リスクの神様 最終回 (戸田恵梨香さん)

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戸田恵梨香さんは、フジテレビ系列の毎週水曜夜10時枠にて放送されていた連続ドラマ『リスクの神様』に神狩かおり 役で出演しました。
先日は最終回(第10話)が放送されました。
●あらすじと感想
サンライズ物産の役員会で坂手光輝社長(吉田鋼太郎さん)解任の緊急動議が賛成多数で可決され、後任の社長には専務の白川誠一郎(小日向文世さん)が就任した。組織再編に伴い危機対策室は解散になることが決定。神狩かおり(戸田恵梨香さん)は、社長室長に就任した西行寺智(堤真一さん)が坂手前社長の時のように白川社長の弱みを握って操り、父親を見捨てたサンライズ物産への復讐を開始するのではないかと疑う。そこでかおりはそれを阻止すべく西行寺のことを尾行し、西行寺がアジアグローバル証券代表のフォー(木下ほうかさん)と会っているのを目撃。しかし、尾行を続けようとすると、突然現れた結城実(森田剛さん)によって止められてしまう。
かおりは、危機対策室の西行寺のデスクに残されていた資料を見てある事実を知る。それは、18社もの系列企業で実態の伴わない取引が行われていて、去年1年で100億円近い資金が流出しており、そのほとんどはケイマン諸島にある3つの会社に集中していることだ。かおりはその調査を担当したとみられる財部栄一(志賀廣太郎さん)にどういうことかと問いただすが要領を得ない。ただ、西行寺がシェールガスについて探っていたことを知らされた。次にかおりは坂手前社長のもとを訪れ、資金流出の件やシェールガスについて訊く。坂手は「30年前に旧ソ連と交わしたモニフスタン油田の契約が今年で切れる。まあ、いろいろあるんだろう」とだけ答えるのだった…。

裏ですべての糸を引いていたのは白川でした。サンライズ物産は今年、30年前に獲得した旧ソ連モニフスタン油田の採掘権契約が失効するので、それに代わるエネルギー確保が急務でした。白川は本社の正式な手続きを経ずに、サンライズアメリカにシェールガス開発を指示。ところが、後発で参入したサンライズが得た油田は、採掘困難な深層シェール層、しかもタイミングが悪いことに世界の石油価格は急落しました。掘れば掘るほど赤字になり、結局採掘は中止。サンライズアメリカは2000億円の負債を背負う窮地に陥りました。追い込まれた白川は、アジアグローバル証券のフォー代表に負債隠しの指南を依頼。ダミー会社のサウスフロント社にシェールガスの採掘権と2000億円の負債を移し、サンライズアメリカの帳簿から損失を消しました。しかし、当然のことながら負債の返済義務は白川が背負い続けていました。そのために管轄部署や系列会社から多額の裏金をサウスフロント社へ流していたのです。西行寺は白川にその証拠を突きつけ、罪を償うよう諭しました。
西行寺がかおりを外してそれらのことを調査していたのは、自分が失敗した時に、もう一人真相を突き止めることができる人間が保険として必要だと考えたからでした。かおりもまた西行寺たちの調べた情報を一部入手しつつ、独自の調査を進め、真相に辿り着きました。そして、さらに生島電機を通じて、西行寺の父・関口孝雄(田中泯さん)が30年間隠し続けてきた秘密も突き止めました。それは30年前にサンライズ物産がモニフスタン油田の採掘権を獲得したことと関係がありました。その際、サンライズ物産は経営支援と引き換えに生島電機に高性能魚群探知機の製造を依頼していました。そしてそれは旧ソ連領ベニグスタンに運ばれ、潜水艇ソナーに転用されたようです。すなわち、サンライズ物産は、石油採掘権を得る見返りとして共産圏に軍事機器を供与するという国際協定違反まで犯していたのです。その秘密を一人背負い、関口は贈賄事件として逮捕されました。サンライズ物産を崩壊の危機から守るためです。西行寺とかおりは、サンライズ物産顧問・天童徳馬(平幹二朗さん)と坂手に会い、事の顛末を話しました。そして、要求に従わなければ秘密をばらすというベニグスタンからの脅迫が今も続いていることを明かした上で、西行寺は「我々は選択しなければなりません。過去の秘密におびえながら軍事独裁国家と理不尽な取引を続けるか、あるいはその呪縛を断ち切るか。どちらを選ぶか、それは明らかです」と言いました。
その後、危機対策室は復活し、謝罪会見に向けての危機対策に追われていました。会見後は直ちに役員は総辞職し、新社長はメインバンクから招くことにするようです。かおりは西行寺に「“我々は神じゃない。すべてを救えるわけじゃない”。あなたの言葉の意味が今は分かります。思いもよらないところから次々と危機は訪れます。それを完全に食い止めることなんて私たちにはできません。でも西行寺さん、私は諦めずに立ち向かいますよ」と言いました。
西行寺は父・関口と会い、「お父さん、あなたが30年かけて守った秘密を僕は明かします。あなたの人生を否定することになってしまいます」と言います。それに対し、関口が「智、それでいい」と答えたところで物語は幕を閉じました。
かおりが西行寺の「危機に陥った以上すべてを守ることはできない。危機こそチャンス」といった考え方をきちんと受け継いでいたところが印象的でした。