モンスターペアレント (米倉涼子さん)

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米倉涼子さんは、毎週火曜夜10時フジテレビ系列にて放送されている連続ドラマ『モンスターペアレント』に高村樹季 役で出演しています。
一昨日は第9話が放送されました。
●第8話・第9話のあらすじと感想
4年前、三浦圭吾(佐々木蔵之介さん)の娘・由香(松本梨菜さん)は、担任の教師・中川功(佐藤二朗さん)により“何らかの被害”に遭った。証拠をつかもうとするあまり、過剰な調査で悪い噂が立ち始め、それが娘のためと信じてやまない三浦は、家族の気持ちを置き去りにして、やがて家族崩壊という結果を招いた。しかも三浦は、中川の弁護士・竹村賢二(神尾佑さん)からは“モンスターペアレント”呼ばわりされてしまう。
そして、再び同じことが繰り返されようとしていた。太田祐美(三浦理恵子さん)の娘・桃花(山中ゆきさん)のタレント活動が忙しいことを理由に、中川が個人授業を申し出たのだ。三浦の悲しい過去を知った高村樹季(米倉涼子さん)によって、一時は個人授業を阻止することができたのだが、中川は母親・裕美を言いくるめて個人授業を断行。それを知った三浦は学校へ向かった。樹季は自らの役員就任を発表する予定の取締役会議が始まろうとしている時だったのだが、三浦が学校に向かったことを知って、慌てて学校に駆けつける。樹季は三浦を必死に説得するが、復讐の鬼と化した三浦は、聞く耳を持たない。桃花に写真を撮らせて欲しいと言い、前にも撮らせてくれる子がいたが桃花より全然可愛くない女の子だったんだと話す中川に、三浦はつかみかかり殴りつける。樹季の制止も虚しく、三浦は中川を殴り続ける。やがて学校にやって来た警察に三浦は連行されてしまう。
取締役会議を無断欠席してしまった樹季は、城山幸太郎(草刈正雄さん)から呼び出され、ビジネスで重大なミスを犯したとして、いずれ責任を取ってもらうと告げられる。
三浦の逮捕の一件で、望月道夫(平岡祐太さん)、小山和明(温水洋一さん)、相原エリサ(大友みなみさん)ら教育委員会は沈んでいた。そんな空気を変えようと、樹季は3人にはっぱをかけて積極的に仕事に取り組む。そんな中、樹季は、教育長・田川龍之介(角野卓造さん)から三浦の弁護を頼まれる。刑事事件は担当したことがないこともあり、樹季は考え込む。樹季が接見で目にした三浦は「俺にはもう教育を語る資格は無い」とすっかり変わり果てていた。同僚の弁護士・加藤和臣(眞島秀和さん)と話をした樹季は、「俺たちの使命は、クライアントに喜ばれ、できるだけ高い報酬を獲得すること」との加藤の言葉に、「私もそう思ってた」と答える。
今回のいわゆるノーモラルモンスターの件が一応の決着を見せ、樹季はある決断を下す。それは、三浦の弁護を引き受けることだ。明らかに反対ムードの城山に、樹季は、事務所に迷惑をかけないこととこれまで以上に仕事で成果を上げることを宣言。樹季の強い意志を確認した城山は、三浦の件以外で教育委員会に関わることを今後一切許さないという条件で、三浦の弁護を許可するのだった…。
第8話で、親を“モンスター”と呼ぶことを三浦が嫌っていた理由が明かされました。そして、教育理念において何かと対立していた樹季に、三浦が感謝の言葉を述べる場面が印象的でした。
第9話では、樹季が城山に感謝の言葉を述べます。「教育委員会から電話があると面倒臭いと思う反面、楽しいんです。今まで知らなかった自分に会えるんです。今は心から感謝しています。紹介してくださったこと」。しかし、いまだに、なぜ城山が樹季に教育委員会の仕事を勧めたのかは謎です。最初は樹季に精神的に足りない部分を補わせるためなのかと思っていたんですが、今、城山は教育委員会と樹季との関わりを断とうとしています。それは目的がすでに達成できたからなのか、それとも他に目的があるからなのか、いずれにせよ、はっきりと明かしてくれることを望みます。
今回の教師は、保護者との摩擦を回避するために嵐が過ぎ去るのを待つという今までのタイプとは違って、良く言えば気骨、悪く言えば融通が利かないという昔気質の人でした。興味深いのは、対立している保護者・相沢美千代(川島なお美さん)も担任の植松省吾(小倉久寛さん)もそれぞれ自分が子どもの頃に教育を受けた教師を取り上げ、それぞれの正義を語る場面です。一見相反する意見ですが、どちらも極論でなければ正しいとさえ思えてきます。そこが教育の難しいところなのかもしれません。
教育委員会の仕事に関わることができなくなってしまった樹季。樹季に頼りきりだった望月は大丈夫でしょうか。今後の展開も楽しみです。