- 2007年11月27日
映画『沈黙のパレード』は、東野圭吾さんの小説が原作のテレビドラマ『ガリレオ』シリーズの劇場版第3弾です。
前作の映画『真夏の方程式』に続いて西谷弘監督がメガホンを取っています。
北村一輝さんは草薙俊平 役で、柴咲コウさんは内海薫 役で出演しています。
先日、劇場に観に行きました。
本作では、歌手デビューという輝かしい未来を目前としながら忽然と行方をくらまし、3年後、遠く離れた他県の火事現場から遺体となって発見された並木佐織(川床明日香さん)を巡る事件がメインとなっています。
蓮沼寛一(村上淳さん)という男が容疑者として浮上。蓮沼は、警視庁捜査一課の刑事・草薙俊平(北村一輝さん)が以前担当した少女殺害事件で完全黙秘を遂行して無罪となった男で、今回も黙秘を貫いて証拠不十分で釈放となってしまいます。
捜査に行き詰まった警視庁捜査一課の刑事・内海薫(柴咲コウさん)は、先輩の草薙の精神状態も心配し、草薙に内緒で帝都大学の教授・湯川学(福山雅治さん)に協力を仰ぎますが、物理学の範疇ではないと断られてしまいます。
その後、蓮沼は並木佐織が住んでいた菊野市に戻ってきて佐織の家族に挑発的な態度を取ります。そんな矢先の夏祭りのパレードの日、蓮沼は何者かに殺害されてしまうのでした…。
今回、湯川は佐織の家族が営む定食屋『なみきや』の常連として、そして草薙の親友として事件に首を突っ込んでいきます。スペシャルドラマ『ガリレオ 禁断の魔術』では苦悩する湯川を草薙が助けるような図式になっていましたが、本作では苦悩する草薙が湯川に助けてもらうという流れになっていて、いわばスペシャルドラマと構図が逆になっていて興味深かったです。また直接は言及されていませんが、『容疑者Xの献身』の石神の件を匂わせるセリフがあったのも興味深かったです。今回は草薙という友人に対して石神の時と同じような思いを味わいたくないという湯川の意思も感じられて感慨深かったです。