」とのセリフが衝撃的でした。その後に「あの子は議員の娘よ。私のビジネス構想の為には、死なせるわけにはいかないの」と言い繕っていましたが、最初のセリフが本心だったような気がします。片岡の過去に何があったのか気になるところです。
「無理です!僕にはもうこれ以上、出来ません!」と怖気づく野村博人(中村靖日さん)に、「オペが怖いのは、お前だけじゃない。命を前にして、怯えのない奴などいない。だけど、俺たちはチームだ。一人じゃ無理でも、お前の後ろには仲間がいる。お前は、一人じゃない」と朝田龍太郎(坂口憲二さん)が説得する場面が感動的でした。しかも野村は、手術後引継ぎに来た藤原(大鶴義丹さん)に「先生のお陰で、本当のチームがどんなものか教わることが出来た。ありがとうございました!」と頭を下げました。過去、藤原に酷い扱いを受けた野村。しかし、それをいい勉強だったと捉えられるようになった野村に感服です。
ME・野村と麻酔医・小高の目覚しい働きぶりに感動。オペを見学している北洋の医者が「本当にうちの医者か!?」と驚いていたのには、なんだか自虐的発言で笑ってしまいました。
手術は無事成功。最初、血液無しでは最後までもたないと冷ややかな目で医局のモニターを見つめていた松平幸太朗(佐藤二朗)が、手術成功に感動したようにガッツポーズをとる姿が印象的でした。
そして、輸血センターからの血液を、渋滞の中バイクを走らせ運んできた伊集院。伊集院が手術成功の喜びを朝田と野村とそれぞれアイコンタクトで分かち合う姿も良かったです。
手術終了後、緒方美羽(黒川智花さん)に「借りは返す主義なの」とチョコレートを渡す小高。今回の手術に参加した理由はそれだけだったのでしょうか?小高の心の闇の正体は、次週以降明らかになっていくことでしょう。
木原が野口の指示で急きょ北洋に駆けつけ手術を成功させたという野口の見え透いた嘘に疑問を呈する政治家・恩田哲三(竜雷太さん)。しかし、片岡が愛人の娘・美羽の件や麹町の事務所費の問題で脅しをかけ、明真の心臓移植実施施設の認定の話を進めます。これに対する「君は、いつからそんな…」という恩田のセリフが印象的でした。恐らく昔の片岡を知っているであろう恩田は、その変貌ぶりに驚いたのでしょう。
さらに片岡は美羽に、美羽が子どもの頃、旅先で大怪我をして病院に運んだのは、母親ではなく父親の恩田だという嘘をつきます。美羽が騒いでマスコミにでもかぎつけられて恩田が失脚したら自分も困ると言う片岡。しかし、結果的に2人の関係改善に結びつき良い嘘でした。現に美羽は自分の携帯アドレスを書いたメモを恩田の秘書伝いに渡し、そのメモを見た恩田は、秘書に携帯のメール機能の操作方法を尋ねるという微笑ましい光景もありました。
明真側の美羽のオペの責任者として藤原が解雇されました。ざまあ見ろと思ったのは私だけではないはずです。
野口は、片岡に「僕の仕事のパートナーに、甘っちょろいヒューマニストは必要ないからね。片岡さん」と釘をさす。2人のパートナー関係に亀裂の生じる日がいつか訪れる感じですね。
北洋病院では、廊下を歩く朝田の前に外山誠二(高橋一生さん)が何かを言いたげに立ちはだかります。次週は、外山にスポットが当たるようです。外山が医者として決定的に足りないものは何か。そして、彼はそれに気付き改心することができるのでしょうか。今後の展開も気になります。