チャレンジド 最終回 (佐々木蔵之介さん)

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佐々木蔵之介さんは、NHKで毎週土曜夜9時から放送されていた土曜ドラマ『チャレンジド』に塙啓一郎 役で出演しました。
昨日は第5回(最終回)が放送されました。
●第4回、第5回のあらすじと感想
塙啓一郎(佐々木蔵之介さん)は日光への修学旅行に同行することを許されなかったので、有給休暇を取って強引に旅行に合流。月本麗(夏未エレナさん)にいじめられていた友坂真鈴(藤本七海さん)が自暴自棄になって山中で行方をくらまして崖から飛び降りようとする事件が起きる。真鈴は啓一郎の説得で身投げを思いとどまる。啓一郎と新谷京子(村川絵梨さん)は、道に迷いながらも無事に真鈴を連れ帰すことができた。啓一郎は学校に戻ってから麗と話をしようとするが、麗は優秀な者が劣等な者を排除するのは当然のことだとして開き直って取り合わない。
そして、真鈴の遭難事件のために、啓一郎は、一週間の謹慎処分。しかも教育委員会は啓一郎の教師としての資質を問題視し始め、謹慎後の処分についても検討中とのこと。
謹慎中の上に学校をクビになるかもしれない啓一郎は、もうどうしようもないと途方に暮れるが、妻・幸江(富田靖子さん)の励ましで、クラスをひとつにするために、いじめをなくそうと再び奮起する。クラスのみんなに真鈴をいじめた犯人が麗だと知られ、麗に対するいじめが始まり、麗は学校を休む。そのことを京子から聞いた啓一郎は、クラスのみんなに手紙を書いて京子に託した。目が見えない啓一郎が直筆で一生懸命書いた手紙は生徒たちの目を覚まさせた。
啓一郎は麗のもとを訪ね再び説得に当たるが、麗は学校なんて大人にまるまでの時間の無駄遣いと強がる。そんな麗に啓一郎はある賭けを持ちかける。それは、啓一郎が42.195キロのフルマラソン大会に挑戦して、完走できたら麗がクラスに戻り、できなかったら啓一郎が2度と麗に関わらないというものだった…。
啓一郎自身好きだという「走れメロス」の話をうまく重ね合わせた感動的な最終回でした。
言葉だけでなく、行動で思いを伝えようとする啓一郎の姿に心を動かされたクラスの生徒たちは、啓一郎の応援に駆けつけ、順番に伴走してくれました。走っている最中に啓一郎が生徒一人一人に声を掛けていくところが印象的でした。目が見えない上に足にケガをしている啓一郎は、やがて限界が訪れます。しかし、生徒たちに励まされ、麗を救うために、まさにメロスのように走り続ける啓一郎。その姿を京子に説得され連れてこられた麗が物陰から見ていました。とうとう倒れて座り込む啓一郎に再び力を与えたのは、麗の登場でした。「お前は大事な生徒だ。生徒のためだったら何だってやる。それが教師だ」と言う啓一郎に「賭けは私が勝たせます」と麗が一緒に走り出しました。伴走しながら、麗は真鈴をいじめてしまった理由を明かします。幼稚園からずっと一緒で仲良しだった2人でしたが、勉強も何もかも麗に真鈴が追いつけなくなってしまって、このままでは一緒の高校、大学に行けないと思った麗は、悔しくて悲しくて真鈴に八つ当たりするようになっていたそうです。信じる限り、バラバラの道に行っても友情は壊れることはないと言って、おまえは今メロスなんだと麗を諭す啓一郎。2人は無事ゴールして、麗は真鈴に心から謝って「私ともう一度友達になってください」と頼みます。2人は無事仲直りして、みんなも麗にいじめたことを謝りました。それから、麗をはじめ、クラスの生徒たちみんな、同僚の教師たち、啓一郎に否定的だった町田教頭(朝加真由美さん)まで、校長の花村聡吉(西郷輝彦さん)に啓一郎を辞めさせないように頼みました。みんなの気持ちをしっかり受け止めた花村校長は、啓一郎が学校に残れるように教育委員会に掛け合って、啓一郎が2年3組に無事戻ってきました。
啓一郎の生徒を思う信念は凄いものでしたが、妻・幸江の内助の功も素晴らしいものでした。啓一郎はこれからもチャレンジし続け、友情、信頼、希望の大切さを生徒たちに教えていくのでしょう。

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