映画 ひみつのアッコちゃん (綾瀬はるかさん)

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『映画 ひみつのアッコちゃん』は、赤塚不二夫さんの漫画『ひみつのアッコちゃん』を実写化した作品です。
綾瀬はるかさんは、アッコこと加賀美あつ子 役で出演しています。
昨日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想
メイクやオシャレが大好きな10歳の小学生・アッコこと加賀美あつ子(吉田里琴さん)は、大将たちとの騒動の中、父からもらって大切にしていたコンパクトを割ってしまう。ガッカリしたアッコは壊れてしまった鏡のために「鏡のお墓」を庭に建てる。
その夜、アッコは男性の声に呼ばれて光の存在に気づく。光を追いかけて外に出ると、強烈な光とともにセールスマン風の出で立ちをした鏡の精(香川照之さん)が現れる。そしてアッコは鏡を大切にしてくれたお礼にと、“テクマクマヤコン”の呪文で何にでも変身できる魔法のコンパクトをもらう。
そんなある日。魔法のコンパクトで22歳の女性に変身したアッコ(綾瀬はるかさん)は、ひょんなことから老舗化粧品会社である赤塚化粧品の企画開発室室長待遇の早瀬尚人(岡田将生さん)にスカウトされ、企画開発室でアルバイトをすることになるのだった…。
原作は、1962年に集英社の少女漫画誌「りぼん」で連載開始、たびたびテレビアニメ化され人気を呼んだ作品です。今年2012年は、誕生から50周年記念となるアニバーサリーイヤーです。
本作は映画のために作られた完全オリジナルストーリーで、化粧品会社が主な舞台です。アッコちゃんは子どもならではのアイデアとコンパクトの変身能力を駆使して、化粧品会社の危機に立ち向かっていきます。尚人への淡い恋に戸惑い、大人の世界に混乱しながらも、懸命に体当たりでぶつかっていくアッコちゃんの姿に心が洗われる思いがしました。綾瀬さんは、小学生のような表情やリアクションを見事に表現していました。アッコちゃんが変身する中村前社長役の大杉漣さん、熱海専務役の谷原章介さんもいい味を出していて面白かったです。
いろいろ変身するアッコちゃんも華やかで見ごたえがありましたし、コメディ要素も満載で楽しかったです。何も考えずにアッコちゃんワールドにどっぷり浸かるのもいいのですが、企業に対する風刺があったり、“大人の定義”や“なりたい自分”について考えさせられる面もあったりして、意外と奥深く観ることもできます。
突っ込みどころは多々ありますが、アッコちゃんワールドでは野暮というものでしょう。アッコちゃんや尚人にキュンとしたり、絶体絶命の会社を救うエピソードや、秘密を抱えたアッコちゃんの恋の行方をハラハラドキドキしながら楽しむのがいいと思います。