- 2011年1月19日
江口洋介さんは、フジテレビ系列にて毎週火曜夜9時から放送されている連続ドラマ『救命病棟24時(第4シリーズ)』に進藤一生 役で出演しています。
一昨日は第1話が放送されました。
●あらすじと感想
今シリーズのテーマは“救命救急の崩壊”です。第1話では医師不足、救急車のたらい回し、モンスターペイシェント、医療ミス、医療裁判などの問題提起がありました。主人公の1人ともいえる小島楓(松嶋菜々子さん)は医療ミスを理由に訴えられ、医療裁判の真っ只中にいました。救命医としてやっていく自信をなくして現場を離れた楓は、進藤一生(江口洋介さん)のスカウトを断ります。少年を救えなかったことがトラウマになっていたのです。そのトラウマを克服するきっかけを作ったのも少年でした。顔見知りの少年が大けがをした現場に居合わせた楓は、進藤に助けを求めますが、進藤の救命センターも受け入れる余裕がなくて断られ、その際、進藤に救命医としての自覚を促されます。楓は救急車を停車させて、少年を救いたい一心で緊急手術をして、大事に至らずに済みました。
今シリーズでは、医局長として赴任してきた澤井悦司(ユースケ・サンタマリアさん)が進藤と考え方の違いで対立。澤井は、口だけの男かと思いきや、優秀な外科医で、手術において見事な技術を披露しました。常に患者の立場に立って医療を実行する進藤と、合理的な現実主義で危険は冒さない澤井。患者を確実に救おうとする根本の部分では共通しているので、どちらが正しくてどちらが間違っているとも言いがたい難しい問題です。
日本の救急医療の今を憂える澤井は、最近、患者から感謝の言葉を言われたことがあるかと核心を突いた質問をして、医師や看護師たちを黙らせました。進藤に助けられたにもかかわらず、赤ちゃんの病状を案じて病院を訴えると息巻いていた父親が、第1話の最後で、お礼の文字入りの夫婦と赤ちゃんの幸せそうな写真と、赤ちゃんの小さな手形を同封した封筒を進藤宛に渡しました。心温まるエピソードでしたが、もし赤ちゃんに異常が見られたらどうなっていたのかと思うと怖い気もします…。