ヴォイス (生田斗真さん)

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生田斗真さんは、フジテレビ系列の毎週月曜夜9時枠にて放送されている連続ドラマ『ヴォイス~命なき者の声~』に石末亮介 役で出演しています。
昨日は第10話が放送されました。
●導入部のあらすじと感想
実家の病院でアルバイトをしている石末亮介(生田斗真さん)は、入院患者の作家・桜井真也(田村亮さん)の死に疑いを持ち、同じように桜井の死因に納得していない妻・瑠美子(麻生祐未さん)に遺体の解剖を勧める。
しかし、解剖を行ったものの、医療ミスで死に至った可能性があるということだけしかわからず、病院側の証言が得られなければ泣き寝入りするしかないという結果になってしまう。
その後、亮介の調査により、肝機能障害のあった桜井に投与してはいけない抗がん剤・シスを投与してしまったことが死因であると判明。医療ミスを認めてほしいとの亮介の訴えに、父・貴之(名高達男さん)はあっさり応じ、記者会見を開いて謝罪する。
記者会見をテレビで見ていた加地大己(瑛太さん)は、貴之の胸ポケットに挿さっているボールペンが、桜井愛用のものと同じであることに気づいて違和感を覚える。そして、貴之と桜井が同じ長崎県出身だったことを知って調査を始め、2人が親友同然だったことを突き止めるのだった…。
桜井の死因は医療ミスではなく、いわゆる尊厳死でした。余命1年と診断された桜井は、書くこともままならず、自分のファンでもある瑠美子に無様な姿をさらすことなく、作家・桜井真也として死にたいと考え、親友である貴之に尊厳死をお願いしたのです。
桜井が病院で書き残したメモ「18金」は「1八金」のことで、封じ手といって勝負を中断する時に次にさす手を紙に書いて保管しておいたものでした。寮にいた頃、桜井と貴之はよく将棋をしていて、それを懐かしむように、病床の桜井が久しぶりにやろうと言ったのです。そのメモを瑠美子から受け取った貴之は泣き崩れます。とても感動的なシーンでした。
そして、警察署の前に来た貴之に、亮介は「世間の人は親父のことどう思っているかわからない。医者として最低なことしてしまったかもしれない。でも、俺は最高の親父だと思ってる。だからこそ俺、親父超えられるような人間になるから」と言いました。尊厳死や安楽死の是非については、各所で議論されている難しい問題で、桜井と貴之の選択も、間違っているとも正しいとも一概には言えないと思います。ただ、このことで亮介が精神的に成長したというドラマ的側面としては良かったと思います。