- 2011年12月16日
松嶋菜々子さんは、日本テレビ系列にて毎週水曜夜10時から放送されている水曜ドラマ『家政婦のミタ』に三田灯 役で出演しています。
昨日は、第1話が放送されました。
●導入部のあらすじと感想
三田灯(松嶋菜々子さん)は、頼まれた仕事は何でも完璧に遂行するスーパー家政婦だが、笑ったり、こびたりすることがなく、必要なこと以外はしゃべらない。
そんな三田が派遣された阿須田家は、家長の恵一(長谷川博己さん)の妻・凪子(大家由祐子さん)が事故死して四十九日が過ぎたばかり。恵一と4人の子ども・結(忽那汐里さん)、翔(中川大志さん)、海斗(綾部守人さん)、希衣(本田望結さん)は、凪子の突然の死をまだ受け止めきれずにいた。
家事に手が回らず荒れ放題だった家を、三田は見違えるほど綺麗に片付ける。ゴキブリが出てくれば素手でつかんで窓から捨て、海斗が解けないで困っている算数の問題や、AKB48のメンバーの名前までもスラスラと答え、料理も上手な三田に、阿須田家の人たちは驚く。
そんな中、凪子の妹で結の高校の体育教師でもある、結城うらら(相武紗季さん)が阿須田家を訪れる。うららは2日後の希衣の誕生日にパーティーを開こうと提案。恵一にプレゼントの希望を訊かれた希衣は「お母さんに会いたい」と答える。そんな希衣にうららは「お母さんに会わせてあげる」と引き受ける。明るい性格だが空気が読めず、やることがいつも裏目に出るうららは、恵一の子どもたちから「うららが来るとろくなことにならない」とうざがられている存在だ。恵一たちはうららが何をしようとしているのか分からず、心配するのだった…。
無表情でロボットのような家政婦・三田が、崩壊寸前の阿須田家の家庭を完璧な家事と荒療治で再生へと導く異色のホームドラマのようです。『女王の教室』を彷彿とさせるキャラクターだと思いましたら、脚本が同じ遊川和彦さんでした。
家政婦紹介所所長・晴海明美(白川由美さん)いわく「人を殺せと言われたら、本当にやりかねない」三田。与えられた指示に異を唱えないので、頼もしくもあり、危うくもあります。第1話では、天国にいる母親に一緒に会いに行ってほしいという希衣の頼みを聞いて一緒に川で死のうとしたり、結や翔の頼みを聞いて凪子の遺品や仏壇までも燃やしてしまったり、とにかく頼まれたことは何でもやってしまいます。でもそれが功を奏して、子どもたちは母親が死んでからずっと心にため込んでいた辛い思いなどを吐き出すことができたようです。三田の何でも出てくるカバンも面白かったです。
恵一は妻が死んだのは事故ではなく自分のせいで自殺したのだと三田に打ち明けましたが、三田は何事もなかったかのように帰って行きました。今後の展開も気になります。
ちなみに本作のタイトルは、市原悦子さん主演の人気シリーズ『家政婦は見た!』へのオマージュのようです。家政婦紹介所所長の苗字であり紹介所の名前にもなっている“晴海”も、『家政婦は見た!』に登場するノラネコ“はるみ(ちゃん)”からきているのではないかと私はにらんでいます。