バットマン vs スーパーマン (ベン・アフレック & ヘンリー・カヴィル)

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映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(Batman v Superman: Dawn of Justice)は、DCコミックスの『スーパーマン』と『バットマン』の実写映画化作品です。
ベン・アフレックはバットマンことブルース・ウェイン役で、ヘンリー・カヴィルはスーパーマンことクラーク・ケント役で出演しています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想(ネタバレ注意)
ブルース・ウェイン(ベン・アフレック)は、少年時代に路上で強盗によって両親が目の前で殺されたという過去を持つ。そして彼はそのトラウマからゴッサムシティの犯罪者一掃を目指し、“バットマン”として犯罪者を退治する活動を始めた。
一方、クリプトン星の生き残りで異星人であるカル=エル(ヘンリー・カヴィル)は、アメリカの農村で今は亡きジョナサン・ケント(ケビン・コスナー)と、今はひとりで暮らすマーサ・ケント(ダイアン・レイン)夫妻にクラーク・ケントとして育てられ、現在は新聞社デイリー・プラネットで働きながら“スーパーマン”としてその超人的能力を人類のために惜しみなく使っている。しかし、その破壊力の強大さゆえに、人類を守ると同時に甚大な被害も出し続けていた。ブルースもその被害者の一人で、2年前に自身のビルが破壊されて大切な部下も失った。そのこともあってブルースはスーパーマンを危険視していた。
ある日、デイリー・プラネットの新聞記者のロイス・レイン(エイミー・アダムス)は、アフリカのナイロミで反政府勢力の将軍に取材をする。ところが同行したカメラマンがCIAであると判明して、怒った将軍はロイスを拉致。そこへすぐさまスーパーマンが助けに飛んで来る。ロイスがスーパーマンことクラークの恋人ゆえの早い対処だ。しかし、すでに反政府勢力の傭兵たちは何者かによって全滅させられ、民間人にも被害が及んでいた。それを受けてフィンチ議員(ホリー・ハンター)を議長する公聴会が開かれた。スーパーマンは人類にとって救世主ではなく、むしろ脅威なのではないかという議論が行われ、世論もそれに追従するようになってきた。
ブルースは核を国内に持ち込む動きを知ってその元締めを探るのだった…。
本作は、いわば『マン・オブ・スティール』の続編で、様々なDCコミックスの実写映画化作品を同一の世界観のクロスオーバー作品群として扱う“DCエクステンデッド・ユニバース”シリーズの第2作目となります。
本作の騒動の背後には、スーパーマンを陥れようとするレックス・ルーサー(ジェシー・アイゼンバーグ)の存在がありました。ルーサーは自身の多国籍企業レックスコープの潤沢な資金をもとに様々なことを調べ上げ、それをもとにスーパーマンに巧妙な罠を仕掛けます。それからブルースやフィンチ議員に対してもスーパーマンを敵視するように仕向けたのです。そして極めつきは、ドゥームズデイの蘇生です。ルーサーは、前作でスーパーマンに倒されたゾッド将軍(マイケル・シャノン)の遺体と自らの血を使って、いにしえのクリプトン星の怪物ドゥームズデイをよみがえらせたのです。実は本作は、バットマンとスーパーマンの対戦というよりは、ルーサー、そしてドゥームズデイを相手とする戦いの方がメインだったりします。その結末が、タイトルの副題にある“ジャスティスの誕生”に繋がっているのです。
本作では、超人的な能力を持った“メタヒューマン”なる存在も明かされました。意外と最後の戦いに絡んできたワンダー・ウーマンことダイアナ・プリンス(ガル・ガドット)、そしてチラ見せではありましたが、フラッシュことバリー・アレン(エズラ・ミラー)、アクアマンことアーサー・カリー(ジェイソン・モモア)、サイボーグことヴィクター・ストーン(レイ・フィッシャー)たちが登場しました。4人はそれぞれメインとなる映画が今後製作される予定となっています。
ブルースは、ルーサーから盗み出したデータファイルの情報からメタヒューマンの存在を知りました。そしてスーパーマンのおかげで本当の意味での正義の心に目覚めたブルースは、再び現れるであろう悪に備えて彼らメタヒューマンを見つけ出して、一緒に戦うつもりのようです。それがスーパーヒーローチーム“ジャスティス・リーグ”に繋がっていくのでしょう。今後の展開も楽しみです。