JIN-仁- 完結編 (内野聖陽さん)

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内野聖陽さんは、TBS系列にて毎週日曜夜9時から放送されている日曜劇場『JIN-仁- 完結編』に坂本龍馬 役で出演しています。
昨日は第10話が放送されました。
●第9話と第10話のあらすじと感想
南方仁(大沢たかおさん)は、京で坂本龍馬(内野聖陽さん)の護衛についている東修介(佐藤隆太さん)と再会して龍馬と会うことができました。
なんとか龍馬の暗殺を回避しようとする仁ですが、いよいよという時にやはり激しい頭痛に襲われます。いわば家族を人質にとられて上役から龍馬を討つように命じられた橘恭太郎(小出恵介さん)は、文字通り決死の覚悟で龍馬に襲いかかりますが、事情を察した龍馬に諭されて躊躇気味。そこへなぜか先ほどまで龍馬の護衛で奮闘していた東が、龍馬の額を斬りつけました。実はかつて仁を護ろうとして龍馬が斬った侍は、東の兄だったのです。しかし、これが単なる仇討ちかどうかはわかりません。後日、西郷隆盛(藤本隆宏さん)や橘咲(綾瀬はるかさん)が言っていたように、龍馬の生き方を守るためだったのかもしれません。龍馬が徳川の者によって殺されれば、“大政奉還は徳川の本意じゃなかった”ということになり、龍馬の成し遂げた仕事は水の泡になってしまいます。しかし、ただの仇討ちということであれば、誰も文句は言いません。東はそこまで見越して自らの手で龍馬を斬りつけたのかもしれないというわけです。いずれにせよ、東は自害してしまったので真相は藪の中です。
仁は咲と佐分利祐輔(桐谷健太さん)と共に龍馬の大手術に臨みました。ここでもやはり仁は激しい頭痛に襲われましたが、佐分利のサポートで事なきを得ました。龍馬は一時意識を取り戻すところまでいきましたが、自分はこの国をちゃんと作れたのかという言葉を残して逝ってしまいました。龍馬は「死んでいった人たちにできるのは、その人たちがもう一度生まれてきたいと思う国を作ることだ」とずっと思っていたのです。
結局のところ龍馬を救うことができなかった仁は、「兄のことをお許しくださいませ」と涙する咲の顔を見て、自分はここにいる人を救えないばかりか、運命の歯車を狂わせているだけなのではないかとまたもや悩みだします。それに加え、江戸の仁友堂に戻った仁はさらに自分を責めます。仁友堂が偽のペニシリンの作り方を教えたとして訴えられ、山田純庵(田口浩正さん)が仁の代わりに牢に入れられ拷問を受けるという事件が起きていたからです。事件そのものは、勝海舟(小日向文世さん)の策のおかげで、仁に恨みを持つ三隅俊斉(深水三章さん)のしっぽをつかんでお縄にすることができ、仁友堂の疑いは晴れて解決していました。三隅は仁がいない間に仁友堂を潰し、戻ってきたところで仁を罪人として葬る算段だったのです。それを知った仁は仁友堂を終わりにすることを宣言。その理由として自らを疫病神に例え、自分の頭の中に癌があることも告白しました。それを聞いた山田は「(病人をおいて出て行けというお言葉に従っては)緒方先生に向ける顔がございませぬ」と涙ながらに訴えます。佐分利は「(仁に)出会えたことを後悔したことなど、一瞬たりともございません」と言いました。それは佐分利以外の仁友堂のみんなも同じ気持ちなのです。咲は「私どもに持てるすべてを教えてくださいませ」と仁に言いました。すべては緒方洪庵の「国の為 道の為」という教え通りのことです。
それから仁は仁友堂を続けながら、松本良順(奥田達士さん)と多紀(相島一之さん)に頼んで、医学所や医学館での講義もあらためて持たせてもらいました。自分の持てるすべてを伝えるためです。しかし、仁の頭痛は前にも増して頻繁に起こるようになり、ついには寝込むようになりました。
野風(中谷美紀さん)は、龍馬の形見分けの品である雪の結晶のデザインのかんざしを咲から受け取りました。かつて野風は雪になりたいと龍馬に話したことがありました。野風は龍馬が亡くなった日は確か初雪が降っていたと咲に告げて、涙を流して「坂本様、お久しぶりでありんす」と言って、かんざしをそっと髪に挿しました。
咲が悟っているように仁の頭痛を治す手立ては、もはや仁が元の時代に戻ることしかありません。次回はいよいよ最終話です。どのような結末を迎えるのかとても気になります。

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