絶対零度 最終回 (伊藤淳史さん)

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伊藤淳史さんは、フジテレビ系列の毎週月曜夜9時枠にて放送されていた連続ドラマ『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』に東堂定春 役で出演しました。
一昨日は最終回(第10話)が放送されました。
●導入部のあらすじと感想(ネタバレ注意)
井沢範人(沢村一樹さん)は、誘拐ビジネスを手がける犯行グループに拉致された山内徹(横山裕さん)の救出に向かい、ベトナムで死んだはずの桜木泉(上戸彩さん)と遭遇する。桜木はすでに犯人たちを倒して拘束していた。井沢が桜木に「あなたにどうしても聞きたいことがある」と話すが、桜木は警戒して井沢に銃を向けて「あなたは、ミハンに組み込まれた人間」と告げて現場から立ち去った。
井沢は、桜木がミハンのことを知っていたこと、彼女の上司だった元特殊班室長の長嶋秀夫(北大路欣也さん)が資料課のことを探っていたことが気になると、ミハンチームに報告する。すると山内が総責任者の東堂定春(伊藤淳史さん)に対し、何か知っているのではないかと尋ねる。すると東堂は、新たな危険人物を発表する。それは「桜木泉」だった。
桜木は死んだように見せかけてベトナムから日本に偽造パスポートを使い入国。さらに違法に銃を入手していた。桜木と会った井沢は「(桜木は)誰かを激しく憎んでいる。そう感じた」とミハンチームに告げた。日本に潜伏している桜木は一体誰を殺そうとしているのか、ミハンチームは捜査に乗り出すのだった…。
桜木が失踪する前に関わっていた任務はミハンの捜査でした。ミハンのテストケースには、抹消されたゼロ号がありました。そしてその初めてのケースで、あってはならないことが起きてしまったのです。それは冤罪事件です。それを隠ぺいするために多くの犠牲が生まれました。桜木はすべての真実をつかむためにこの1年を費やしてきました。冤罪を闇に葬れば、また新たな罪が生まれるからです。
東堂は、冤罪事件を公にすればシステムそのものに問題があるとされて導入が頓挫してしまうと考え、隠ぺいに加担しました。社会の構図が変革する時、いつの時代であっても犠牲は生まれるものだと考えたのです。桜木とともにミハンの捜査をしていた赤川武志(須田邦裕さん)や井沢の妻子は、口封じのために殺されました。井沢の妻は警察官の罪を暴く元監察官だったため、赤川が頼って連絡したことにより冤罪事件のことを知ってしまったのです。そして口封じのために殺害を指示したのは、東堂を使ってミハンの法制化を進めていた警察庁次長・町田博隆(中村育二さん)でした。町田の目的は、ミハンを実用化することによって警察庁長官の座につくことでした。
桜木から得た情報のおかげでその真実にたどり着いた井沢は、東堂に直接そのことを追及しました。東堂はすべてを認め、テストケースゼロ号の真実を明らかにすることにしました。ところがまたしても町田が口封じのために殺害を依頼。今度は東堂が殺されそうになりました。ナイフで刺されたのです。
怒った井沢は、警察庁に行って町田と対面。銃を向けましたが、殺すことはできませんでした。山内、小田切唯(本田翼さん)、南彦太郎(柄本時生さん)たちミハンチームみんなの止める声が聞こえたからです。
その後、町田は殺人教唆の疑いで逮捕されました。ミハンの法制化は延期になりましたが、井沢たちが引き続きテストケースを実施していくようです。東堂も逮捕されましたが、一連の事件で直接手を下してはいないため、重い罪にはならないようです。井沢は東堂に面会し、東堂が自ら命を絶つつもりであることを指摘して、ミハンの行く末を見届ける義務があるから生きろと訴えました。東堂は涙を流しました。そんな中、ミハンが新たな危険人物をはじき出しました。井沢がこれから起こる犯罪を止めにまた動き出そうとするところで物語の幕は閉じました。
井沢が一線を越えないでよかったです。桜木はその後どうなったのでしょうか。井沢が町田に銃を向けた際、桜木は「殺せばいい」と口にしました。『絶対零度』シリーズを観てきた者としてはショックでした。今後シリーズがもし続くのであれば、桜木が立ち直った姿も観てみたいものです。