相棒-劇場版IV- (水谷豊さん & 反町隆史さん)

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映画『相棒 -劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断』は、テレビ朝日系の刑事ドラマシリーズ『相棒』の劇場版第4作です。
水谷豊さんは杉下右京 役で、反町隆史さんは冠城亘 役で出演しています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想
在英日本大使館の鷺沢参事官の屋敷で、令嬢の瑛里佳の誕生日パーティの最中に、鷺沢や瑛里佳の友人、使用人たちが毒殺される事件が起こる。
それから7年後、東京。特命係の杉下右京(水谷豊さん)と冠城亘(反町隆史さん)は、社美彌子(仲間由紀恵さん)からの指示で、国連犯罪情報事務局の元理事であるマーク・リュウ(鹿賀丈史さん)の日本での警護、案内役をしていた。リュウは引退後も国際的な犯罪組織「バーズ」のリーダーであるレイブンを追っていて、元部下のロイ・モリス(ダンテ・カーヴァー)からレイブンの情報が得られそうだとの連絡を受けて香港から来日したとのこと。リュウは右京&亘と一緒に、モリスのいる倉庫街に向かう。しかしモリスは、電話で「天谷克則という人物を調べてくれ」という言葉を残して殺害されてしまう。防犯カメラには、犯人とみられる首に黒い羽のタトゥーがある黒衣の男の姿が映っていた。
レイブンが唯一日本と接点をもったのは、7年前の鷺沢参事官の屋敷で起きた集団毒殺事件だった。令嬢の瑛里佳はただ一人難を逃れて無事だったが、事件当日、捜査員がほんの一瞬目を離した隙に連れ去られて行方不明になっている。
モリス殺害事件の矢先、右京はリュウと一緒に東京スカイセントラルビルにて食事をするが、リュウが突然苦しみだして倒れる。周囲にも似た症状の人があらわれ、最終的にビル内で32人が食中毒のような症状を訴えた。
そんな中、外務省のホームページがハッキングされ、レイブンからのメッセージ動画が公開される。そこには、成長した瑛里佳(山口まゆさん)の姿とともに9億円の身代金を要求する字幕が映っていた。さらに「7年前、日本政府は我々の要求を無視した。今回拒否すれば、大勢の人々が見守る中で、日本人の誇りが砕け散るだろう」という、人質をとったテロ予告ともとれるメッセージを発信。誘拐事件の全貌が明らかになって、マスコミが騒ぎ立てる。
一方、右京は犯人グループのアジトを突き止めるために、メッセージ動画にあったある音に着目する。それから現在は警察学校で教官を務めている元鑑識の米沢守(六角精児さん)のもとへ行き、調査分析を依頼するのだった…。

今回、特命係が立ち向かうのは、ミステリアスな国際犯罪組織です。7年前に英国で起こった集団毒殺事件と少女誘拐、タイのテロ事件の犠牲者の遺体が搬送中に行方不明になった騒動、そして9億円の身代金要求と東京・銀座に50万人以上の見物客が集まる世界スポーツ競技大会の日本選手団の凱旋パレードへの無差別大量テロ。そんな点と点が線で結ばれ、“天谷克則”とは一体何者なのか、そして事件の首謀者レイブンの本当の目的は何なのかが明らかになり、歴史の裏側で苦悩した人たちの複雑な思いが察せられて、言い知れぬ哀しみにおそわれました。それでも人は前に進まなければいけません。瑛里佳の存在がそれを示唆しているようで感慨深かったです。
亘が右京の持ち物を勝手に使うなど、色々な意味で右京と亘のコンビも板についてきた感じでよかったですし、ファンとしては右京の全力疾走も嬉しかったです。元鑑識の米沢守がなんだかんだ言いながらも捜査に協力したり、現在は警察庁勤務の元特命係の神戸尊(及川光博さん)も右京たちの捜査をサポートしたり、捜査一課刑事の伊丹憲一(川原和久さん)が自身の過失に気づいて呆然とした表情を見せたりと、ファンサービスともいえるシーンもあって面白かったです。国際犯罪組織「バーズ」の主要メンバーである黒衣の男(北村一輝さん)と亘のバトル、捜査一課刑事の伊丹&芹沢慶二(山中崇史さん)の警察無線復旧に向けた奮闘、3000人のエキストラを動員して撮影されたというパレードのシーンも見どころの1つでしょう。
レイブンの「この国(=日本)は平和を享受し、不幸はすべて対岸の火事のように眺めている」という言葉が印象的でした。「歪んだ平和は必ず打ち砕かれる」とも言っていましたが、現実にそうならないことを祈るばかりです。そのためには、右京と亘のように危機にきちんと向き合い、最後まで諦めない気持ちが大切なのでしょう。

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