37歳で医者になった僕 (草なぎ剛さん)

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SMAPの草なぎ剛さんは、フジテレビ系列にて毎週火曜夜10時から放送されている連続ドラマ『37歳で医者になった僕~研修医純情物語~』に紺野祐太 役で出演しています。
昨日は第1話が放送されました。
●あらすじと感想
大手食品メーカー・帝光食品株式会社営業開発本部のエリート社員だった紺野祐太(草なぎ剛さん)は、ある理由から会社を辞めて医学部に入り、37歳で東央医科大学病院総合内科の研修医になる。同期の若い研修医である沢村瑞希(水川あさみさん)、下田健太郎(八乙女光さん)、谷口篤志(桐山漣さん)の中では異色の存在だ。
勤務初日、祐太は内科トップの佐伯毅彦教授(松平健さん)、腎臓内科の森下和明准教授(田辺誠一さん)ら医師が治療方針を話し合うカンファレンスで、「会議が効率的でない」と発言し、指導医の新見悟(斎藤工さん)から注意を受けるはめになる。
そんな中、看護師長の相澤直美(真飛聖さん)が、祐太と高校時代のクラスメイトであることが判明。祐太と瑞希が偶然同じアパートに住んでいることも分かる。ようやく初日を終えた祐太は、恋人の葛城すず(ミムラさん)からの「無理はしないでね」という温かいメールに励まされる。
そんな矢先、祐太は患者の多田守(北村総一朗さん)の妻・亜矢子(岩本多代さん)から相談を受ける。多田は脳出血の後遺症で口から食事を摂ることが困難になり、チューブで胃に直接栄養を送れるようにする“胃ろう造設”の手術を受ける可能性がある。しかし、多田は普通の食事ができる日を楽しみにリハビリに励んでいて、妻はそんな夫を案じているのだ。しかし、担当医の新見は手術を決定し、患者の意見を尊重すべきであるという祐太は回復の見込みを調べたいと反対。佐伯教授が自ら診察すると約束して祐太をなだめるが、回診で多田の病室を訪れた佐伯はろくに診察もせず、新見の判断に任せると言い放つ。祐太は思わず佐伯に食ってかかり、森下准教授に呼び出されてしまう。森下准教授は「研修をふいにしたくなければ、言動には気をつけなさい」と祐太に忠告する。
思い悩む祐太だが、病院を訪ねてきたすずに「私のことはいいから、祐太さんらしく頑張って」と励まされて、あることを新見に黙って行動に移す。それは多田の飲食テストだ。祐太は誤嚥による肺炎を起こす危険性があることを多田夫妻に説明した上でテストを決行する。瑞希からの報告で病室に駆けつけて激怒する新見をよそにテストは無事成功し、手術は中止となった。
忠告が無駄になりそうだと言う森下准教授に、祐太は「現実にがっかりするより、自分の理想を貫こうかと思いまして」と告げるのだった…。
祐太は腎臓疾患を抱えた恋人・すずのために、腎臓疾患の治療に実績がある東央医科大学病院を研修先に選んだようです。しかし、同病院の総合内科は体質が古いことで有名らしく、実際、次期医学部長の最有力候補でトップの佐伯教授の独裁体制です。今のところ、祐太のことは眼中にないようですが、佐伯は自分の意に沿わない人間は排除するタイプのようなので、そのうち祐太もその対象になるのではないかとハラハラします。
「医者に判断を丸投げした時点で、患者の負けなんですよ」と言う瑞希に、祐太は「医者である以上、患者さんに信頼されるように努力する必要があると思うんです。患者さんが納得して治療を受けられるために」と反論しました。物事を客観視し感情に流されず冷静に判断を下す瑞希ですが、そんな祐太の影響を受ける日が訪れるのでしょうか。
「君一人が頑張ったって、病院は変わらないよ」と言う森下准教授に、祐太は「病院を変えようなんて思ってません。僕は自分が変わるために医者になったんです」と答えました。それは祐太が会社を辞めることにした理由と関係がありそうです。
人は壁にぶつかった時、その目の前の壁を乗り越えない限り、ルートを変えてもまた同じような壁にぶつかるものです。環境を変えれば自分が変わるわけではなく、自らが変わることにより環境も変わるものだと思います。祐太は脱サラをして環境を変えたものの、以前と同じような壁にぶつかったようです。今回、祐太は壁を乗り越えるための一歩を踏み出すことができました。
派手な展開はなさそうですが、“人は何歳でもやり直すことができる”というテーマのもと、登場人物の心の変化を丹念に描いてくれそうで楽しみです。