下町ロケット (立川談春さん)

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立川談春さんは、TBS系列の毎週日曜夜9時枠にて放送されている日曜劇場『下町ロケット』に殿村直弘 役で出演しています。
一昨日は第2話が放送されました。
●導入部のあらすじと感想
佃航平(阿部寛さん)は、ナカシマ工業への逆訴訟に打って出ることにする。しかし、大企業擁護派として有名な裁判官・田端耕二(上杉祥三さん)が裁判長を務めることになり、先行きに暗雲が立ち込める。
そんな中、日本を代表する大企業・帝国重工の宇宙航空部部長・財前道生(吉川晃司さん)と宇宙開発事業部主任・富山敬治(新井浩文さん)が佃製作所にやってくる。先代の頃を通しても付き合いが無かったため、その目的をはかりかねる航平。そんな彼に財前は意外な提案をする。それは、佃製作所が持つバルブシステムの特許を20億円で譲ってほしいというものだった。航平が戸惑う中、経理部長の殿村直弘(立川談春さん)が独占使用権という形での契約を提案するが、財前はキーデバイスの権利をすべて自社で抑えるというスタンスに合わないとして拒絶する。財前から回答の期日を問われた航平は、1週間後に連絡すると答えた。
その日の午後。航平は、係長以上の幹部とバルブシステム開発に携わった数名を集め、特許売却についての話し合いを行った。資金繰り・逆訴訟を理由に特許売却を主張する者たちと、将来的にビジネスの幅が広がるかもしれないから特許使用契約にするべきだと主張する者たちが声を荒げる中、航平から意見を求められた殿村は、たかが20億では安すぎるとして特許売却に反対し、100億で売ってもおかしくないと主張。一方、同じく航平から意見を求められた技術開発部部長・山崎光彦(安田顕さん)は、例え200億でもあの技術は絶対に手放したくはないと主張するのだった…。
田端は決して大企業寄りなどではなく、きちんと真実を見極める公正な裁判官でした。そのことに気づいた弁護士・神谷修一(恵俊彰さん)は、証人尋問を受けることになった航平に、マニュアルなんかの作られた言葉ではなく、自分自身の技術に対する純粋な思いを訴えるよう指示。その結果、見事に航平の思い、真実が田端に伝わり、田端は佃製作所の主張するナカシマ工業の特許侵害はほぼ全面的に認められるとの心証を持ち、和解を勧めるに至りました。それは佃製作所の勝訴に等しい和解勧告でした。ナカシマ工業は和解金56億円に応じざるを得なくなったのです。
それを知った白水銀行の蒲田支店支店長・根木節生(東国原英夫さん)と融資課長・柳井哲二(春風亭昇太さん)が佃製作所に飛んで来ました。今後の取引を継続させるためです。佃製作所が本当に苦しい時に、手を差し伸べるどころか容赦なく金を返すよう言わんばかりだった白水銀行。航平はそのことを指摘して叱りつけました。殿村も、和解金が支払われたら融資を全額返済し、白水銀行との取引を一切解消し、今後佃製作所のメインバンクは東京中央銀行にすることを告げました。白水銀行から佃製作所に出向していた殿村ですが、すでに辞表を提出し、正式に佃製作所の社員となっていたのです。航平は根木支店長と柳井課長に向かって「あんたらみたいな腐った銀行マンがこの国の未来さえも腐らせるんだ。どうしてもうちと取引したいなら、その腐りきった態度を改めてから出直して来い!!」と言い放ちました。一方、神谷弁護士が仕掛けた記者の記事のおかげで、姑息な法廷戦略で弱者の特許を食い漁る企業という事実まで露見したナカシマ工業。記者のインタビューに応じて偉そうに話して、いわばそのネタ元を提供したナカシマ工業の事業企画部法務グループマネージャー・三田公康(橋本さとしさん)は、重い処分が科せられるようです。まさに勧善懲悪といった感じで清々しました。
夢とプライドを持つ航平の心の中には、帝国重工との特許の件について、特許売却でも使用契約でもない方法の答えが出ているようです。今後の展開も気になります。