流星の絆 最終回 (錦戸亮さん)

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錦戸亮さんは、毎週金曜夜10時TBS系列にて放送されていた金曜ドラマ『流星の絆』に有明泰輔 役で出演しました。
先週は最終回(第10話)が放送されました。
●あらすじと感想
戸神政行(柄本明さん)は、殺人現場から金で買ったレシピのコピーを持ち去っただけだった。有明功一(二宮和也さん)も事件当夜、テーブルにノートと紙が置いあり、母・塔子(りょうさん)が涙を流していたことを思い出す。今にして思えば、それは悔し涙だったのだ。事件現場に残された傘は政行の傘で、政行は事件当夜、別の傘を間違えて持って帰ってしまった。政行は“アリアケ”をだいぶ離れてからそのことに気づき、警察の捜査が自分に及んだ時に釈明する目的で、犯人の物と思われるその傘を保管していた。そこでどうして現場に残されていた政行の傘の指紋がふき取られていたのかという疑問が生じる。政行が差し出した犯人の傘の柄の部分には無数の傷が付いていた。そのことから功一は、信じたくない事実を導き出す。それは、真犯人がよりによって自分たちに一番親身になってくれた刑事・柏原康孝(三浦友和さん)ということだ。柏原は、傘でゴルフの練習をする癖があり、功一は事件当日それを目撃していた。事件当夜、刑事として、誰よりも早く現場に駆けつけた柏原は、功一たちの両親を殺害した際に現場に置いて行ってしまった傘の指紋をその時にふき取ったのだ。しかし、実際には政行が傘を間違えて持って行ってしまったため、それは政行の傘だった。
柏原と2人きりになった功一は、その事実を確認し、動機を聞き出す。動機は、功一の父・幸博(寺島進さん)が賭博で抱えていた借金を返すためにかき集めた200万円を奪うためだった。当時、柏原の息子が病気で手術に大金が必要だったのだ。最初、柏原は金を借りるつもりだったが、幸博が包丁を持ち出して脅して抵抗し、金が必要な柏原は、幸博をその包丁で刺してしまい、しかも現場にいた塔子まで刺してしまった。
傘の照合のために警察に向かった刑事・萩村信二(設楽統さん)とそれに同行した泰輔(錦戸亮さん)と静奈(戸田恵梨香さん)。警察で柏原の携帯に電話をした萩村は、柏原から柏原の机の引き出しにある手紙を読むよう頼まれる。その手紙には自分が真犯人だという告白と遺族に対しての謝罪が書かれてあった。これが読まれる時、自分はこの世にもう居ないとも書き添えられており、遺書も兼ねていたようである。その手紙を読んだ萩村は、その手紙を泰輔と静奈にも読ませ、柏原たちのところへ急行する。
屋上には銃声が鳴り響いた。柏原が銃を自分の喉元に当て、自殺しようとするのを功一が飛びかかり防いだのだ。柏原に向かって震える手で銃を構える功一。そこへ萩村と泰輔と静奈が駆けつける。「こんなにつまらない人間でもな。殺せば人生終わるぞ」と言って功一たちを人殺しにしたくない柏原は、あくまでも自殺して詫びようとする。土下座をして謝罪する柏原を前にして、功一は銃を下ろす。すると、みんなの頭上に、しし座流星群が出現した。功一は柏原に生きて罪を償うという道を選択させた。
時効寸前に柏原は逮捕され、功一と泰輔も詐欺の罪を償うことにする。静奈だけは守りたい功一と泰輔は、戸神行成(要潤さん)にすべてを打ち明け協力してもらう。泰輔には執行猶予が付いたが、主犯格の功一には2年の実刑判決が下った。
行成が“アリアケ”を買い取ってくれた。泰輔と静奈、そしてサギ(中島美嘉さん)は、功一の帰りを待ちながら開店の準備をする。刑期を終えて出所した功一は、“洋食アリアケ”の主人として人生の再スタートを切った。店は盛況で、静奈とサギが店の手伝いをしている。客として萩村や林ジョージ(尾美としのりさん)も来ている。泰輔は派遣の面接に向かうところだ。そこへ行成が来て、ハヤシライスを注文する。まるで2人が出会った時のように、功一は「終わっちゃいましたね」と答え、いたずらっ子のような笑みを浮かべる。店には、アリアケ開店7周年の時の写真と、アリアケの新装開店の時の写真が並べて飾られるのだった…。
功一の柏原に対する悲痛な叫びがとても切なかったです。
功一たちが以前、行成に1千万で売りつけようとしたニセモノの指輪を、行成がそれを承知の上で購入し、その指輪を静奈にプレゼントしてプロポーズ。しかも“アリアケ”まで買い取るなんて、最後まで行成は本当にイイ人でした。
柏原の時効寸前の逮捕や功一たちの詐欺罪に関しては、いろいろと突っ込みどころがありそうな感じでしたが、一応、丸く収まって良かったです。そして何より、功一、泰輔、静奈が未来に向かって歩き出すことができて良かったです。
宮藤官九郎さんの脚色に関しては、賛否両論あったようですが、個人的には概ね楽しませてもらいました。