救命病棟24時 第4シリーズ 最終回 (ユースケ・サンタマリアさん)

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ユースケ・サンタマリアさんは、フジテレビ系列にて毎週火曜夜9時から放送されていた連続ドラマ『救命病棟24時(第4シリーズ)』に澤井悦司 役で出演しました。
一昨日は第7話(最終回)が放送されました。
●あらすじと感想
澤井悦司(ユースケ・サンタマリアさん)は自分の過去を友人のこととして小島楓(松嶋菜々子さん)に話しました。澤井は、今の進藤一生(江口洋介さん)のように人の命を助けるのが生きがいで、休みも取らずに働き続けた結果、自分でも知らないうちに精神をむしばまれ、うつ病の症状の1つ「希死念慮」という、理由も無くただ死にたいという深刻な症状になって、半年間入院しました。事故現場で問題の無い救命処置を行ったにもかかわらず、患者が亡くなってしまったため、過剰に自分を責めた工藤亮介(石田卓也さん)も、それに近い状態だったようです。お酒が弱いのに自分を責めるように飲み続けた工藤は、泥酔状態で階段から転落して患者として救命救急センターに運ばれ、手術を受けたものの、予断を許さない状態です。
澤井は、医局長を辞めて救命改革機構の常任理事に就任することを発表し、みんなの前で楓に後任を頼みました。スタッフの技量と人数をみて患者の受け入れを制限し、他科へのトリアージを推進したりして、スタッフの負担を軽くすることの意味を、医療裁判の被告にされた経験のある楓なら分かっているはずだと澤井は説明します。患者の受け入れ制限に反対し、わずかでも助かる可能性があれば全力を尽くすのが救命医だと力説する進藤に、澤井は、進藤が先頭を走れば、ついていく者は息を切らし、工藤のように倒れる者も出てくるので医者を辞めてほしいのだと言いました。
そんな澤井ですが、進藤のすべてを否定しているわけではないようです。政治家・岡部宗一郎(佐戸井けん太さん)から、医療予算の増額には触れないでくださいと釘をさされていた救命改革機構の会議で、医療予算を増やし、現場の環境を改善することが急務であると断言し、進藤が言っていた「助けられる命を見捨てるのは犯罪だ」という言葉で、スピーチを締めくくりました。
一方、救命救急センターでは、工藤の急変と花火工場爆発現場へのドクターカー要請が重なり、騒然としていました。本人の希望により、進藤と山城紗江子(木村多江さん)が現場に向かい、楓と花輪勝司(板尾創路さん)たちが工藤の手術に臨みました。
引火の恐れのある火薬が存在する危険な現場に、澤井も応援に駆けつけました。「私も救命医ですから」と言う澤井に、「これを最後の治療にして欲しい。今のことは俺たちがやる。明日のことはあんたに任せる。俺や小島が倒れる前に変えてくれ」と進藤は言いました。患者の応急処置は無事終わり、その後爆発に巻き込まれて、破片が澤井の足に突き刺さるというアクシデントがありましたが、進藤が処置をして事なきを得ました。工藤の手術も無事成功して意識を取り戻し、経過も順調のようです。
進藤は、病院を出て行く澤井に「俺はここを辞めるわけにはいかない」と言いました。進藤は、アフリカにおいて失われていく命の中で救えたのはほんのわずかで、虚しさに襲われることもあったが、誰かがやるべきことで、それを俺がやるべきだと思ったから続けたきたとし、今はここが俺の仕事場だと言いました。進藤を認めて握手を求める澤井に、進藤は、握手をするのは、自分や小島が倒れる前に日本の医療をなんとかするという約束が果たされてからだと拒否をして微笑みました。
救命救急センターに新たな医師たちが赴任してきたところで終わりました。冬にスペシャルが予定されているようです。
澤井は自らの経験から、救命医療の現場を改革しなければという使命感が生まれたんですね。そして、日本の医療の未来のために、医療行政を建て直すべく立ち上がりました。センター長・守谷隆文(小野武彦さん)が、救命改革機構を天下りの受け皿だと非難して、政治家という人種にはくれぐれもお気をつけくださいと言っていたのが印象的でした。澤井の今後の奮闘も観てみたいと思いました。