リーガルハイ (新垣結衣さん)

aragakiyui13

新垣結衣さんは、フジテレビ系列の毎週水曜夜10時枠にて放送されている連続ドラマ『リーガルハイ(第2期)』に黛真知子 役で出演しています。
先日は第9話が放送されました。
●あらすじと感想
古美門研介(堺雅人さん)と黛真知子(新垣結衣さん)は、上告を決めた安藤貴和(小雪さん)と面会する。貴和は相変わらず殺人容疑については否定しない。地裁での判決前に面会に来たとされる名簿にあった“吉永慶子”は、昔お世話になった知り合いのおばさんと説明する。
貴和は本当のことは何一つ言ってない気がすると話す黛に、古美門は真実などどうでもよく、我々の仕事は貴和を無罪にすることだと一点張り。黛が量刑不当を訴える手もあると提案するが取り合ってもらえない。古美門は、無罪を勝ち取って勝率を100%に戻して不敗神話を取り戻すことで頭がいっぱいなのだ。
まず古美門が着手したのはプロパガンダ作戦だ。メディアを使って貴和のイメージを良くするような報道をしてもらい、世論を少しでも変えるというものだ。大手マスコミには完全に無視され、金で転ぶような記者しか報じてくれないため、1人10万円もばらまく始末。挙句、古美門は黛に、移籍先の『NEXUS』の羽生晴樹(岡田将生さん)と本田ジェーン(黒木華さん)は検事時代に貴和の裁判を担当していたことから検察の捏造を知っている可能性が高いとして、その情報を盗み取るよう指示するのだった…。
今回は古美門のリベンジマッチ。相手の検事はシベリアの死神こと醍醐実(松平健さん)でした。公判中、古美門は、極度の緊張とプレッシャーの中で、かつて負けた相手を目の当たりにしたことで敗戦トラウマが発症して、PTSDのような症状になって倒れてしまいました。古美門はすっかり弱気になってしまい、公判を再開できる状態ではありません。もともと公判は1回だけということになっていることから、判事たちは再開の必要はないと言います。そこで黛は、原判決を覆す決定的な重要証拠がまだあるとハッタリをかましました。
新聞各紙をはじめ各メディアで古美門と黛を批判する声が高まり、ネットも大炎上。殺害予告と共に刃物が郵送されてくる事態になりました。古美門はすっかり戦意を喪失して逃げたがります。しかし、黛はあきらめません。捨て身の覚悟で羽生から検事時代の情報を獲得し、貴和の徳永通運社長毒殺事件の第一発見者であり、徳永家の家政婦であった江上順子(犬山イヌコさん)の証言に着目して粘り強く話を聞きに通います。そんな中、黛は街中で「悪魔を弁護する国民の敵」として目をつけられて集団暴行を受けて入院してしまいました。
そのことで“弔い合戦”として古美門が奮起。異例の証人尋問により、現場に別の毒物らしき瓶が存在したことを江上から聞き出し、当時の警察と検察が証拠確保に失敗した事実を浮かび上がらせました。さらに現場の目撃証言を主張する検察に対して、それがいかにあやふやなものであるかを説明しました。民意と民主主義を強調する検察に、古美門は黛に対する集団暴行も民意だから正しいのかと問いつつ「冗談じゃない!!」と一蹴します。そして「本当の悪魔とは、巨大に膨れ上がった時の民意だよ。自分を善人だと信じて疑わず、薄汚い野良犬がドブに落ちると一斉に集まって袋叩きにしてしまう。そんな善良な市民たちだ。だが世の中には、ドブに落ちた野良犬を平気で助けようとするバカもいる。己の信念だけを頼りに危険を顧みないバカがね。そのバカのおかげで今日、江上順子さんは民意の濁流から抜け出して、自分の意思で証言をしてくださいました。それは江上さんたった一人かもしれませんが、確かに民意を変えたのです。私はそのバカを誇らしく思う」と演説しました。さらに判事たちに向かって「あなた方5人は何のためにそこにいるんです?民意がすべてを決めるなら、こんなに格式ばった建物も権威づいた手続きも必要ない。偉そうにふんぞり返っているじいさんもばあさんも必要ない!判決を下すのは断じて国民アンケートなんかじゃない。わが国の碩学であられるたった5人のあなた方です!どうか司法の頂点に立つ者の矜持を持ってご決断ください」と訴えて頭を下げました。
黛の集団暴行事件は、捨て身の“体当たりバカ作戦”でした。つまり黛は、自分が暴行を受ければ世論の風向きが変わると踏んで、わざと挑発して暴行を受けたのです。黛は、古美門がPTSDを克服して立ち上がることが本当の狙いだったと主張し、一方、古美門は、PTSDは黛を追い込んで情報を取らせるための作戦だと主張。いつものように言い合いになって、事務員の服部(里見浩太朗さん)が止めに入りました。
最高裁判所での安藤貴和に対する殺人及び殺人未遂被告事件の判決は、原判決及び第一審判決の破棄で、東京地方裁判所に差し戻すことになりました。つまり、古美門たちの歴史的勝利です。しかし、醍醐検事は「本当の敵は、敵のような顔をしていないものです」と気になることを言い残しました。そして黛が、羽生から情報を得る際にもらったメモの漢字間違いから、吉永慶子なる人物が羽生かもしれないことに気づきました。以前、古美門が負けた本当の敵は醍醐検事ではなく、羽生だったのです。
一方、醍醐検事は、ある手配をしていました。どうやら差し戻し審は、羽生と本田が担当することになるようです。醍醐検事を見送った羽生は、「サウジアラビアにこういうことわざがある。乗っている人間がラクダを操っているように見えても、実はラクダが人間を導いているのだ。ここまでご苦労様でした」と言って不敵な笑みを浮かべました。次回最終話、どのような結末になるのか気になります。

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