安堂ロイド 最終回 (柴咲コウさん & 遠藤憲一さん)

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TBS系列の日曜劇場枠にて放送されていた連続ドラマ『安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~』は一昨日、最終回(第10話)を迎えました。
柴咲コウさんは安堂麻陽 役で、遠藤憲一さんは葦母衣朔 役で出演しました。
●あらすじと感想
ロイド(木村拓哉さん)とARX IX-THE LAST QUEEN(桐谷美玲さん)の対決。やはりアスラシステムを起動するTHE LAST QUEENにロイドは苦戦。暗殺アンドロイドのメンデル(伊達暁さん)まで応戦し、ピンチに陥るロイドですが、すんでのところでサプリ(本田翼さん)に助けられました。しかし、THE LAST QUEENによって結界が張られていて、ロイドとサプリはその場から逃げることができません。再びピンチに陥るロイドたちを救ったのは、目を覚ました沫嶋七瀬(大島優子さん)でした。七瀬はPCを使ってTHE LAST QUEENに愛情や優しさのプログラムを強制インストールしました。憎しみや嫉妬や欲望のプログラムと矛盾して苦悩するTHE LAST QUEENですが、アスラシステムが強制終了したことにより、憎しみ等の感情が復活します。THE LAST QUEENに自分の居場所を検索されていると気づいた七瀬は、安堂麻陽(柴咲コウさん)たちを巻き込まないために、その場から立ち去りました。七瀬はTHE LAST QUEENの機能を停止させるために毒のプログラムをインストールさせ、それを阻止しようとしたメンデルはアンドロイド・角城元(平岡祐太さん)によって倒されました。
すべてが終わったかに見えましたが、THE LAST QUEENの罠でした。THE LAST QUEENもメンデルもやられてなかったのです。麻陽、星新造(桐谷健太さん)、葦母衣朔(遠藤憲一さん)は、七瀬と合流しますが、ほっとしたのも束の間、目の前で七瀬がTHE LAST QUEENにやられてしまいました。角城がそんなTHE LAST QUEENを倒そうとしますが、メンデルによって射殺されてしまいます。原子還元処理されそうになる角城は、後から駆けつけたロイドとサプリに後を託し、最後の力を振り絞ってメンデルを道連れにして消えていきました。サプリは角城の「沫嶋七瀬は生きて沫嶋黎士に返さねばなりません。なんとか助けてやってください」という遺言を守って七瀬の蘇生治療にあたります。一方、毒で全身腐ってしまって動くこともままならないにもかかわらず、THE LAST QUEENに立ち向かおうとするロイド。THE LAST QUEENはそんなロイドに「世界のVIPが自分とその子孫の繁栄を約束したら、私たちアンドロイドにこの現在の世界をひょいひょいくれたよ」と言って誓約書のファイルを見せます。そこには警察庁のトップのサインまでありました。「この世界の人間に生き延びる価値はあるか?」と問いかけるTHE LAST QUEENに、ロイドは「価値はある!この世界には未来を託すことのできる立派な人間がいる。その人間たちにこの時代を任せれば、俺たちが大虐殺を起こすような未来は決して来ることはない。ARX IX、おまえも俺も悲劇の存在だ。この世界にいてはならない!」と答えました。その言葉をバカにするTHE LAST QUEENは、「てめはともかく私は全知全能の存在だ。神のごとくこの世界を支配し、神のごとく善と悪を峻別し、悪は粛清する。この世界のために」と言い放ちます。それに対してロイドは、「全知全能など存在しない。なぜなら人は一人一人その存在が奇跡だからだ。すべての人は、誰かを愛し誰かに愛され、この世界は未来へ歩んでいる。俺は今ここにいる人間の力を信じる!」と力強く言いました。
そこへ石川(神尾佑さん)たちSITが駆けつけてきました。上の命令で麻陽たちを銃殺しにやって来たのです。そんな石川たちに葦母が吠えます。「命令だったら何やってもいいのか。てめえらも警官隊なら、いや人間なら、こんな罪のない人間を殺していいのかどうかぐらい分かんだろうがよ。おい!おまえらはよ。どこの誰に命令されたんだか分かんねえけどよ。こんな罪のない人間撃ち殺したって、てめえら家に帰ってよ、そんなきったねえ手でてめえらのガキ抱けんのか!おお!?そんなんでもらった給料でよ、てめえの女房やガキに飯食わせて平気なのかよ!俺たち大人がよ、何が正しくて何が間違ってんのか、てめえの頭で!てめえの心で!本気になって考えねえとよ!てめえらの血の流れたガキたちに、ちゃんとした未来を渡してやれねえだろうが!そのことを本気になって考えてくれよ、なあ?頼むよ。この通りだよ」と言って、葦母は土下座をしました。続いて星も隣で土下座をしてお願いします。葦母の想いが伝わり、石川たちは銃の構えを解きました。
ロイドは葦母たちに感謝の言葉を述べ、麻陽には「君と沫嶋黎士を永遠に守る。2人で永く永く幸せに、それが俺の想いだ。名前をくれてありがとう。愛をありがとう」と告げました。それからTHE LAST QUEENに立ち向かっていったロイドは、THE LAST QUEENを道連れにして空へ飛んでいき、空中爆発しました。それを見た麻陽は泣き崩れ、葦母と星は呆然と立ち尽くしました。
それから時は流れ2013年12月15日。その日は黎士と麻陽の結婚式の予定日でした。当然、式はキャンセルで、麻陽は周りの人たちには「黎士が突然インドに資料探しに行って3週間くらい戻ってこない」ということにしていました。麻陽の部下の星と小松左京子(山口紗弥加さん)は“ケンカするほど仲がいい”といった関係が続いています。その京子の父でもある刑事・葦母は、京子にクリスマスプレゼントとして大きなクマのぬいぐるみを渡すなど、以前は悪かった親子関係も良い方向に向かっています。そして葦母は星に事件絡みの解析を頼むなど、協力関係が続いているようです。七瀬はサプリのおかげで無事でした。病院に沫嶋研究室の助手の江戸川斗夢(ジェシーさん)、栗山薫(山本美月さん)、倉田朝晴(池田大さん)がお見舞いに来ました。迷惑をかけたことに関して謝罪する七瀬に対して、江戸川たちは励まして尊敬の念を表しました。
麻陽が、母・景子(名取裕子さん)の「酒かっくらってグーグー寝たら、嫌なことも忘れてまうわ」というアドバイスに従って、酒を飲んでソファーで眠ってしまっていたところ、黎士のデスクに異変が起きます。5Dプリンターがインストールされ、あるデータがダウンロードされてプリントアウトされたのです。それはARX II-13ことロイドでした。THE LAST QUEENと共に全損したロイドは海に沈んで、100年後の海底からその欠片のメモリーチップを拾い上げてもらい、次元転送システムを起動させて、やり残したミッションのためにもう一度麻陽のもとに戻ってきたのです。ロイドは麻陽に感謝の言葉を述べ、「俺の魂は、いつまでも君と沫嶋黎士を守ってる」と言って、自らの本体であるメモリーチップを排出させます。すると機能停止したロイドの体はその場で倒れこみました。メモリーチップを回収しにサプリがやって来ました。サプリの説明によると、ロイドは、麻陽のために体を沫嶋黎士に還す目的で100年間、6000メートルの海の底で、とてつもない水圧や海水の侵食等からずっと耐えてきたそうです。次元転送システムが起動し、沫嶋黎士の脳データが、元ロイドの体に受信されます。すべてのOSが終了し、生体活動モードに切り替えられました。サプリはロイドからの「俺はいつも君のすぐそばにいる。何かあったらすぐ現れる。安堂麻陽と沫嶋黎士の幸せな未来を守る」という伝言を麻陽に伝えて去っていきました。沫嶋黎士の脳データを受信した元ロイドの体が起き上がりました。そのはにかんだ笑顔は紛れもなく黎士です。麻陽は黎士を抱きしめて「おかえり、黎士」と言って嬉し泣きをし、黎士も「ただいま」と言って喜びを噛み締めるのでした…。

THE LAST QUEENやレイコが言っていた“一つの地球を人間同士で国や人種で勝手に分かち、殺し奪い合う人間どもに、生き延びる価値はあるか?”という問いかけが印象的でした。
以前、黎士の伝言としてロイドが話した「全知全能など必要ない。人の想いは未来を変えることができる。過去の過ちさえ変えることができる。生命は正しい未来へ導く力のことだ。そして一つの生命によって世界が支配され続けないよう、すべての生命には終わりがあり、次の世代へバトンが渡されていく。そのことだけは忘れるな」という言葉が改めて思い出される最終回でした。

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