アイアムアヒーロー (大泉洋さん)

ooizumi09
映画『アイアムアヒーロー』は、花沢健吾さんの同名漫画を実写化した作品です。『GANTZ』、『図書館戦争』シリーズなどの佐藤信介監督がメガホンを取っています。
大泉洋さんは、主人公・鈴木英雄 役で出演しています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想
鈴木英雄(大泉洋さん)は、プロの漫画家・松尾(マキタスポーツさん)の下で作画アシスタントとして働いている。かつて新人コミック賞で入賞を果たしたが、それから15年間芽が出ることなく出版社への持ち込みを続けていて、編集者からは名前もろくに覚えてもらっていない。新人コミック賞の同期である中田コロリ(片桐仁さん)は今や売れっ子漫画家になっており、編集者からチヤホヤされ、ロレックスの時計をしている。
英雄は恋人・黒川徹子(片瀬那奈さん)のアパートに転がり込んでいたが、最近2人の間には険悪な空気が漂っていた。ある日、いつまで経っても現実を見ない英雄にうんざりした徹子がキレて、英雄はアパートから追い出されてしまう。英雄の所持品は、趣味の散弾銃と銃砲所持許可証のみ。翌日、調子の悪そうな徹子から謝罪の電話をもらった英雄は、仕事を抜け出して差し入れを持っていく。しかし、英雄の前に現れた徹子は、「異形」の姿へと変貌していたのだった…。

英雄が通う仕事場のテレビからは、土佐犬が人間に噛まれて重体というニュースに始まり、次々と新型の感染症のニュースが流れます。やがてそれは、他人事ではなく英雄の恋人、職場の同僚・先生の身にも起こり、ついには街中にもパニックが広がります。平凡なはずだった日常が一瞬にして崩壊していくその過程が、描写も含めて恐ろしかったです。
原因不明な感染によって理性を失って人々を襲う謎の生命体“ZQN(ゾキュン)”で街は溢れ、日本中は感染パニックに陥ります。命からがら逃げる英雄は、その道中で女子高校生・早狩比呂美(有村架純さん)と出会い、標高の高い場所では感染しないという情報を頼りに一緒に富士山に向かいます。生き残りを賭けた極限のサバイバルが展開され、手に汗を握りました。ZQNの出現でパニックになる住宅街、カーアクションが繰り広げられる高速道路のシーンが印象的でした。そして、英雄たちが富士山に向かう途中でたどり着いた富士アウトレットパークでのZQNたちとの戦いのシーンが凄かったです。
英雄たちはアウトレットで男まさりの元看護師・藪(長澤まさみさん)と出会います。藪は後半において英雄が奮い立つシーンで大きく貢献するのですが、その際にロッカーに隠れている英雄が、外に飛び出してZQNに立ち向かうことを何度も想像し、その度にやられてしまうところが印象的でした。そして最終的には比呂美と藪のために、英雄は無数のZQNを相手に攻防戦を繰り広げます。英雄の成長が感じられて良かったです。
本作はすでに第48回シッチェス・カタロニア国際映画祭(スペイン)ではコンペティション部門にて最優秀特殊効果賞と観客賞、第36回ポルト国際映画祭(ポルトガル)ではコンペティション部門にて観客賞とオリエンタルエクスプレス特別賞、SXSW 2016(アメリカ)ではミッドナイターズ部門にて観客賞、そして第34回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭(ベルギー)ではインターナショナル・コンペティション部門にてゴールデン・レイヴン賞を獲得しています。
R15+指定でグロテスクな描写が多いので、その手の演出が苦手な人は要注意です。いわゆるゾンビ映画が好きな人にはおすすめです。

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