ナポレオンの村 最終回 (沢村一樹さん)

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沢村一樹さんは、TBS系列の毎週日曜夜9時枠にて放送されていた日曜劇場『ナポレオンの村』に福本純也 役で出演しました。
一昨日は最終回(第7話)が放送されました。
●あらすじと感想
都会から来た公務員・浅井栄治(唐沢寿明さん)は、限界集落である星河市神楽村だけではなく、星河市のトップである市長・福本純也(沢村一樹さん)までも変えてみせました。
そんな中、経営コンサルタント・戸川真人(山本耕史さん)が内閣府国家戦略特別管理官・桜庭剛志(西村雅彦さん)を村に連れてきて、浅井に「浅井さんの役目はもう終わったんですよ」と話します。桜庭は、戸川たち民間企業と手を組んで、浅井の村興しの手法をモデルケースとして使い、日本の限界集落を一気に立て直すと宣言。しかし浅井は、マニュアル通りに限界集落を復興させるのは不可能だと訴えます。それは浅井が神楽村で、モデルケースにすべきことはそこに住む“人”であり、人はマニュアル通りに変えることはできないと学んだからです。それに対し、桜庭は“人は環境で変わる”と主張。浅井が“人が環境を変えるのだ”と訴えても聞く耳を持とうとしません。桜庭は、国が全力で応援すれば不可能はないと断言します。しかも戸川は再開発計画について、用意周到にもすでに村人の長老的な存在の菰田孝三郎(イッセー尾形さん)の承諾まで得ていました。
浅井は、戸川と桜庭に、力任せに一気にやろうとしても上手くいかないと訴えますが、一向に聞き入れてもらえませんでした。桜庭は国から助成金がおりるのを待たず、すぐにでも神楽村の交通インフラを整える必要があるとして道路工事に着手。何かを大きく変えるためにはスピードが肝心との桜庭の意見に、浅井は反対しきれませんでした。
新聞や雑誌では神楽村を“奇跡の村”としてもてはやし、村人も星河市役所農林商工課の職員たちも大はしゃぎ。浅井と岬由香里(麻生久美子さん)は、みんなが他人頼みになっているところが気になっていました。その矢先、最悪の事態が発生します。地方創生予算削減が決まり、神楽村の助成金が交付されず、再開発計画そのものが白紙となってしまったのです。
村人たちが落胆して途方に暮れる中、福本市長は謝罪しに村を訪れ、自分たちで立ち上がるべきだと助言し、自分も先頭に立って闘って、村人の代表として最後まで諦めないと宣言しました。一方、浅井もすでに自分のやるべきことに着手していました。それは途中で頓挫するという憂き目に遭った道路工事を完成させることです。福本市長によってそれを知った村人たちは、浅井の手伝いを始めました。福本市長も手伝いに入り、農林商工課の職員たちも加わりました。
そして浅井は最後の闘いをしに内閣府を訪れます。福本市長が地方創生担当大臣と話をつけて、地方創生戦略本部全国報告会議において意見を述べる許可をもらってくれたからです。浅井は「政治で夢や希望を与えるなら、ちゃんと本気でそこにいる人たちの一人一人の顔を見て、向き合ってからにしてください。我々すべての公務員は、立場は違っても国民の税金で給料をもらっています。つまり、国民がクライアントであり雇い主であるわけです。だったらやるべきことは1つでしょう。人の役に立ち、国民が幸せに暮らせるように全力で未来に希望を持ってもらえるように働くだけです。役人は、役に立ってこその役人なんですから! 限界集落は今、日本が抱える最大の難問と言っていいでしょう。この国の未来を暗示するような場所だと私は思っています。いずれ日本全体が同じ状態になる可能性がある。本当にこのまま放置していいんですか、皆さん。我々公務員が一致団結する時は今じゃありませんか。あなた方一人一人が考え抜いた答えを提示してください、国民に」と訴えました。
後日、もう神楽村は大丈夫だと判断した浅井は、農林商工課の職員たちや福本市長、そして神楽村の人たちと別れの言葉を交わし、神楽村を旅立っていきました。他の人の役に立つためです。行き先は、東京から一番遠い限界集落だそうです。
最後に浅井が由香里に言った「人生の歩みは自分自身の心から始まり、自分自身の心で終わるのだ」というナポレオンの言葉が印象的でした。私も“不可能なんてない”という精神で諦めずに歩みたいと思いました。