相棒season6 (前田亜季さん)

maedaaki

前田亜季さんは、毎週水曜夜9時テレビ朝日系列にて放送されている連続ドラマ『相棒 Season6』の第6話に夏生 役でゲスト出演しました。
今週はその第6話「この胸の高鳴りを」が放送されました。
●あらすじと感想
なんとも切ないお話でした。
人気ロックバンドのリーダー・丹野(松田悟志さん)がギターの第5弦で絞殺される。
丹野と付き合っていた女子大生・夏生(前田亜季さん)は、訪れてきた右京(水谷豊さん)と薫(寺脇康文さん)に第5弦を見せあっさりと犯行を自供してしまいます。
しかしそれは、可奈子(大谷允保さん)による犯行だと思ってかばってしたことでした。
可奈子は、丹野が以前所属していたアマチュアバンドのメンバー・福地(玉有洋一郎さん)の恋人。
福地は自分が作った曲を丹野が売り込みしてくれるという言葉を信じて託したが、丹野はその曲を自分のものにしてメジャーデビューしてしまった。福地は丹野の裏切りにショックを受け自殺(警察は事故で処理)。そのことで可奈子は丹野のことをずっと憎んでいたのです。
福地はドナー登録をしていたため心臓が移植された。その提供を受けたのはなんと夏生でした。
可奈子はその情報をつかんで夏生に接触し、心臓の持ち主である福地が死んだ原因を話し、丹野と別れるよう忠告していました。
その忠告を聞かなかったから、可奈子が思い余って丹野を殺害してしまったのだと夏生は勘違いしていたのです。
真犯人はバンドのマネージャー・三原(猪野学さん)でした。
三原は、丹野の代わりにバンドの曲を書いてきたいわゆるゴーストだったが、丹野はそのことをファンの前で正直に白状して謝罪すると言い出した。丹野は夏生と出会ったことで、ありのままに生きることを決意したのです。丹野の「偽者の自分は嫌なんだよ!」との言葉に逆上して三原は思わず丹野を殺害。右京と薫の前でそのことを自供した後に、丹野の写真の前で泣きながら丹野に向けて謝るシーンが印象的でした。
一方、真相を知った夏生は、今では丹野を愛していたのかどうかさえわからないと話す。そんな夏生に右京は、「彼に勇気を与えたのは、あなたの愛だったと思います。あなたがドナーの方の気持ちを思うのは、とてもよくわかります。もうあなたの心は、誰のものでもないと思いますよ」と優しく諭すように話す。夏生の丹野へのありのままの気持ちを気付かせるとても良い言葉でした。
今回個人的に興味深かったのは、鑑識課の米沢(六角精児さん)がギター小僧であったこと。意外と米沢キャラへの掘り下げが多くて嬉しい限りです。
そして今回もその米沢と捜査一課の伊丹(川原和久さん)とのやり取りがあって面白かったです。
右京が福地の部屋で楽譜を見つけて、丹野のバンドのデビュー曲と酷似していることを発見。「君は楽譜が読めませんでしたか?」と質問する右京に、「読めませんよ。みんながみんな右京さんみたいだと思ったら大間違いなんですからね」と答える薫。いつもながらこの2人のやり取りも面白いです。
取調べ中に発作を起こしてしまう夏生。強がりつつもへこんでいる伊丹がなんだか可哀相でした。
芹沢(山中崇史さん)が回を重ねるごとに「特命係」にますます協力的になっているように感じるのは気のせいでしょうか。