- 2011年6月10日
前田敦子さんは、フジテレビ系列にて毎週火曜夜10時から放送されている連続ドラマ『幽(かす)かな彼女』に河合千穂 役で出演しています。
一昨日は第9話が放送されました。
●あらすじと感想
森野小夜(森迫永依さん)をいじめの標的にしていた京塚りさ(山本舞香さん)たちでしたが、りさの行き過ぎに矢沢舞(飯豊まりえさん)が待ったをかけ、それに逆上したりさが思わず刃物で舞を切りつけてしまいました。
りさは成蘭学園初等部時代に壮絶なイジメにあい、政界で力のあった加害者の親族に衆議院議員の父・総悟(飯田基祐さん)とPTA会長の母・麗子(宮地雅子さん)が屈し、りさに泣き寝入りさせたという過去がありました。
3学年副主任の窪内満(林泰文さん)は生徒の個人情報で実際の学校を模したゲームを作るのが趣味で、それを見つけた3年2組副担任の河合千穂(前田敦子さん)にりさの過去を明かして、助けてあげるよう促します。
りさは取り巻きの仲間に絶交され、クラスで孤立状態になってしまいます。マスコミを気にする父・総悟からも「おまえはまたお父さんの足を引っ張るんだな」と突き放されてしまいました。
一方、記憶はよみがえったものの成仏できず、地縛霊の状態から部屋を出入りできる浮遊霊になったと言うアカネ(杏さん)。でもどうやらこの世との結びつきが弱くなっただけで幽霊としての存在そのものが危ういようです。そんなアカネは、りさを自分のかつての教え子・渡辺淳也(広田亮平さん)とだぶらせて心配します。政治家の息子だった淳也は、担任・滝沢茜(=アカネ)の説得で不良仲間が更生したことから孤立し、茜を逆恨みして学校に呼び出して刺してしまったのです。その時に淳也に脅されて茜を学校に呼び出したのが、現在の副校長・霧澤和泉(真矢みきさん)でした。霧澤副校長とアカネのセリフが同じだったのは、霧澤副校長がアカネのかつての教え子だったからなのです。「先生を裏切った」という罪の意識が拭えない霧澤副校長は、同じ事がまた起きることを心配して、りさへ厳しい処分を下そうとしています。神山暁(香取慎吾さん)からそれを聞いたアカネは、「(正しい事とは)罰することより正してあげることです。責めることより救ってあげることです」と神山に力説します。
翌日、神山はりさの家庭訪問をすることにします。河合を誘いますが、河合は「意味ない」と言い放ちます。神山はそんな河合に「行って、向かい合うことが大事なんじゃないですか」「教師を続けるにしても、辞めて何か新しいことを探すにしても、ずっと傍観者ではいられませんから」と言って諭します。
立ち上がった3年2組の一部の生徒たちも加わり、神山はりさの家庭訪問をしようとしますが、りさが行方不明との連絡が入り、手分けして探すことにします。河合も3年1組副担任の林邦彦(北山宏光さん)から連絡を受けますが、最初は突っぱねるものの心が揺れます。そして、一番にりさの元にたどり着いたのは、河合でした。りさは、 かつて自分をいじめた加害者を告発するメールを教育委員会に送り、母校の小学校で自殺しようとしていたのです。
河合が説得を試みますが、りさは耳を貸すどころかナイフを自分に向けます。後から駆けつけたアカネが密かにりさの動きを封じ、そこへ河合が飛びかかって、りさの頬を叩きます。それから「どんなに苦しくても辛くても、生きてなきゃ意味ないの」と言って、河合はりさを抱きしめました 。
その夜、総悟がりさを海外に留学させると言い出しました。父親なのに子どもの心よりも自分の立場が大事で、傷ついたりさを海外に放り出そうとする総悟。神山がそのことを指摘すると、彼は「おたくらの仕事みたいに綺麗事だけではやっていけないものでね」と言い放ちます。神山はそんな総悟に憤ってつかみかかり、「ふざけんな!大人が子どもに綺麗事言うのを放棄してどうするんだよ!大人が間違った姿見せて、子どもにどうやって正しく生きろって言うんだ!あんた最低だ!親として大人として!!」と言って拳を振り上げます。でも、アカネに制されて、なんとか拳をおさめ、「留学なんてさせないでください。京塚さんを僕のクラスに戻してほしいんです。京塚さんを僕と僕のクラスの生徒たちに救わせてください」と懇願しました。しかし、総悟は無言で去って行きました。
自殺を思い止まったりさに「ありがとう」と告げられた河合は、自分の弱さを思い知り、「自分が弱いって認めたくなくて、どんなことにも向き合わないように逃げて、人をバカにして否定して…私、もっとちゃんとした大人になりたかったです」と涙ながらに神山に言いました。すると神山は「今からでも遅くないんじゃないですか」と言い、霧澤副校長から預かっていた河合の退職届を「これ、どうしましょうか?」と言って河合に差し出します。河合はその退職届を破りました。教師を続けることにしたようです。
そんな折、世田谷区教育委員会管理局の轟木庸一郎(加藤虎ノ介さん)が神山の処遇について、日野衛校長(春海四方さん)と霧澤副校長にある通達をしていました。それはどうやら神山を辞めさせるというものだったようです。恐らく汚い政治家・総悟の圧力によるものでしょう。彼があのまま引き下がるはずはないと思っていましたが、ずいぶんあからさまなひどい対応です。今後の展開も気になります。