緊急取調室 最終回 (田中哲司さん)

tanakatetsushi
田中哲司さんは、テレビ朝日系列の毎週木曜夜9時枠にて放送されていた連続ドラマ『緊急取調室』に梶山勝利 役で出演しました。
先日は最終回(第9話)が放送されました。
●あらすじと感想
元ジャーナリスト・真田正巳(浅野和之さん)の取材手帳をきっかけに、8年前に真壁有希子(天海祐希さん)の夫・匡(眞島秀和さん)がなぜ命を落とさねばならなかったのかが明かされました。
当時の警視総監は警察組織の改革を掲げていました。刑事部部長・郷原政直(草刈正雄さん)はその理念に深く共感していました。理想の実現のためには金が必要として、その資金作りを不正な手段で極秘裏に始めていました。それを知った匡は正義を通そうとして郷原に直訴。郷原は自分たちの正義を主張して匡を仲間に引き込もうとしましたが、匡は裏金作りを認めるわけにはいかないと断りました。そこで郷原は警察組織を守るためという理由で、元部下に匡の殺害を命じたのです。その後、有希子が密かに夫・匡の死の真相を探っている事を知った郷原は、腹心の梶山勝利(田中哲司さん)に監視させていました。
今回、梶山の配慮もあり、有希子は自らの手で郷原に取調べを行い、闇に葬られていた夫に関する真実をあぶり出すことができました。しかし、それは郷原の「警視総監まで一網打尽にしてはそれこそ警察の信頼は失墜する」という考えがあってのことで、郷原の指示によって保全された取調べの記録を見る限りでは、郷原が一人で考えてやったという事になるようになっていました。すなわち、郷原は一人で背負ってでも負の連鎖を断ち切りたかったのです。そんな郷原の思いを無駄にしないために、梶山は退職せずに警察に留まりました。そのことに関して有希子も「今後、真相を追究できるのはあなた(=梶山)しかいない。管理官の決断は正しかった」と納得していました。
それから有希子は子どもたちに「お父さんを殺した犯人をようやく捕まえた。巻き込まれた事件の真相も全部つかんだ。まだわからない事がたくさんあるけど、あなたたちのお父さん・真壁匡は最期まで立派な警察官でした」と報告しました。
そしてまた事件が起こり、緊急事案取調対応班、通称・キントリの出番が来るのでした…。

「組織には必要悪ってものがある」と言って説得しようとする梶山に対して、匡が言った「目的が正しければ何をやってもいいのか?戦争と同じ理屈じゃないか!」という言葉が印象的でした。妻である有希子も、郷原に対して「かげがえのない一人の命を粗末にする警察が、どうやって大きな組織を守れるんですか!市民を守る警察には正義が必要?正義を守るためには犠牲が生まれる?…犠牲が伴う正義なんてない!そんな警察なら潰れてしまえばいい!」と言っていました。皮肉にも郷原の「警察官は、青いくらいでちょうどいい。青くなきゃ命を投げ出して市民を守るなんて割に合わないこと出来ない。だからいつまでも青いままでいろ」という教えを、夫婦揃って受け継いでいたのです。そんな有希子の「(警察官という仕事は)私にとっては、日々の任務であり生活の糧であり、仲間と出会う場所であり誇りだった。青くなきゃ命がけで誰かを守ろうなんて思えない」という言葉が、今回、梶山の心を動かしたようです。梶山が有希子に協力しなければ、郷原が観念することもなかったでしょう。
なにはともあれキントリは存続したようです。梶山、有希子、菱本進(でんでんさん)、中田善次郎(大杉漣さん)、小石川春夫(小日向文世さん)たちの、まとまりがないようでその実バランスの取れたチームワークでまた事件を解決に導くのでしょう。有希子が被疑者に向かって「テクニックはございません。丸裸であなたにぶつかります」と言って取調べに臨むところで物語は終わりました。有希子も物語の中で「事実は小説よりも奇なり」と言っていましたが、現実には警察に闇の部分が存在しないことを願うばかりです。

スポンサーリンク