ウロボロス 最終回 (生田斗真さん)

ikuta07
生田斗真さんは、TBS系列の毎週金曜夜10時枠にて放送されていた連続ドラマ『ウロボロス~この愛こそ、正義。』に龍崎イクオ役で出演しました。
先日は最終回(第10話)が放送されました。
●あらすじと感想
まほろば事件の背景には、なんと警視庁管理によって行われた非合法な臓器売買がありました。子どもたちの臓器売買を闇で行うウロボロス計画。児童養護施設「まほろば」はそのために設立され、3年間で7人の子どもたちが犠牲になったとのことです。「まほろば」の職員で実は警視庁公安部捜査官だった柏葉結子(広末涼子さん)は、その詳細なデータと証言のビデオを密かに残していました。それを回収しようと公安が躍起になっていたのです。
警視庁警視総監の北川貴一郎(中村橋之助さん)が、まほろば事件の黒幕にして、龍崎イクオ(生田斗真さん)と段野竜哉(小栗旬さん)が長年探し続けていた金時計の男でした。北川が柏葉結子を殺害したのです。しかもイクオの実の父親であり、イクオを施設に連れて行ったのも彼でした。元交際相手との子どもであるイクオの存在を後から知らされたものの、愛情がなかったので「まほろば」に追いやったのです。
20年間、結子の仇を討つためだけに生きてきたイクオと竜哉は、家族を人質に取って北川の自宅に立てこもりました。北川からまほろば事件の真相をすべて聞き出して裁くためです。天涯孤独の身の上で優しすぎた結子に対し、北川はウロボロス計画を知らせていませんでした。ただ純粋に子どもたちの面倒を見ていた結子は、「まほろば」の秘密を探っていた日比野圀彦(光石研さん)に接触して、機密データを公表しようとしていました。そして事件の日、イクオを守るために北川に逆らって殺されたです。その後、北川は刑事時代の相棒だった聖由起人(野村将希さん)に事件の事後処理に当たらせました。イクオと竜哉の存在を知った北川は、公安に無茶をさせて「警視総監狙撃事件」の自作自演までして自分を守ろうとします。「まほろば」にわずかでも関わっていた者、秘密を追いかけていた者、任務に失敗した者すべてを始末させました。
北川の口からすべてを知らされ、怒りに身を震わせる竜哉は北川を殺そうとしますが、「この男は僕がやらなきゃいけないんだよ」と言ってイクオが北川に銃口を向けます。それを北川の息子(=イクオの異母弟)が止めようと銃を向けてきて、制止しようとした竜哉をはずみで撃ってしまいました。撃たれた竜哉を見て逆上したイクオはその息子に向けて発砲してしまいますが、北川が身を挺して庇いました。肩を撃たれた北川を涙ながらに「許してあげてください」と懇願して自分の命を差し出そうとする息子。イクオはそれでも北川を撃とうとしますが、それを竜哉が制止しました。イクオの弟が犠牲になるのを見ていられなかったというのもありますし、イクオを庇った結子のように息子を庇った北川の姿を見て感じるものがあったのでしょう。最後の最後まで人の道を踏み外したら結子に合わす顔が無くなってしまうとして竜哉はイクオを踏み止まらせました。
「イクオ。終わったな、全部」と息も絶え絶えに話す竜哉に対し、イクオは「タッちゃん。帰ろう、僕らの家に」と言って竜哉の肩を抱きながら歩き出します。そこへイクオの同僚・日比野美月(上野樹里さん)と竜哉の片腕・深町武(ムロツヨシさん)が駆けつけました。イクオは「ごめんね日比野さん。君に会えてよかった」と言ってその場を立ち去り、後を追いかけようとする美月を、事情を察した深町が引きとめました。
イクオの運転で「まほろば」に向かう2人ですが、竜哉は途中で息絶えてしまいました。今は空き家の「まほろば」に入り、動かなくなった竜哉に向かって思い出話をしたイクオは、自ら命を絶ちしました。それから2人は結子に再会しました。結子が「まったく2人ともバカなんだから、私のために。でも偉かったよ。最後の最後に間違い無くて。おかえり、イクオ。おかえり、竜哉」と話し、2人は「ただいま」と答え、子どもの姿に戻って結子に抱きつきました。
朝方に付近で銃声があったとの通報があり、イクオと竜哉の遺体が発見されました。急いで駆けつけた美月はそれを確認して泣き崩れました。
2カ月後。テレビでは臓器売買斡旋事件で警視庁OBを逮捕したとのニュースが流れています。イクオの行きつけだった「新宿キッチン」では、マスター・真島了(渋川清彦さん)、店員・御手洗カオル(平田薫さん)、事件の真相を知る刑事・三島薫(吉田鋼太郎さん)、橘都美子(吉田羊さん)、蝶野真一(滝藤賢一さん)が揃ってオムライスを食べています。深町も別の店でオムライスを食べながら涙ぐんでいます。追悼の意味合いがあるのでしょう。オムライスは結子の唯一の得意料理で、イクオと竜哉が好んで食べていました。一方、美月は「まほろば」の地を訪れています。美月の胸には、結子の遺品でイクオが所持していた2頭の龍のウロボロスを象ったペンダントがあり、美月は感慨深げにそれに触れます。そんな美月の想像の中では、結子がオムライスを作り、イクオと竜哉がそれを仲良く分け合って食べています。「ウロボロス、永遠や無限。死と再生。想像と破壊。2人が貫いたその愛は、正義だったんですか?」との美月の心の問いかけで物語の幕は閉じました。
自分たちのやってきたことが正義だなんて思っておらず、20年間、人の道から外れて生きてきたという自覚や、結子に叱られるという意識さえあったイクオ。それだけに、復讐ではない別の生き方を選ばなかったことが悔やまれます。

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