相棒season8 (水谷豊さん)

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水谷豊さんは、毎週水曜夜9時テレビ朝日系列にて放送されている連続ドラマ『相棒 Season8』に杉下右京 役で出演しています。
昨日は第4話「錯覚の殺人」が放送されました。
●あらすじと感想
今回は、テレビ局社員・山名絵美(高松あいさん)が無人のスタジオで転落死した事件。犯人は、最近テレビによく出ている城東大学の知覚心理学教授・好田究(近藤芳正さん)でした。好田は、専門にしている目の錯覚を巧妙にアリバイ作りに利用してスタジオに訪れましたが、別件でテレビ局に居合わせた杉下右京(水谷豊さん)に目をつけられてしまいました。
自分が人よりも頭が良いと思い込んでいる人間が嫌いだという神戸尊(及川光博さん)も推理に加わって、彼らしい洞察力で捜査をしますが、好田の方が上手で軽くあしらわれてしまいました。そこで右京の出番です。右京と好田の頭脳戦が面白かったです。面白かったと言えば、捜査一課・伊丹憲一(川原和久さん)に尊の内偵を命じられた芹沢慶二(山中崇史さん)が、結局右京にいいように使われていたのも面白かったです。
印象的だったのは、右京の「どんなに頭のいい犯人であろうと、そうではない犯人であろうと、人を殺した罪は等しくあがなわなくてはならない」という言葉です。シリーズを通して度々表面化する右京のこの信念。尊はその言葉を聞いて何を感じたのか気になるところです。
好田のトリックは、駐車場の黄色い照明で、グレーが水色に見える錯覚を利用して、水色のシャツが制服の宅配便の配達人になりすまし、さらに、命取りになりかねない殺人の証拠となるそのシャツのまま、テレビにまで映るとは誰も思わないという先入観を利用したものでした。右京にそのトリックは暴かれ、好田は逮捕されました。動機は、年下の絵美と付き合っていた好田でしたが、2人でいる時、自分を哀れむような目で見る絵美が、自分よりはるかに若い男性と仲良く飲んでいるのを目撃して、裏切られたと思ったからでした。しかし、実際は絵美は好田を本気で愛していて結婚まで意識していたらしく、自らの年齢を気にし過ぎて臆病になっていた好田が、絵美の表情を錯覚して受け取っていたようです。多少強引ではありましたが、オチにまで錯覚を持ってきたのもよくできていると思いました。

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