- 2009年12月15日
中谷美紀さんは、TBS系列にて毎週日曜夜9時から放送されている日曜劇場『JIN-仁-』に野風 役で出演しています。
昨日は第5話が放送されました。
●あらすじと感想
坂本龍馬(内野聖陽さん)のおかげで、吉原の大見世・鈴屋の「呼び出し」である最上級の花魁・野風(中谷美紀さん)と運命的な出会いを果たした南方仁(大沢たかおさん)。野風は、仁が現代に置いてきてしまった恋人・友永未来(中谷美紀さん)と瓜二つの顔立ちをしていた。野風の父親代わりでもある鈴屋の廓主・鈴屋彦三郎(六平直政さん)を手術によって救った仁は、野風からの頼みにより、もう1人の患者を診察することになった。その患者とは、野風の先輩花魁である夕霧(高岡早紀さん)で、梅毒に侵されており、末期の状態であった。野風から懇願される仁だが、特効薬であるペニシリンがない江戸時代ではどうすることもできない。
実は仁は学生の頃に未来からペニシリンの製造方法を教わったことがあるのだが、その方法の最初の一歩をなかなか思い出せずにいた。しかし、橘咲(綾瀬はるかさん)が油を使って床拭きをしているのを見て、仁はペニシリンの製造方法を思い出して、緒方洪庵(武田鉄矢さん)に協力を仰いで、西洋医学所でペニシリン作りに励むのだった…。
今回、仁は、当時の江戸では不可能であった梅毒治療に挑みました。仁の人を救いたいという思いに洪庵や医学所の医師たちが同調して、一丸となって取り組み、ついに梅毒の特効薬でもあるペニシリンの製造に成功しました。危篤の夕霧にすぐさまペニシリンが投与されて、劇的な回復を見せましたが、末期だったこと、製造できるペニシリンがあまりにも少量でその効力も不安定だったこともあり、亡くなってしまいました。しかし、咲の言うとおり、夕霧が笑って逝けたのは、ペニシリンのお陰でしょう。野風も仁に何度も礼の言葉を言っていました。夕霧が危篤の際、「私も医を志すものですから」と同行を申し出る咲がカッコ良かったです。咲はいずれ女医になるのでしょうか。医学の時計の針を進めれば、未来はもっと医学の発達した世界になり、恋人・未来の手術も成功するかもしれないという仁の思いを知った咲。咲の仁への切ない想いの行方も気になります。