家政婦のミタ (本田望結さん)

hondamiyu

本田望結(ほんだ みゆ)さんは、日本テレビ系列にて毎週水曜夜10時から放送されている水曜ドラマ『家政婦のミタ』に阿須田希衣 役で出演しています。
一昨日は第10話が放送されました。
●あらすじと感想
阿須田家で再び働き始めた家政婦の三田灯(松嶋菜々子さん)は、亡くなった夫と息子の幻覚をたびたび見るようになり動揺します。ちなみに三田が愛用しているカバン、腕時計、帽子は夫と息子の形見のようです。
阿須田家の次男の海斗(綾部守人さん)は、授業参観で発表するための母親への感謝状を書かなければなりませんが、自殺した母への思いを書くことにためらいを感じて筆が進みません。そんな海斗に三田は声をかけそうになります。
一方、恵一(長谷川博己さん)への思いを三田に明かした結城うらら(相武紗季さん)は、その思いを断ち切るためか、やけになってお見合いをします。ちなみに見合い相手は、本作と同じ遊川和彦さん脚本のドラマ『リバウンド』でも相武さんと共演していた勝地涼さんでした。同ドラマを彷彿とさせるような言葉のやり取りがあって面白かったです。見合いをしたことを聞きつけた結(忽那汐里さん)はうららに会いに行きますが、うららは全然幸せそうではありません。阿須田家の人々は不思議に思って、やはり恵一のことが好きなのではないかと推理したりします。うららの真意を知っている三田は思わず恵一に話しそうになりました。
そんな自分の変化に戸惑ったのか、三田は家政婦紹介所の所長・晴海明美(白川由美さん)に相談しに行きました。晴海は、阿須田家のおかげで人間らしさを取り戻そうとしているのだと説明し、自分の辛かったことや悲しかったことを話せるということは、その人たちを愛している証拠なのだと諭します。そして、“自分の意思で動くと周りの人を不幸にする”という考え方をいい加減やめるようアドバイスしました。
阿須田家に戻った三田は海斗に初めて自分の意見を言いました。海斗が納得できないながらも父親への感謝状を書き始めたところ、その作文を取り上げて破り捨て、「お母様に感謝状を書くべきだと思います」と進言したのです。さらに「お母様は自殺ではありません。事故です」と断言。確かに遺書を書いて川に入っていった時は絶望していて本気で死のうとしていたのかもしれないが、水の中で息ができなくなった時はやっぱり子どもたちのためにもやり直すべきだったと後悔したはずだと言いました。その根拠は自分も死のうとしたことがあるからだと説明。三田は結たちの母親が最期に抱いていたであろう家族に対する思いを事細かに代弁しました。「でも他の人たちはそうは思わない」と言う阿須田家の人々に三田は「他の人たちは関係ありません。それは、あなたたちが決めることです」と言いました。阿須田家の人々は納得し、母親の遺書を燃やしました。結たちは母親に対するわだかまりがとけたようです。恵一も三田に感謝の言葉を述べた上で、過去のことをぐちぐち後悔することをやめ、これから子どもたちと一緒に今と未来だけを見つめて生きていき、あの子たちの母親のことをできるだけたくさん伝えていくと言いました。恵一がすっかり父親らしくなってよかったです。
海斗は授業参観で堂々と亡くなった母親への思いを綴った作文を読みました。学校へ行く前に作文の感想を言ってくれなかった三田でしたが、作文の最後のページに大きな花丸とともに「大変よくできたと思います」との文字を書いてくれていました。それに気が付いて、授業中であるにもかかわらず海斗は声を出して大喜び。しかも姿を現しませんでしたが、教室の外の廊下から三田はそんな海斗の姿を見守っていたようです。
三田が自分の意思で動きだし、阿須田家も良い方向に向かっているかに見えた矢先、夕食の準備をする三田を手伝おうとした希衣(本田望結さん)が火傷を負ってしまいました。三田の応急処置が良かったおかげで希衣は軽い火傷で済みましたが、三田はやはり自分は周りの人を不幸にするという呪縛から逃れられないと思ったようです。
再び三田は遊園地に行き、ファミリーセットを注文しました。すると、亡くなった夫と息子の幻覚が現れ、三田は「2人とも責めているでしょ。私一人だけが幸せになるなんて。あの人たちを愛してしまいそうで怖いの。私が愛したことであの人たちが不幸になるのが怖いの。だから、早くそっちに連れてって」と泣きながら訴えます。そんな三田の目の前に結たちが立っていました。結たちは「もう自分を責めるのはやめて」「旦那さんと息子さんだって、本当はそんなこと望んでないよ」「もういいじゃん。元の三田さんに戻っても」「三田さんは希衣が守ってあげるから」と説得しますが、三田は「申し訳ありませんが放っておいていただけますか」と言って席を立とうとします。でも結たちは引き下がりません。これからは三田が何度ここに来てもあきらめるまで一緒にここに来て腹を壊してでも全部食べるからと言って、ファミリセットをみんなで食べ始めました。それに対し三田は「お願いですから、これ以上優しくしないでください!私は主人と息子の死ぬ前の自分には戻れないんです。戻ってはいけないんです」と感情をあらわにします。そんな三田に結は「私たちは三田さんに愛されても、絶対に死なない!どんなに辛いことがあっても、絶対幸せになる!だから一緒に帰ろう」と言いました。それからみんなに促され、三田は一緒に阿須田家に帰りました。
その頃、うららは見合い相手から、何でも思った事を正直に言うところに好意を持ったと言われ、結婚を前提にお付き合いをしてほしいと交際を申し込まれていました。そこへ恵一が現れました。三田からうららが好きでもない人と結婚しようとしていると聞いて駆けつけたのです。こんな形で結婚したら相手にも失礼だと言う恵一に、うららはついに愛の告白をした上で「もう放っておいて」と言って立ち去りました。
阿須田家では子どもたちが三田に「これからは楽しい時とか嬉しい時は自分たちと一緒に笑ってほしい」とお願いしますが、やはり聞き入れてくれません。笑うこと以外なら、自分にできることであれば何でもきくと認める三田に、希衣は「私たちのお母さんになって」と言い、なんと三田は「承知しました」と返事をしました。
次回はついに最終回です。三田の笑顔を見ることはできるのか気になるところです。