カラスの親指 (阿部寛さん)

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映画『カラスの親指 by rule of CROW’s thumb』は、『月と蟹』で直木賞に輝いた作家・道尾秀介さんの同名小説を実写化した作品です。
阿部寛さんは、タケこと武沢竹夫 役で出演しています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想
悲しい過去を背負ってサギ師になったタケこと武沢竹夫(阿部寛さん)と、どこかマヌケな相棒のテツこと入川鉄巳(村上ショージさん)。息の合った2人は、競馬場、骨董品店で今日も一稼ぎしていた。
そんな中、ひょんなことから河合まひろ(能年玲奈さん)という少女と知り合ったのをきっかけに、まひろと彼女の姉のやひろ(石原さとみさん)、その恋人の石屋貫太郎(小柳友さん)が2人の住む家に転がり込んでくる。全員が不幸な生い立ちを背負っていたこともあり、彼らは次第に奇妙な絆を育んでいく。
しかし、タケの過去を知る何者かが、彼らを追い詰める。最初は逃げようとするタケだったが、テツやまひろたちも一致団結し、敵に立ち向かう覚悟を決めるのだった…。

凸凹なタケ&テツのコンビネーションが絶妙でした。姉とその恋人の面倒を見るしっかり者のまひろ、すべて妹頼みの自由気ままな性格のやひろ、体格はいいが気が小さい貫太郎もいい味を出していました。
そんな5人の奇妙な共同生活が、次第に家族のような様相を呈して、温かい時間が流れるようになる場面が印象的でした。
ミステリー作品なので、詐欺の手口や謎解き要素も楽しめます。各所に伏線が散りばめられていて、それらがラストで回収されるところも面白かったです。
後半のスリリングな展開もさることながら、やはり、個人的に気に入ったのはユーモアと人情味の要素です。ネタバレになるので詳細は避けますが、タイトルの由来でもある「親指だけが(家族)みんなの顔を正面から見れる」というくだりが感動的でもあり、納得感があってスッキリしました。
上映時間が160分と長いので、テレビで放送される時が来るとしても恐らく完全ノーカットというわけにはいかないでしょう。興味のある方は、カラス(=プロのサギ師)たちの人生の再起をかけた大勝負を劇場でご覧になった方がいいと思います。