ナポレオンの村 (唐沢寿明さん)

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唐沢寿明さんは、TBS系列の毎週日曜夜9時枠にて放送されている日曜劇場『ナポレオンの村』に浅井栄治 役で出演しています。
昨日は第1話が放送されました。
●導入部のあらすじと感想
都庁の役人・浅井栄治(唐沢寿明さん)は、自身が関わる東京五輪のプロジェクトが軌道に乗ったことから後進に任せ、東京の外れにある限界集落・星河市神楽村の立て直しのために、自ら志願して星河市役所に赴任する。
星河市の発展のために神楽村の廃村を目論む星河市市長・福本純也(沢村一樹さん)は、そんな浅井を警戒して、職員の岬由香里(麻生久美子さん)に監視役を命ずる。
希望通り神楽村の担当となった浅井は早速、村の祭の実行委員を任されるが、予算はわずか1万円だった。浅井は祭を盛大にやりたいと、一軒一軒村人の家を訪ねて寄付金を募るが、物を投げられて門前払いされる。
そんな中、市役所で出会った井川登美子(大谷直子さん)の家を訪ねた浅井と由香里は、そこで登美子が作る美しい和紙を目にする。その後、村の活性化を考える浅井はあることを思いつき、村人たちを集めて祭のメインイベントを発表する。それは、登美子の和紙で作った提灯を夜空に飛ばす「スカイランタン」だった…。
限界集落とは、過疎化などで人口の50%以上が65歳以上の高齢者になって社会的共同生活の維持が困難になっている集落を指します。浅井はそんな限界集落に着目し、その土地に元々ある物の素晴らしさ、本当にあるべき価値を掘り起こすことによって、過疎地を再生させることを決意します。
神楽村を再生することにした浅井は、「役人は、人の役に立ってこその“役人”である」という確固たる信念のもと、どんなに煙たがられようとも村人のことを考え、村人の中に入って心を通わせていきます。その甲斐あってか、すべてを諦めていた村人の意識に変化が見られました。
第1話では、福本市長の指示で妨害が入ったものの、菰田神社の神主で村人に対して絶大な影響力を持つ長老的な存在の菰田孝三郎(イッセー尾形さん)の協力まで取り付け、力を合わせて不可能を可能にして祭を成功に導きました。
浅井がナポレオンの言葉として語った「過ぎたことで心を煩わせるな」、「私は決して障害に屈しはしない。いかなる障害も、私の中に強い決意を生み出すまでだ」、「どんなに大きな仕事でも、それが成功するかどうかは、間一髪の差である」といったセリフも印象的でした。
菰田は、浅井の手腕を高く評価しつつも、やがて神楽村は死ぬと語ります。浅井は、そんな菰田に対し、この村は素晴らしいもので溢れているのでそんなことはないと言います。それは、綺麗な水、美味しい野菜や米に美しい景色、そして一番は村の人たちの絆であると説明し、この村の誇り・希望を取り戻しましょうと提案しました。菰田は何も答えずにその場を立ち去りますが、浅井の思いは届いているのでしょうか。
奇抜なアイデアと飛び抜けた行動力を持つ浅井が、今後どのようにして村を生まれ変わらせていくのか楽しみです。