花咲舞が黙ってない2 最終回 (生瀬勝久さん)

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生瀬勝久さんは、日本テレビ系列の毎週水曜夜10時枠にて放送されていた連続ドラマ『花咲舞が黙ってない(第2シリーズ)』に真藤毅 役で出演しました。
一昨日は最終回(第11話)が放送されました。
●あらすじと感想
大手建設会社・蔵中建設が倒産。そんな中、東京第一銀行本部・臨店班の花咲舞(杏さん)と相馬健(上川隆也さん)は、専務取締役・堂島正吾(石橋凌さん)から呼び出されて極秘任務を命じられます。それは、蔵中建設の社員から届いた「社長には数十億円の裏金があり、1億円が東京第一銀行に賄賂として流れている」という告発メールが事実かどうか、その人物と接触して確かめることでした。早速、舞たちはメールの送り主である蔵中建設総務部長だった西崎章人(近江谷太朗さん)と会って事実を確認。賄賂を受け取ったのは常務取締役・真藤毅(生瀬勝久さん)であることが判明しました。
しかし、秘書室次長・児玉直樹(甲本雅裕さん)が入手した情報により、真藤は銀行を守るために誰かを庇っている可能性が高いことが分かりました。真藤の妻・嘉子(大島さと子さん)の協力もあり、舞たちは真藤の手帳をもとに黒幕は頭取・芹澤龍一(村井國夫さん)であることを突き止めます。真藤は芹澤頭取に恩義があり、また頭取の不正が公になったら前代未聞の不祥事として東京第一銀行が潰れる可能性があると考え、身を挺して守ろうとしているようです。
表面上は裏金を受け取ったのは真藤であり、芹澤頭取の影は見当たりません。真藤の手帳だけでは証拠としては弱いのです。相馬と舞は、間違っていることに間違っていると言うために立ち上がりました。蔵中建設の裏金が芹澤頭取に渡ったという確たる証拠をつかもうと動き出したのです。児玉の協力を得て、相馬と舞はついにその証拠をつかみました。
そして迎えた臨時役員会当日、相馬と舞は調査報告をします。芹澤頭取は、5年前、当時融資部長だった真藤に蔵中建設への追加融資を推し進めるように圧力をかけて実行させ、その見返りの1億円を自分の口座ではなく真藤の口座に振り込ませました。そして、当時担当秘書だった秘書室長・荒木誠(大高洋夫さん)にその金を受け取らせて、特注の純金マスコットを購入させ、さらに純金であることを隠すためにマスコットを塗装させました。すべては芹澤頭取が蔵中建設からの賄賂の1億円を誰にも怪しまれずに自分の手元に置いておくためにやったことだったのです。
しかし、証拠を突きつけたにもかかわらず、芹澤頭取はその事実を認めようとしません。そこで舞が物申しました。“手柄は上司のもの。ミスは部下のもの”という東京第一銀行の常識を批判し、自分の信念や人生、家族を犠牲にしてまでもこの銀行を守る価値があるのかと真藤に問いました。それに触発されて真藤は芹澤頭取の不正を告白しました。そして芹澤頭取に対して舞のように物申しました。腐敗・衰退を避けるためにこの銀行の体質を変えるべきだとし、もしそれで潰れてしまうのであれば、こんな腐った銀行は潰れるべきだとまで言ったのです。その後、堂島専務が芹澤頭取の解任を要求し、満場一致で決定しました。
芹澤元頭取は、特別背任の疑いで逮捕されました。堂島専務が新頭取に就任しました。利用されただけとは言え不正を公にしなかった真藤は、その罪を問われて子会社へ出向が決まりました。そんな真藤に対し、舞が「私はこれからも自分にできることを一生懸命頑張りたいと思います。真藤さんが戻られた時に、少しでもこの銀行も変わったなとおっしゃっていただけるように」と言い、真藤は「そんなに時間は無いかもしれないぞ。私はすぐに戻ってくる」と答えました。すると舞は「お言葉を返すようですが、大丈夫です。私もすぐに頑張らせていただきますから」と言って笑顔を見せ、真藤も微笑んで頷きました。
舞と相馬がいつものように真剣にランチの店選びをして、それを励みに臨店に向かうところで物語は幕を閉じました。
真藤は、妻に「花咲君は、青臭くて綺麗事ばかり言って銀行のことは何もわかっていない。でも、古臭い常識に凝り固まった銀行を変えることが出来るのは、意外とああいう無鉄砲な行員なのかもしれないな」と本音を漏らしていたようですが、本当にその通りになりました。東京第一銀行を一変させるのは無理でしょうけど、少なくとも変わる方向に持っていくことができました。堂島新頭取が初心を忘れずに邁進していってほしいと願うばかりです。
今回、舞は本気でこんな腐った銀行は辞めてやりたいと思うところまでいきましたが、それを引きとめたのが上司・相馬でした。その時に相馬が言った「誰も何も言わなくなったら、それこそこの銀行は本当のおしまいだ」という言葉は、いろいろなことに当てはまると思いました。

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