運命の人 (真木よう子さん)

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真木よう子さんは、TBS系列の日曜劇場枠にて放送されている連続ドラマ『運命の人』に三木昭子 役で出演しています。
一昨日は第3話が放送されました。
●あらすじと感想
沖縄返還協定で、アメリカが支払うと明記された軍用地復元補償費。しかし、その裏で日本がその費用を肩代わりするという屈辱的な密約が交わされていた。毎朝新聞の記者・弓成亮太(本木雅弘さん)は、その事実を示す外務省極秘文書のコピーを入手。それは政権や沖縄返還をも揺るがしかねない危険な文書だった。
弓成は情報源を守るために極秘文書を紙面に載せられないジレンマを抱え焦っていた。そこで密約を暴くために、極秘文書を社進党の議員・横溝宏(市川亀治郎さん)に預けたが、横溝議員は約束に反して極秘文書を国会で公にしてしまう。出所の発覚を恐れた弓成は、文書そのものを横溝議員から取り戻そうと奔走する。しかし、社進党は文書の照合に応じ、それどころか、文書の写真が新聞各紙に流れてしまった。
一方、内閣総理大臣・佐橋慶作(北大路欣也さん)は、警察庁長官・十時正春(伊武雅刀さん)に捜査を依頼し、外務省でも機密漏えい捜査が始まって、文書を持ち出した人物の特定が進められていた。外務省事務官・三木昭子(真木よう子さん)は動転して回覧文書受渡簿を焼却。かえって自分の首をしめることになってしまった。さらに昭子は、電話の会話を盗み聞きされて、機密漏えいの関係者であることが夫・琢也(原田泰造さん)にバレて責められる。追い詰められた昭子は、夫に言われた通りに、外務審議官・安西傑(石橋凌さん)に白状して謝罪し、退職届を出した。
1972年4月3日、密約疑惑をうやむやにしたまま、強行採決によって予算案が衆議院を通過した。佐橋政権が倒れれば機密漏えい捜査どころではなくなるとの希望も絶たれたのだ。
昭子は夫に連れられて警視庁に出頭した。出頭要請を受けた弓成も、機密文書を持ち出すようにそそのかした罪で逮捕されるのだった…。
弓成が取り調べで主張した「だいたい今回のことを、機密漏えい事件として、さも国益を損なったよう情報操作しているようだが、本質は逆だろ!これは沖縄密約事件であり、追及されるべきは私や三木事務官ではなくて、佐橋総理であるはずだ!」という言葉が印象的でした。
弓成いわく常識ではあり得ない逮捕状の執行。これは佐橋総理が「記者には一罰百戒で対処してくれ」と十時長官に要請したせいのようです。いわば政府が仕組んだ不当な逮捕というわけです。
十時長官が危惧していた通り、これから政府と新聞の全面戦争になるのでしょうか。今後の展開も気になります。