- 2013年3月10日
麻生久美子さんは、TBS系列の毎週日曜夜9時枠にて放送されている日曜劇場『ナポレオンの村』に岬由香里 役で出演しています。
昨日は第4話が放送されました。
●あらすじと感想
神楽村の廃村を目論む星河市市長・福本純也(沢村一樹さん)からの妨害をものともせず、浅井栄治(唐沢寿明さん)は、“スカイランタン”“神楽米”そして“滝壺レストラン”と次々と企画を立ち上げて神楽村を盛り立てていく。
そんな中、浅井は、滝壺レストランの人気で継続的に観光客が来るようになったので、次にやるべきことは、神楽村で暮らしてくれる人を増やすことだと話す。そして、村の独身男性のパートナーを見つける“婚活イベント”を思いつく。しかし、肝心の源治郎(星田英利さん)をはじめとする青年団の独身の面々は、こんな村に若い女性が来るわけないと及び腰だ。
一方、岬由香里(麻生久美子さん)から婚活イベントの話を聞いた福本市長は、山田大地(ムロツヨシさん)にイベントに参加するよう命じる。スパイとして送り込んで邪魔をするためだ。それから由香里に対しては、このまま浅井を野放しにしては査定に響くと言って脅す。それに対し、由香里は本当に神楽村を廃村にする必要があるのかと訴える。さらに市の財政のためという理由ではなく、廃村にしたい別の理由があるのではないかと問いただすと、福本市長から、優秀な人間というのは意見の違うもっと優秀な人間にすぐに潰されると釘を刺される。
由香里が福本市長に追い込まれていると察した浅井は、由香里に「君も変わらなきゃいけないね。神楽村みたいに」と言うのだった…。
戸川真人(山本耕史さん)の協力を得て、青年団と婚活イベントのアイデアを出し合って、バーベキュー、つり橋、ラフティング、滝壺レストランでの食事などをやることに決定。そして迎えたイベント当日。青年団の人たちの幼稚でガサツな性格、女性たちの田舎に不慣れでわがままな性格が災いして、双方は大喧嘩。イベントの途中で女性たちが帰るという事態になります。イベントに参加した由香里の友人でもある小塚楓(青山倫子さん)が、自身の落としたブレスレットを探しに川の下流へ黙って行ったことから騒動に発展。ブレスレットを取りに川に入った楓は激流に流されそうになります。そこへ青年団の人たちが中心となって助けに入り、事無きを得ました。ピンチを一緒に切り抜けたことにより、いわゆる吊り橋効果なのか青年団の人たちと女性たちの関係は良い方へと大きく前進。その様子を見た由香里は、やっぱりこんないい村をなくしてはいけませんよねと、浅井の前で本音を口にしました。そんな由香里に対して、浅井は「自分自身に嫌気が差して悔しいならさ。強くなるんだ。君が本気なら俺は力になる」と言いました。村人の長老的な存在の菰田孝三郎(イッセー尾形さん)からも「自分に素直になればいいんだよ。自分が正しいと思うことを勇気を持ってやればいいんだよ」というアドバイスをもらっていた由香里。彼女はついに覚醒して本当の自分を受け入れることにしました。
由香里は福本市長に会って、浅井の邪魔をする気にはなれないと告げます。それから実は喜多文夫(岩松了さん)に調べてもらい、福本市長が神楽村を廃村にしたい本当の理由は産業廃棄物の最終処分場を作ることだったということを突き止めていた由香里は、その事実を福本市長にぶつけます。福本市長はすんなりそれを認め、世の中にはどうしても必要なものがあって、この国はそうやって回っていると主張。由香里はそれを認めつつも、「神楽村は素晴らしい村です。星河市の財産と言っていいと思います。私は農林商工課の役人としてそんな村を潰す廃村計画に賛同できません」と言い放ちました。それでも説き伏せようとしてくる福本市長に対し、由香里は「リーダーとは希望を配る人のことだ。…今の市長と正反対ですね」とダメ押し宣告しました。
婚活イベントで2組のカップルが誕生。初回としては成功と言っていい結果となりました。浅井はどうやら神楽村を盛り立てる次なる一手を早くも考えているようです。
浅井の「ピンチを避けて通っていたら、何も成長しないし、何も生まれないからね」という言葉が印象的でした。福本市長の本当の目的も明らかになり、福本市長と浅井の対立も顕著となってきました。今後の展開も楽しみです。