下町ロケット (山崎育三郎さん)

yamazakiikusaburo

山崎育三郎さんは、TBS系列の毎週日曜夜9時枠にて放送されている日曜劇場『下町ロケット』に真野賢作 役で出演しています。
先日は第6話が放送されました。
●導入部のあらすじと感想
ロケット打ち上げ成功から3年。その実績で佃製作所は大幅に業績を伸ばしてきた。
そんなある日、帝国重工の関連企業懇親会に出席した佃航平(阿部寛さん)は、思いもよらないことを知らされる。それは、次回からバルブシステムをコンペで決定することになったことだ。そのライバルとなるサヤマ製作所の社長・椎名直之(小泉孝太郎さん)まで紹介されて挨拶を交わす。
佃製作所はバルブシステムの投資回収にはまだ至っておらず、今帝国重工に見捨てられたら大赤字になりかねない状況だ。そんな中、精密機器メーカーの大手企業・日本クラインから新規取引の依頼が舞い込む。動作保証90日の小さなバタフライバルブの試作品を開発するというものだが、何の部品かは教えてもらえず、高度な技術を必要とされるにも関わらず予算が安すぎて、開発が遅れれば赤字の危険もあった。気乗りのしなかった航平だが、大手企業との取引を掴むチャンスであると判断して依頼を引き受けることにする。
その後、江原春樹(和田聰宏さん)がある人物から情報を入手して、バタフライバルブは人工心臓の部品であることが判明する。日本クラインはここ数年アジア医科大学教授・貴船恒広(世良公則さん)と共同で“コアハート”と呼ばれる人工心臓の開発に取り組んでいた。動物実験の段階までこぎつけたが、ここにきてバルブの耐久性に問題が出て、佃製作所に白羽の矢が立ったのだ。
1カ月後、佃製作所はバルブの試作品を完成させ、日本クラインからも技術面で高評価を得るが、突然バルブの設計の変更を言い渡されてやり直しを命じられる。新たに注文書と設計図を提示される航平と山崎光彦(安田顕さん)。航平は注文書の金額と納期に納得がいかず抗議し、交渉が決裂した。一方、山崎はその設計図に驚いていた。それはあらかじめ社内で山崎が考案していたものと全く同じだったのだ。それもそのはず、人工心臓のバルブ開発リーダーを任されていた中里淳(高橋光臣さん)が、山崎の考案した改良型のバルブのデータを盗み取ることにより、サヤマ製作所への転職を決めたのだ。
それから裏で日本クラインへの営業を仕掛けていたサヤマ製作所がその設計を密かにプレゼンをし、金額の折り合いもつけていたようだ。結局、日本クラインの受注はサヤマ製作所が取った。
そんな佃製作所に、佃製作所の元技術者・真野賢作(山崎育三郎さん)が北陸医科大学教授・一村隼人(今田耕司さん)と株式会社サクラダ社長・桜田章(石倉三郎さん)を連れてやって来る。それは、新型人工弁“ガウディ”の開発プロジェクトへの参加を依頼するためだ。真野は、人工弁の芯となるリング部分と開閉弁の技術には佃製作所のバルブシステムのノウハウが必ず生きると力説。しかし、開発が成功したとしても臨床試験に持ち込むまであと1~2年はかかり、そこから厚労省の承認を得ることになり、その間は経費は持ち出しということだ。社内で話し合いが行われ、なおも航平は決めかねる。第二営業部長・唐木田篤(谷田歩さん)は、ビジネス的にはリスクが高すぎる上に、日本クラインの時の二の舞を踏むことになるのではないかと指摘して猛反対するのだった…。
心臓人工弁プロジェクト“ガウディ計画”の裏には、桜田の亡き娘への思いがありました。桜田には重い心臓弁膜症に苦しむ娘がいましたが、血栓で突然弁が動かなくなって17歳という若さで亡くなってしまいました。桜田は仕事の多忙を理由に娘に何一つ父親らしいことをしてやれなかったことを悔やみ、娘と同じような子どもや患者たちを救うために自分にできることなら何でもやろうと覚悟して、いわば亡くなった娘への罪滅ぼしでガウディ計画の事業を進めていたのです。
桜田の思いを目の当たりにして、唐木田の気持ちも動いたようです。航平は、新型人工弁“ガウディ”の開発に挑戦することを決めました。
一方、椎名は、一村が佃製作所に接触していることを嗅ぎつけ、一村の元師匠である貴船をたきつけて、人工心臓だけでなく人工弁への参入も目論んでいます。佃製作所とサヤマ製作所の対決の行方はどうなるのでしょうか。今後の展開も楽しみです。