- 2007年12月14日
AKB48の前田敦子さんは、フジテレビ系列の毎週月曜夜9時枠にて放送されている連続ドラマ『太陽と海の教室』に舟木真由 役で出演しています。
一昨日は第6話が放送されました。
●あらすじと感想
UFOと交信する不思議少女・船木真由(前田敦子さん)は、そう妄想することによって現実から目をそらしていた。真由が言うUFOの話も地球滅亡の話も、真由なりのSOSだったのだ。生後まもなく捨てられていた真由を、現在の両親が里親として引き取った。真由がメールで知らせた地球滅亡の日は、真由の誕生日だった。両親たちが勝手に決めた誕生日で、自分は祝福されて生まれてきたわけじゃないと話す真由に、担任・櫻井朔太郎(織田裕二さん)は、真由の両親は初めて真由に出会った日を真由の誕生日に決めたことを明かし、「誕生日は、なにも生まれた日だけを指すんじゃない。誕生日は、親と子が初めて出会った日でもあるんだ」と言う。自分の誕生日は両親が自分のことを愛しているという証明だと知った真由は、やってきた両親の似顔絵を描く。これまで両親の似顔絵は顔が無い輪郭だけの絵を描いてきた真由だったが、今度は両親の顔がはっきり見えるようである。
一方、校長・長谷部杏花(戸田恵子さん)は、国が定める授業時間数に満たない履修科目がある問題について、報告書を教育委員会に提出したが、神谷龍之介理事長(小日向文世さん)によって握りつぶされてしまった。ドーピングをしてでもメダルを取らせるというのが生徒への愛し方である神谷理事長と、自分たちは頑張った、全力を出したと胸を張れる気持ちが大切だと教えることが生徒を本気で愛することだと主張する櫻井。2人の意見はやはり平行線をたどり、対立状態を強める。
夏休みに入り、屋嶋灯里(吉高由里子さん)に待ちぼうけを食らった田幡八朗(濱田岳さん)は、通り掛った次原雪乃(大政絢さん)にお願いしたいことがあると言われ、雪乃の家にお邪魔する。そこで八朗は、雪乃が「自殺入門」という本を持っていることを知り、理由を尋ねると、雪乃は「私に見えるこの世界の風景は、焼け野原だよ」と答え、しかも「私と一緒に死んで欲しいの」とまで言う。その頃、櫻井は、副担任・榎戸若葉(北川景子さん)に3年1組の生徒による書き込みと思われるPC掲示板の自殺予告を知らされるのだった…。
「人間が泣きながら生まれてくるのは、生まれてくるのが嫌だから」という真由の見解に対し、「人間が泣きながら生まれてくるのは、僕はここにいるぞ。私はここに生きているんだって。そう叫びながら生まれてくるから」という櫻井の見解が印象的でした。
人が資材の下敷きになり血を流している事故現場の写真を携帯で撮り、嬉しそうに八朗に見せる雪乃と、櫻井が日本に戻るきっかけとなった、死んでしまったアミーンに携帯のカメラを向ける通りすがりの高校生の姿が重なりました。
白崎凛久(北乃きいさん)のナレーションによると、夏の終わりに大切な友達が死んでしまうようです。「全て失った人っていうのは、泣き叫んだりしないんだ。ただ、呆然と立ち尽くす。祭りはそんな人たちの為にある。もう一度、泣くっていうこと、笑うっていうことを思い出すために。涙流せば、生きてるって感じる。笑い方を思い出せば、あ、また明日を生きようって思う」という櫻井の言葉通り、凛久が実行委員長に選ばれた日輪祭が、凛久たちをそのショックから立ち直らせる役割を果たしてくれるということなのでしょうか。できることならば、「もう二度と大切な教え子を失いたくない」と言っていた櫻井に、死を阻止してほしいものです。